三十八. 修学旅行
修学旅行です。
朝、今日もいつもどおり学校に登校する。何にも変わらない朝なのだが……少し3年生がはしゃいでるくらいか。
「おはよう~水裟」
「おはよう」
教室で八千代とあいさつをかわす。その後、すぐに水裟の席にやってきた。
「もうすぐ修学旅行だね!」
「そうだな~」
そう、皆がはしゃいでる理由はもうすぐ修学旅行があるからなのだ。行き先は沖縄。何で沖縄かって言うと、作者が以前行ったからやりやすいかと……っと、リアルな話はおいておこう。
ちなみに水裟は修学旅行は全然楽しみじゃなかった。小学校や中学校でも、思い出といったら、ブランブラン歩いてただけのようなものだ。まず、そういった行事で楽しんだことがない。家で寝てるのが1番楽しいという水裟。
その時、奏もやってきた。
「おはよう、2人とも」
「「おはよう~」」
「それで修学旅行のことなんだけどさ……」
出た、修学旅行だ。奏まで水裟を苦しめるつもりなのか。(もちろんそんなつもりは全くない)
「ホテル、一緒の部屋に泊まろうよ。色々聞きたいこともあるし」
「うん。いいよ」
「ありがとう! じゃあ!」
そう言って奏は自席についた。しっかし凄い笑顔だった。水裟と八千代は胸がキュンキュンしている。こんなにときめいたのは初めてだ、という水裟。
*
その日の6時限目。学活で修学旅行についての説明だ。ミスター・チョーク(担任の鈴木先生)が説明をする。
「では、もうすぐ修学旅行だ。行き先は沖縄。初めはバスに乗って空港に行き、それから飛行機で沖縄に向かう」
それから長い間話は続くのだが、あんまり関係ないので省く。……ちょっ! 鈴木先生! チョークを構えるな!
そして、みんなの楽しみだった部屋割り、修学旅行での班などを決める時間。
部屋は水裟と八千代と奏で決まっている。あと1人なんだが……翔子ちゃんでも誘うか!
「流れ的に私を誘いなさい……」
「雛流ちゃ~ん。一緒の部屋に泊まろ~」
雛流とは離れたかった水裟だったが、察知されたのか、すぐに捕まった。
ちなみに矢筈は、須永と須永のコンビの江田笑人と江田笑人というややこしい奴らと一緒になった。
班は6人グループ。もうこれは決まりだろう。水裟、八千代、矢筈、須永、奏、翔子の6人で……
「流れ的に私を誘いなさい……」
訂正しよう。水裟、八千代、矢筈、須永、奏、雛流(笑)の6人でやることにした。
「何で私のところに(笑)がついてるの?」
訂正し……
「訂正しすぎだー!」
チョークが飛んできた。このチョークはナレーションにも被害がでるという大技なのだ。
そんなこんなで修学旅行についての説明は終わった。
*
それから1週間後……
「よし! 皆揃ったな! じゃあ行くぞ!」
『おー!』
生徒はバスに乗り込んだ。
沖縄へ出発!
いや~、沖縄だと1回行ったから楽そうだな~……と。
というかやりやすいです。
ここから修学旅行! ぜひ読んでください!