雨
雨が俺達に嫌な夢を見せてくる
乱暴に空を駆けまわりやがって
それなのにすんなりと俺の中に入り込んでくる雨が
雨が私達に嫌な夢を見せる
怒ろうとするとやけに弱々しくなって
つい優しく触れてあげたくなる雨が
雨が僕達に嫌な夢を見せるんだ
数十分を半日に引き延ばして
閉じ込めてた嫌な思い出を余計に悪くして見せる雨が
雨が夢を見せる
ずる賢く、優しく、それでいて乱暴な雨が
嫌な夢を見せる
眠っている間、私達を支配している雨が
夢が雨を降らせる
目が覚めると、グレーの空に鳥が鳴いて
何もなかったかのように去っていく
しかし、しっかりと地面に潜んで笑っている
雨が僕に嫌な夢を見せるんだ