六十. 純白真珠のネックレス
六十回達成です!
だらだらとやり続けてここまでやってこれました!
もう少し続きますのでよろしくお願いします!
――アクセサリー
そう考えがついた雛流は、アクセサリーの中でもややこしくならないように、ブレスレットと指輪以外を考え出し、構想も考えていた。
アクセサリー自体は日常生活につけていても違和感はない。あとは構想を練るだけだ。
といっても雛流は残りのアクセサリーと言われ、ネックレスしか思いつかなかったので、ネックレスの形を中心に開発を開始していった。
小学生でも作れるようなネックレス作りの道具を用意する。細い糸に真珠のような丸い球。この丸い球に遮断するような物質を入れ込む。雛流は、考えは達者である。
図書館から色々と貸し出してきた資料を参考に作り出す。超絶機械音痴の雛流だけでは心配と、天等王が側に座っていた。これなら安心して作ることができる。
雛流は真珠の球に集中し、作業を黙々と進めていった。
◇ ◆ ◇
「サングラスかけたら何とかなるんじゃないか?」
天国で順調に開発が進んでいることを知らない水裟たちは、もしも、の時のために違った解決方法を考え出していた。
水裟が考えたのは単純にサングラスをかける、そういう事だ。普通人間は眩しいとサングラスをかけたりする。八千代にいたっては遮光板だが。
「天国の光はサングラス程度じゃ防げませんよ」
淡々と矢筈が答えた。
「天国の光は色々と特殊でしてね。地上の人間の道具は何一つ効かないんですよね。光の割合としては地上と全く変わりませんが」
そんな不思議な効能がある天国の光。青い目をしている冬菜にとってはもっと苦しい物である。
「……結局、雛流を信じるしか方法はないのか……」
水裟が、マジかよ、といった表情でそう呟いた。
そんな話をしている中、奏と八千代は冬菜に興味津々だった。
「冬菜ちゃんは楽器って興味ある?」
奏が優しく聞く。さすがだ。いきなり変なやつが集合してびっくりしている冬菜を落ち着かせようとしている。
「楽器……ですか。やったことはありませんね」
「じゃあさ、今度わたしの家来なよ。一緒にフルートやろ」
眩しい笑顔の奏。こういうところお姉さんっぽいな~、と水裟は思った。
「私の家にも来なよ~」
「死んでください」
「目の前で光剣したろか!?」
対象的に即嫌われている八千代。パッと見た感じで冬菜の苦手なタイプだろうな~、と、水裟は思った。矢筈や大牙も、この状況には笑うしかなかった。
冬菜を知ることで盛り上がり、方法は雛流の完成を待つだけになった。
◇ ◆ ◇
「ここをこうして……」
真珠の球に物質を入れ込むのにも慣れたのか、雛流の作業ペースは上がってきていた。
そして――――
「完成!」
両手を上に挙げ、伸びをする。
出来たネックレスは純白の真珠に包まれている。
それを嬉しそうに見つめながら、雛流はすぐさま翼を広げ、地上に降り立った。
大「おお、やっと後書きに出れた!」
水「出番少ないからせめてね」
大「……泣いていいか?」
次回、冬菜がついに……!