表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/120

二十四. 変わらない絆

水裟たちの方です。

今回は短いです。

光の技に弱い地獄の生き物。シャイニングブーメランは光の技なので、一見優勢に見えたが、暗の黒暗心を持つ冬菜が、暗闇で光を遮るという予想外の事態になってしまった。

水裟は、それの対策を戦いながら考えていた。

考えをしない八千代と須永は、シャイニングブーメランを連発していた。

だが、あっさりと消されてしまう。


「どうすれば……」

水裟は、考えが出てこず、焦りが募るばかりだった。

その時……

「うっ!」

水裟がその場で倒れた。地獄に攻撃されたわけではない。

「水裟!」

「和月!」

八千代と須永がこっちに寄ってきた。

だが、後ろでは地獄護廷7の3人が武器を構えていた。

「来るな!2人とも!」

「もう遅いですよ……いきますよ!明莉、冬菜!」

「「了解」」

『黒暗定紋風雷斬!』

後ろから、黒い斬撃が飛んでくる。

背中を後ろに向けていて、気づくのに遅れた八千代と須永がモロに食らってしまった。

そして、2人ともその場で倒れてしまった。



「はぁ、やはりこんなものですか」

雷紋がため息をつく。後ろの2人も、面倒くさそうな表情をしている。

雷紋が水裟の前に行き、再び口を開く。

「しかし……姫はこんな時に役にたちませんね。いきなり倒れるなんて」

「くそっ……」

手を強く握ることすら出来なかった。おそらく、水氷心の影響が出たんだろう。久しぶりに激しく動いたから……視界がぼやける……貧血かな……体が動かない……

「地獄の姫と違って、天国の姫は役立たずですね」

その言葉が水裟の心に刺さった。私が足を引っ張っている。八千代と須永は強いのに……結局ここでも1りぼっちか……

「ふざけたこと言わないで……」

水裟の前方から声がした。

「水裟は大事な仲間なんだ……私の親友なんだ……役立たずなんかじゃない!」

八千代が珍しく大きな声を張り上げた。須永以外は皆びっくりした表情だ。水裟もびっくりしている。

「その通りだ八千代さん……水裟は大切な俺たちのお姫様だもんな!」

須永も立ち上がった。

水裟は、声も出さずに泣いていた。

そして、また八千代に救われた気がした。今回は須永にもだ……

「天国の者たちはバカですね」

それは否定しない。


でも……誰にもない優しさと思いやりがある!


「勝つよ、須永君」

「OK!八千代さん」

2人は武器を構えた。

「光剣!」

光が注入されたブーメランを勢いよく空に投げた。

そしてそれを、八千代が思いっきり叩く。

『シャイニングブーメラン!』

いつもより強く叩かれ、多くの光が注入されたシャイニングブーメランが地獄護廷7の3人に向かって飛んでいった……

次話、矢筈の新技炸裂!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