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四十五. ドルフィンブースト

遅れてすいません。

出かけっぱなしの最近で更新が遅れました。

では四十五話をどうぞ!

 裕史と瑠璃による爆発パンチの影響を受けて、その場でぐったりと倒れこんでしまっている水裟と矢筈。その様子を見ると相当の威力のようだ。

 裕史と瑠璃が目的の場所へ行こうとしたとき、ヒーローじゃないくせにヒーローっぽく現れた笑の水氷座につく須永。なにやら自信満々にブーメランを持っている。

 そしてその後ろにはグラウンドにやってきてなかった八千代、雛流、奏もいた。

「瑠璃、何だあいつは?」

「笑の水氷座についている須永竜輝だ。そんなに強いわけではない。ほっとくぞ」

 裕史と瑠璃は軽く須永たちを無視した。その直後に須永がニヤッと笑って、ブーメランを構えた。

「俺に背を向けたことを後悔するがいいぜ!」


 須永はブーメランに力をこめた。すると青い光がどんどんブーメランに集まっていき、最終的に自分の体も青い光で包まれた。ブーメランは手のひらに念力があるかのように手の動きとシンクロしている。そしてブーメランから青い光がブーストのように噴射した。

「これが沖縄で得た神秘の技だ!」


『ドルフィンブースト!』


 そのままブーメランは地獄の使者2人に突っ込んでいった。周りから見た情景は青色に輝きながら超高速で海を渡っていくよう、華麗に海を超高速で泳ぐイルカのようだった。

「裕史、何か飛んでくるぞ」

「ふん、あんな技誰が食らうか」

 ドルフィンブーストは本当に超高速だ。ちょっとした隙も大ダメージにつながる。

「な……何だこの速さは!」

 もちろんかわす余地もなく裕史と瑠璃の場所で大きな爆発が起きた。煙がおさまると、見えたのは2人がお腹を押さえながら膝を付いている姿だった。


 *


 一方水裟は須永が新必殺技を発動させているうちに矢筈と自分を回復させ、裕史に怪我を負わされた大牙の元へと向かっていった。普通の人間が地獄の者の技を食らうと相当なダメージになる。奏なんかが例になるんじゃないだろうか。日向祭りの際、瑠璃が現れたのに対し、人間という状態のままで突っ込んでいった結果、吹き飛ばされて舞台の下敷きとなってしまった。たまたま奏は大丈夫だったが人間でいる時間が今回は長い。一刻も早く治療、回復をしなければならない。

「いた! あそこで寝込んでいる」

「姫! 早く回復を!」

「ああ」

 水裟は両手を大牙にかざした。大牙は青と水色のベールに包まれながらみるみると傷口が塞がっていく。すると、大牙は目を覚ましすぐに起き上がった。

「ん? 和月じゃないか」

「またバレた!」

 ――――ちくしょう。最近の人間は察知能力が優れているのか。奏といい大牙といい、最近の水氷心を持つものは厄介だ。

 ひとまず自分も人間という事を理解してほしい。そして自分も厄介の1人だという事に気づいてほしい。それに水氷心を持つ人間は数少ない。

「って! 私の言っていることはどうでもいいんだ! 柊、大丈夫か?」

「ああ、問題ない」

 そのあと、大牙は地獄の使者達と天国護廷7の戦いの様子を見ていた。


「俺を殴ったのはあのナックルを持っている奴か?」

「ああ、そうだけど」

 それを知った途端、大牙は矢筈に聞いた。

「なぁ、矢筈。俺でもあんな能力もらえるのか? よく見たらあいつらは同じ学校、しかも同じクラスだ」

「もらえますけど……どうしたんですか急に?」

「何でもねぇ。ただ……」


『負けっぱなしが趣味じゃないだけだ』


 そして矢筈は大牙にメリケンサックっぽい物を渡し、それを大牙がはめるとメリケンサックっぽい物のでこぼこした部分から爪が生えた。

「武器は爪です。都合のいい武器でしょう?」

「ああ、そうだな」

 3人は地獄の使者の元へと走っていった。

~おまけショートストーリー~


―八千代さんの思うこと―


八千代(以下:八)「はいはい、というわけで更新遅れちゃってごめんね~のおまけショートストーリーです。ふふふ、本編ではなくても主役に抜擢されるとは……私もマイ〇ル・ジャク〇ン並みのスターじゃないか!」

水裟(以下:水)「そんなこともないと思うが」

八「はいはい無視しましょう~。ではおまけショートストーリー始めます!」



八「というわけで早速やっていきたいと思います。最近の私が思うことは、近頃の少年、もといボウズです」

水「そんな言い方しなくても……」

八「そんで最近結構聞くのが、『天ぷらのぷらって何ですか~?』と調子に乗った感じで話している奴。私は思う」


八『私には天も何か分からない』


水「……」

八「天ぷらなんて初めは『天国のプラスチック』の略かと思ってたんだよ!」

水「お前はいつ天ぷらの存在を知ったんだ!? 最近じゃないだろうな!?」

八「じゃあ答えてみろ少年共! 天は何か分かるか!? 言っとくがてんかすとか言うんじゃねぇぞ!」

面倒くさくなったので水裟さんは帰りました。

八「さぁ答えてみろ! ふざけてこの質問を言っている少年達よ!」



水裟さんの解説

水「天ぷらは何の略でもなくて、天ぷらっていうポルトガル語です。よってぷらには意味ないでしょうね」


その事実を知って八千代はただがっかりした。

八「全国の少年たち……悪かった」


        完


次話、大牙は地獄の使者にリベンジできるか!?


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