馬鹿な俺っちとゲスな先生の「小説家になろう」のちょっとした講座
批判エッセイを書かれる作者の方へ。批判エッセイを読まれてその作品を批判なされる読者の方へ。
批判意見や誰かを諌める事は非常に難しい物です。
自らの意見を相手に伝える時、諌める時は良く見極めてから行わないと、思わぬところで足元を掬われるかもしれませんよ。
ある商人の家の壁が崩れた時、その商人の息子と隣人が全く同じ事を言いました。
「早く直さないと泥棒が入りますよ」
商人が壁を直す事なく放置して暫くしてから泥棒がその家に入ってしまいました。
そして、その商人はこう言います。
「我が息子ながら、コイツは見所がある。何故ならば、泥棒が入る事を予測したではないか。それにしても、隣の奴は怪しいぞ。もしかすれば、奴が泥棒を手引きしたのではないか?」
これは同じ事を言ったにも関わらず、息子と隣人ではこれ程受け取られ方に違いがあると言う韓非子の教えですね。
成る程と個人的には思っております。
親しい者からの忠告と親しく無い者からの忠告は全く違います。
批判も同様なのです。
この「小説家になろう」では現時点25万作品を超える作品が存在しており、その中で輝くのはほんの一摘みだったりします。
貴方様が幸運にもその一摘みに入る事が出来たと仰るのであるならば、心よりの祝辞を贈らせて頂きたく思います。
即ち、
いいな〜
です。まあ、嫉妬全開でぶっこんで行くんで宜しく!
しかし、世の中は何事も上手くは行かない物でして、大多数の作家様は胸の内に「やってらんね〜ぜ!」の思いを高めてしまう事になるでしょう。
このサイトの現状を憂い、嘆き、後先考えないで思い付きの批判エッセイを投げ入れちゃったりします。
私が良い例です。
そもそも、現状に不満があるから批判なんかしちゃう訳でして、不満が無ければ、批判なんかしません。
最初からチヤホヤして頂けましたならば、
「好きな言葉は現状満足です!ぶっちゃけ、俺はなろうで天下取りました!このサイトで俺が一番の小説家なんすよ!」
との香ばしい発言をぶちまけていたかもしれません。
うん。そう考えると、底辺スタートは悪くないです。
まあ、最初の言葉と合わせますが、同じ批判エッセイでも立場が違えば、受け取られ方や影響力に違いが生じる訳なんです。
大切なのは逆お気に入りユーザー数です。
この人数が多い少ないで結果は全く違って来るのは少し考えれば御理解頂けると思います。
私にも多少なりとも逆お気に入りユーザー様が居ますので、ジャンル別ランキング入りは出来る可能性はありますよ。
しかし、批判エッセイを書いても、底辺なろう作家様は底辺です。条件が違うんですよ。
一応、私はマイナーなろう作家になれておりますので、影響力は殆ど無いのですが、全く注目されない可能性は低いと全力で自惚れてみます!
評価五桁のメジャーなろう作家様に出来ましたならば、考察物を書いて頂きたいなと妄想は膨らみます。
されど、依頼など以ての外!規約違反であり、削除されてしまいます。
メジャーなろう作家様達にはマイナーなろう作家や底辺なろう作家程の「やってらんね〜ぜ!」は少ないでしょうしね。
勿論、その立場の方々にはその立場の方々で多くの悩みを抱えておられるのでしょうけど、その立場に無い私には知ったこっちゃありません。
批判エッセイ書く場合、注意して頂きたいのが、
貴方様の考えや主義主張が他の方の譲れない物に触れる可能性は否めない
と言う事なんです。
では、一例を挙げます。
俺の経験から言うけどよ。テンプレチーレム俺TUEEEなんてよ。そりゃ、童貞の時は面白かったぜ。彼女作って遊ぶリアリティがねえしよ。ホンマに今読んだら、糞詰まんね。チョロインなんか人形だろ。人形とエロい事するって、変態かよ。
どうでしょうか?
我ながらめちゃくちゃ怖い文章書いております。
逆にその勇気を褒め称えて頂きたいくらいですよ。
まあ、ある筆者の経験による嗜好を作中で書く事で例示とさせて頂いております。
特に問題とされる箇所はございません。
しかし、読者様の誰かの逆鱗に触れた可能性は確かにございますね。
では、読者の皆様に一つ注意をば……
これは作品ではセーフなんです。思うところはございますでしょうが、筆者の経験からの嗜好を作品に表現しても問題はございません。
しかし、その作品の感想欄に同じ内容を挙げた場合、アカウント削除の一撃さよならになる可能性はあるのです。
特に私の様な利用規約第14条や感想マニュアルを読んで批判エッセイなんか書きやがる奴相手に感想欄へ突撃なされるのは宜しくございません。
粛々と受け止め、返信し、貴方様の粗探しを行い、運営様に通報して排除する。
私は毒者なんて居ない。存在し得ない。が自論の人間だったりします。
残念ですが、読者の皆様の立場は作者よりも弱いでしょう。
同じ内容を書いたとしても、作者が作品で挙げる場合は許され、感想欄で読者が同じ内容を書いた場合は罰せられます。
ですから、批判エッセイ書かれる作者の皆様に貴方様はまず勝てないと伝えます……
でも、勝ち負けではないでしょう?
