ステータスがチートっぽい。
…ぬ。
「ッアァ!!」
そうだ!
俺は異世界に転移したんだった!
しかもチート能力付きで!
…しかしここはどこだ?
周りは森で囲まれている。
こんな所に転移したら魔物とかに襲われて死んでしまうだろうが…。
さて、転移したは良いが強くなった実感が湧かない。
ここでステータスとか見れたら良いんだが…。
…ん?
何だこの腕輪は?
俺はこんなものを身に付けていたのか?
いや、腕輪というより腕時計みたいだ。
そしてその腕時計を触って見る。
するとブォォォンと小さな音を立てて半透明のウィンドウが現れた。
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名前:未設定
年齢:17歳
レベル:1
体力:2500
魔力:2500
筋力:8000
防御:2500
敏捷:2500
『所持スキル』
〈体術L.10〉〈闘気Lv.10〉〈剣術Lv.10〉〈槍術Lv.10〉〈斧術Lv.10〉〈棒術Lv.10〉〈手刀術Lv.10〉〈指術Lv.10〉〈蹴脚術Lv.10〉〈気配感知Lv.10〉〈闘神術Lv.10〉〈仙術Lv.10〉
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…ワォ。
何だこりゃ、すげぇ。
というか何で筋力だけ高いんだ。
てか俺、素手だけで充分戦えるっぽくね?
試しにパンチを近くの木に打ってみる。
__スパァァンッ!
盛大な音がして木が粉々に消し飛んだ。
…まじヤベェ。
いや、それより今、拳を出そうとした際、最も適切な重心や拳の位置などが本能的にわかった気がする。
これが〈体術〉スキルか?
とりあえず思い付くだけフットワークをしてみる。
…完璧に動けた。
スゲェ、これ本当に俺の体かよ…。
…ん?
ステータスはスキルばかりに目が行っていたが…、重大な事が書かれていた。
名前が未設定なのだ。
…よし、新しい名前を考えよう。
前世の事は思い出してもしょうがない。
完全に割り切ろう、俺は今から生まれ変わる!
………うーむ。
もういいや、考えるの面倒くさくなってきた。
『ベリアル・デールフィング』
これだ、これにしよう。
よし、まずは街を探そう!
そして俺は足を一歩踏み出した。