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バレスティンさん。

冒険者ギルドを出て俺は宿へと向かおうとした。


…宿ってどこにあるんだろう?

とりあえず街の人へ聞いてみるか。


「失礼、おすすめの宿を教えて欲しいんですが」


「おすすめの宿?知るかボケ」


………。

いや、これは忙しそうなおじさんに声をかけた俺が悪い。

暇そうなお姉さんに声をかけよう。


「失礼、おすすめの宿を知ってますか?」


「あ〜ら、アナタ私好みだわぁ〜。

お姉さんとイイコトしな〜い?」


…………。

興味はあるが異世界転移してバタバタしている時期だ、そんな事をしている暇はない。


顔はキッチリ覚えておくけどな!




結局普通なおじさんに普通に教えてもらった。




そして宿で異世界1日目を終え、二日目に突入した。

金が無いので俺は今、冒険者ギルドへと向かっている。


「失礼しゃーす」


ガランガランと音を立てて中へと入る。


…ん?人だかりができている?

そして次の瞬間、一切に俺の方へと向いた。


「頼む!ガジンを倒した……ベリアル・デールフィング君!大会へ出てくれないか!?」


…はぁ?大会ィ?


「冒険者ギルド支部ごとで大会が行われる事になったんだ!頼む!このギルドでベスト10に入るガジンを瞬殺した君ならいけるさ!」


「お、おぅ…」


大会ねぇ…、めんどくさそうだが…、目立てて美人が寄ってきそうだしそれもいいかな。


「オイオイオイ待ちなァ坊主。ガジンを倒したってのは本当かァ?こんな顔だけお坊っちゃんにそんな事、できそうにないんだがなァ」


「お、おいバレスティン!やめとけ!俺は見たぞ!」


「い〜や、信用できないねェ」


なんやこいつ、バレスティィン?女みてぇな名前だな。

見た目は二メートルより越えてはないが…デケェ。そのくせ髪の毛はオールバックで肩まである。顔面は厳つい、ハッキリ言ってバケモノっぽい。


「バレスティンさん、俺は充分いけますよ」


「じゃァ俺と力試ししようぜェ、下の訓練施設へ行くぞ」


「はい」







「……テメェ、素手で来る気か?

生憎俺は手加減しないんでね、剣で行かせてもらうぞ?」


「充分です」


バレスティンは大剣を構えた。

成る程、その体格だとさぞかし扱いやすそうだ。


「…君、本当にその姿でしかも素手で挑むのかい?バレスティンはこのギルドでもトップ5には入る実力者だぞ?

冒険者ランクもBだ、本当に素手なのか?」


「はい」


「…そうか、回復役は用意している。では、始め!」


審判の合図で沢山の野次馬に見守られながら俺たちの試合は始まった。


「ヌオォォォオ!!!」


バレスティンはあの巨体で恐るべきスピードで移動し、大剣で横切りを放った。


…殺す気か?ヤベェな。


そんな攻撃を足で砂をかけながらバックステップで回避する。


バレスティンは体制を立て直す為に後方へとバックステップする。

そこへ追撃を加えるべき俺は突っ込む。


「ヌゥハァ!」


切り返しで上へと切るバレスティン、そんな攻撃を左へと流れるように移動し、回避する。


そしてーーー、


____スパパパパァァァン!!!



ラッシュを思いっきり叩き込んだ。


「ぬぉ…ガッ…!」


そして身体へ集中的に叩き込み注意力が散漫した手へ“闘気”を纏った前蹴りを放つ。


「ガァッ!」


大剣が遠くに飛ばされる。

武器である剣を無くしたバレスティンは威力と速度だけはあるテレフォンパンチを放った。


勿論、避けるのは容易だ。

腹へとカウンターをかます。


「ゴッペバァ!」


しかしバレスティンは休む暇もなくパンチを放って来た。勿論またもやカウンターで腹パンする。


「グォゥ!!!」


動きが鈍った。

右足で回し蹴りを放ち、蹴り飛ばす。


「ガッボァァ!!」


ガジンのようには行かないが十メートルぐらいの所で留まった。


「…しょ、勝者!ベリアル!」

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