相手を論破してドヤ顔しても意味はあまりありません。
ちょっと個人的に以下の言葉を言わせて下さいね。
私、御感想が大好きなの。
ある作品なんか、評価三桁なのに御感想200件超えですわよ。
もう、最高ですわ。
御感想が貰えない方に言っとくけど、御感想欲しいならば、御感想を下さった方への感謝の心とそれに相応しい態度を貫きなさいよ。
確かに利用規約や感想マニュアルも大事よ。更には削除だって出来ちゃう。
でも、そんなに来る者を選びたいならば、最初から感想拒否にしなさいよ。
その作者の我儘な態度が御感想を貰えなくする一因である事を自覚なさい。
あと、読者の皆様は感情的に感想欄に突撃するのは頂けないわ。
腹に据えかねた事があったとしても……我慢して……欲しいの……
って、出来るかー!
譲れない物に触れた奴は許さんで!
でも、分は悪いし、喧嘩腰で突っ込んでもこっちが失うだけって……
作者の方はズルいですよ!
ふう……スッキリしました。
御目汚しを致しました事をお詫び申し上げます。
私は以上の事は踏まえて批判エッセイを書かせて頂いております。
【馬鹿な俺っちとゲスな先生の「小説家になろう」のちょっとした講座】と言う誠に巫山戯たタイトルではございますが、私が持てる知識、テクニックは駆使しております。
理由は単純にして明解です。
だって、叩かれるのが怖いんだもん……
最後に私がこのサイトを例えた話を載せます。
◆◆◆
〜三年鳴かず飛ばすの機知の人と言えば、淳于髠。〜より
奈路于髠
【不詳〜2014】
ゲスの人。ヴァイスクルツのオレッチ王に仕え、様々な逸話を残した。
何かマジで問題ありげな名前だが、ホンマにただの偶然なので、許して欲しい。
「王よ……王よ……この国の料理人がとある広場に数多集まり、様々な料理で民の舌を唸らせております」
「えっ!色々突っ込むの禁止なんすか?((((;゜Д゜)))))))……分かったっす……真面目回っすか……ふむ、良いではないか、奈路于髠よ( ̄ー ̄)」
「その広場では料理人達は自分達の好きな料理を客達に出す事が一部を除き保証され、それぞれに腕を奮っております。それを客達は無償で楽しむ事が出来るとの事。何と素晴らしき事か……」
「おおっ!素晴らしいっすよ!では、客達に料理人達の料理を品定めさせるっすよ!評価の高い料理人には宮廷で俺っちの料理を作る事を許可するっすよ!(((o(*゜▽゜*)o)))」
「王よ……王よ……貴方様は何と悲しき事を仰るのか……」
「何故っすか?俺っちの御飯作れるのは料理人には幸せっしょ( ̄ー ̄)」
「王よ……王よ……一人の客がある料理人にこう言いました。【お前の料理は辛過ぎる。俺は中華は嫌いだから、中華ではなく、和食にしろ】と」
「我儘プーっすね( ̄ー ̄)」
「料理人は中華料理を作りたかったのですが、客の言う通り和食にして辛さも抑えました」
「中華料理人が和食作れるんすね( ̄ー ̄)」
「王の食事を作る栄誉を得る為にその料理人はそれまで使っていた全てを投げ打ち、和食を作ったのです。そして和食を作り上げた料理人に客が更に言いました。【この味付けよりはこうしろよ。こうした方が絶対に美味いって!】と」
「すれば、良いっすよ。俺っちの御飯作りたいんしょ( ̄ー ̄)」
「ですが、彼は元々中華料理人だったのです。結局、【彼は自分の作りたい料理が何なのかが分からなくなり、料理を作るのをやめてしまいました】」
「ヘタレっすね( ̄ー ̄)」
「また、ある料理人は客にこう返しました。【いや、作れねえよ。作る気もねえしな。和食作る奴のところに行けよ。俺は中華料理人だぞ?】と」
「ふむふむ、そりゃそうっすよね( ̄ー ̄)」
「しかし、客が和食を好む事には違いありません。そう断った中華料理人の元からは客が一人減り、二人減り、【遂には誰もその料理人の料理を食べてはくれなくなりました】」
「まあ、そうなるっすね( ̄ー ̄)」
「最後に和食のとても上手な料理人が客に言いました。【これ、俺の新作!ちょっと試食して見てよ!試作だから、量は少ないけどさ】と。すると、客達は大喜びでその新作を食べました。ですが、試作なので量が足りません」
「ふむ、そりは困ったっすね( ̄ー ̄)」
「その新作の評判を聞き付けた料理人達はその新作を見よう見まねで再現しました。客達はその新作がまた食べられると思い、こぞってその新作を作る料理人達を評価しました」
