九. 知の水氷心と天国護廷7
遅れてすいませんでした。
9話です。
~翌日・学校~
今日も3人で普通に登校していた。
そんな中、水裟と矢筈が話していた。
「あのですね姫、じゃなくて、水裟さん」
「どうした?」
「今日帰ったら、天国の王の所に来てください。大事な話があります」
「ああ、分かったよ」
でもって天国……
「で、大事な話って何?」
「朝希雛流さんの事ですが……」
「まさか……告白……」
「彼女は知の水氷心を持っています」
「知の水氷心?何だそりゃ?」
「まあ、その前に天国護廷7についてお話しましょう」
「天国護廷7?」
「はい。では説……」
こいつに言わせると混乱するかもしれないので、vazが説明します。
陽月火裟時代にのみ存在した天国護廷7。文字通り、天国を守る者たちだ。その中でもこの7人は、天国を守るのに大きな力を持っているため、姫の1番の側近たちと言えるんです。
「……というわけです」
「なるほどな……で、雛流をスカウトしろと……」
「はい!そういうことです!」
「それでさ、和の水氷心の私みたいにさ、特徴とかあるの?」
「はい。それはで……」
ここもvazが説明いたします。
知の水氷心を持つ者の特徴は、長い髪の毛。いわゆるロングヘアーというやつです。それと、鉄砲や弓矢などの射撃が得意な人。そして何より、優れた知能を持っている人です。
「見事に雛流にぴったりだな」
「というわけで、スカウトしましょう!」
「まあ、そうしよっか」
その事を話し合ってから2人は就寝した。
~翌朝・学校~
朝休み、2人は生徒会室の前に来ていた。
「雛流~。入るぞ~~」
水裟が生徒会室に入っていった。
「めずらしいわね。1週間に2度も会いに来るなんて。寂しい事でもあったの?」
「お前と話がしたくてな……」
「へぇ~……で、何?」
「天国で天国護廷7やらね?」
「……八千代さんの何かに影響された?」
もちろん信じるはずがない。
いきなり天国だの言われて信じる方がおかしい。
「あのさ……冗談抜きでいってんの!!」
「はいはい。天国ごっこはまた今度。からかいに来たのなら教室に戻りなさい」
「はいはい。分かったよ」
そう言って水裟は、生徒会室を出て行った。
帰り道……
「矢筈。やっぱり信じてもらえるようなイベントがないと無理だ」
「イベントですか……」
「例えばいきなり地獄の奴らに襲われるとか。っていうか襲われろ」
「酷いですね。それでも友達なんですか?」
「一応な」
面倒くさそうに答え、水裟はふと掲示板に張ってあったポスターを見た。
「矢筈……これいけるんじゃね?」
「ん……和服美人コンテスト……?」
「美人はおいておいてさ……和の水氷輪の型で出場すれば……」
「和服……そうか!!いけますよ!!」
「うっし!やるか!」
「おー!!」
次話もよろしくです。