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六十八. 火山と鉱石

おかげさまで和の水氷輪一周年です!

いや~、どれだけグダグダやってきたか分かりますねww

これからもよろしくお願いいたしますm(__)m

 奏は下に続く階段を歩き、部屋を目指した。どんどん下に進むにつれ、暑さが増してくる。

 奏が部屋に入ると一人の……いや、一匹といったほうがいいのかもしれない。

 奏の目の前に現れたのは紛れもない、狼だ。正しくは狼男かもしれないが。

「ようこそ。俺は荒野火山(こうやこざん)

 そう言って自己紹介をしてくる。奏も軽く名前を名乗り、腰にかけてあった弓に手をかけた。

 すると火山がいきなり話し出し、奏の行動を遮る。

「おっと。まさか俺と戦うとかバカなこと考えているんじゃないだろうな? よしとけ。お前に勝ち目はないぞ?」

「……バカにしないでよ。ここまで来て引き下がるとでも?」

「ん……まぁいいんだけど。知らないよ? 人生無駄にしても」

 そう言うと火山は毛を逆立て、尻尾から大きな火を噴出した。そう、これは噴火である。無数の石が奏に襲い掛かる。ガトリングのように。

 普通に考えてこれは避けきれない。(いわし)の大群をすり抜けていくようなものだ。

 ならば、と、奏は小指で弓を引き、矢を発射させた。

「ミスリルショット!」

 すると矢が無数に分裂し、矢一つ一つが石に向かって飛んでいく。その矢が石を破壊し、奏への攻撃を防いだ。

 ちなみにこのミスリルショットは、先程見つけたミスリルを加工して作ったものである。音の水氷心を持つ者の武器、弓矢は手につけている指輪の鉱石の種類で、威力、攻撃方法など、様々な物が変わる。また、音の水氷心を持つものは《チューニングハンマー》という技を使って、鉱石を即座に加工することが出来、どんな状況下でも鉱石さえあればいつでも新たな技に挑戦できるのだ。

 だから奏は先程手に入れたミスリルをこんなにも早く発動させているのだ。

 思いもよらぬ対処法に火山は少し驚いたが、すぐに意識を切り替えた。相手が弱いという意識を。

「……どうやら甘く見すぎていたようですね」

「そのとおり! これでも天国護廷7だからね!」

 自信満々に言う奏。しかし、火山は何の焦りの表情も見せず、淡々と告げた。

「……ですが、対処法は簡単なところにあるので、楽勝なのには変わりないですね」

「へ?」

 火山は爪をギッと出し、奏に思いっきり突っ込んできた。それから何回も、何回も引っ掻き続け、奏を後ろへと突き飛ばす。

 そう、奏の弱点は――


「近距離に対処できない」


 弓矢という道具を使うとどうしても近距離戦で劣ってしまう。

 そこをついて火山は攻撃を仕掛けてきたのだ。

「さぁ、これに対処できますか?」

 そう言って火山は再び襲い掛かった――――

冬「次回からしばらく私です」

八「おい! 達を入れろ!」

冬「……うるさいですねぇ」

八「果てしなくイライラする!」


次回もよろしくお願いします!

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