「お客様満足度96%っす!良かったっすよ(((o(*゜▽゜*)o)))」
「ですが、この会場にはルールがあります。【その料理人だけのオリジナル料理はその料理人だけの物】がそれです。この結果、【多くの料理人達がこのルールを破り、会場を後にする事になってしまった】のです」
「俺っちがした事が悪いんすか?((((;゜Д゜)))))))」
「いえ、悪いとは申しません。ですが、王の御前に並ぶ料理は毎日具なしのインスタントラーメンとなってしまいました……」
「ちょっと、オッサン!これは駄目ー!しかも、微妙に中華っしょ!((((;゜Д゜)))))))」
「失礼しました。高級ではございますが、毎日和食となってしまったのです」
「ふう……あっぶねー( ̄◇ ̄;)」
「結局、王のなされた事はその広場に欲を投げ入れたのです。人の欲を刺激する事で広場は活性化され、広場に様々な料理人や客が集まりました」
「良い事っすよ!((((;゜Д゜)))))))」
「はい。されど、この様な歪みも生じさせる事になったのです。その広場は料理人達は勝手気ままに料理を作り、客達は無償でそれを賞味する代わりに料理について口は出せない筈でした。しかし、評価と言う物が客の立場を強め、口を挟める様にしてしまったのです」
「おい、これはマジで書き方がヤバイっしょ( ̄◇ ̄;)」
「料理人達に与えらている権利が客達よりも強い事は事実なのです。されど、客にも料理人を選ぶ権利があり、それが偶々和食だったと言う事なのです」
「これが奈路于髠の導く答えっすか( ̄◇ ̄;)」
「いえ、私も料理を嗜む者……しかし、和食は作れません。果たして、私の作る中華料理は美味しくないと王は仰いますか?」
「中華料理も美味しいっすよ!(((o(*゜▽゜*)o)))」
「それが道理と言う物です。誰も食べてはくれないのは正直悲しいのです。されど、和食が大好きな客に無理強いも出来ません。私の料理は辛いのでしょうし、人は選びますから」
「奈路于髠……」
「人の欲は人の数だけ……その人の欲を刺激すれば、様々な思惑がそこには現れる物です。【おい!理想はどこに投げ捨てた?】と突っ込んでしまいましょうか……いや、後が怖いのでやめておきましょう……」
「和食が好まれる広場で中華料理を作り続ける事は料理人達を悩ませるもんなんすね( ̄◇ ̄;)」
「悩まない方は少ないでしょう。ですが、この奈路于髠は中華料理も美味いと自負しておりますよ」
「じゃあ、今日の俺っちの晩御飯は奈路于髠が作るっすよ(((o(*゜▽゜*)o)))」
「王よ……何と有難き御言葉……では、どうぞ御賞味下さいませ……」
「頂きますっすよ〜♪( ´▽`)」
「ああ……この日をどれほど夢見た事か……」
「辛い……」
「はい?」
「辛いんすよ!食えたもんじゃねーっす!((((;゜Д゜)))))))」
「ですが、それが良いと言う者も広場にはおりますよ。王の口には合わぬかもしれませんが、大人になられた時にもう一度御賞味下さいませ……」
「ええい!煩いっす!誰かある!この不届き者を牢に入れろっすよ!((((;゜Д゜)))))))」
「王の命に従います……」
奈路于髠はその後処刑され、10年の時が流れた。
「今日も和食っすか!もう、俺っちは良い加減に飽きたっす!他の料理を持って来いっすよ!((((;゜Д゜)))))))」
【それが……和食以外を作れる料理人はこの国を既に去っておりまする】
「ふざけんじゃねーっす!((((;゜Д゜)))))))」
【王よ、ある中華料理人のレシピが見つかりましたぞ!それを再現してみました!】
「中華っすか?俺っち中華は駄目っすよ( ̄◇ ̄;)」
【しかし、和食以外はこれだけですので……】
「ちっ、分かったっすよ。食うっす( ̄◇ ̄;)」
【……では、御賞味下さいませ】
「……」
【お味は如何でございますか?】
「やっぱり、辛いっす!((((;゜Д゜)))))))」
「こらっ!馬鹿ッチ、テメーちょっとこっち来いや!」
「黙れ、オッサン!辛いモンは辛いっす!((((;゜Д゜)))))))」
◆◆◆
最後が巫山戯ておりますが、それも大切なオチなので、御理解下さいませ。
まあ、比喩表現を使う事でメリットは多々あります。
批判エッセイ書かれる方は人を傷付ける恐れがある以上、テクニックや表現力は磨いて欲しい物です。
これが他者に立場を強要している訳ではございませんよ。
あくまでも批判エッセイは筆者の希望を伝える物ですからね。