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「草津の湯でも」の喩えあり

 

 告げられた娘の病名(・・)に、母親は目を見張り。

 父親はがっくり項垂れる。

「――と言う事ですので。お引き取り下さい」

 淡々と告げて新しいカルテを引き寄せる医者に父親が詰め寄る。

「それじゃ娘はどうなるんだ!?」

「医者の仕事じゃあ無いので」

「そう仰らず!」

「無理ですよ! 話聞いてました?!」

「草津の湯でもと言うものねぇ」

 そう。

 どんな病気も治せるようになったこの時代、唯一不治の病とされたのは「恋の病」である。


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