chapter1 俺の退屈な日常
「ばっかやろぉぉぉぉ・・・」って声が聞こえてきそうな夕日が今日も沈む。サンタクロースだとか正義の味方だとかいうのはいるわけがないと小学生の頃には既に自覚していた。というのもクリスマスの夜にじっと息をひそめて起きていて見ると扉を開けてやってきた人物は帽子をかぶるおろか髭すらはやしておらず、正義の味方にいたっては俺が集団いじめに遭っていたというのに現れる気配すらなかった。当時でいう正義の味方というのは強いて言えば教師であっただろうか。しかし彼等も呼ばれて飛びでてじゃじゃじゃぬ〜んとは出てこなかった。たまたま居合わせたから引き止めて注意するというだけであった。
そんな俺ではあるが未だに宇宙人や超能力者といった存在は密かに信じていたりする。というのも真夜中にふと星空を見上げると、星が流れる方向と逆に小さな光点を見つけたと思うとそれが一瞬で移動したりとか(宇宙人を信じる証拠?)机の上に置いてあったものが、窓が開いていたり風が吹いていたりしたわけでもないのに突如として移動していたりとかである。(超能力者を信じる証拠?)
だから俺は世の中のどこかにひっそりと存在するんじゃないかと少しの期待を元に生活してきた。しかし今までそういったものはテレビドラマだとかゲームの中でしか見たことはない。ロズウェル特集などでよく目にする解剖された宇宙人もおそらく(てか絶対)作り物だろう。あんなに頭が大きかったら立って歩けるか?普通?
退屈な日常に飽き飽きしているうちに高校へと進学し、いつの間にかうつ症状になってひきこもるようになった。そんなんで休みながらも不元気に登校しつつ、家にいるときはこうして小説を書いてみることにした。・・・暇だからな。