二十一. 地獄護廷7
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水裟たちは海極についた。
そこで見た景色は、一面の海が広がっていた。だが、ところどころに陸地がある。陸地は結構荒れ果てていて、何回も争いが起きたことをあらわしていた。
そして向こう側には……
「よぉ!天国!」
「久しぶりだね……」
あの時、水裟を襲った地獄の使者、黒沢風定、暗上雷紋がいた。
今回はその他にもたくさん出揃っている。
「早速始めようじゃねぇか。天国護廷7VS地獄護廷7の戦いを」
「地獄護廷7!?」
矢筈が驚いた表情で聞いた。
「ああ、そうだ。天国にあったら、こっちにあってもおかしくねぇだろ?」
矢筈の表情は、驚きから凍りついた表情になった。
それもそのはず、地獄護廷7は、見た感じで7人全員揃っている。そのうえ、大将も万全の様子。
それに対して天国護廷7は、あと3人足りておらず、水裟は水氷心の影響で、ハードに動けない。
「ごちゃごちゃうるせーな。さっさと……始めるぞ!」
風定が一気にこっちに突進してきた。
「黒暗定紋風雷斬!」
大きな波動を天国側に発動させた。相変わらず凄い威力で、あっという間に地形を変えてしまった。
「こっちだって負けてられません!雛流さん!」
「了解!」
「雷剣!」
矢筈は雛流のツインガンに雷を注入させ、雛流は地獄の集団に銃を向けた。
「電磁砲!」
地獄護廷7の人たちに向かって一直線にビームが発射される。
だが、地獄護廷7の者たちは、あっさりとかわして、こちらに向かってきた。
地獄の者は皆、剣か双剣を装備している。
よって、誰もがどこからでも黒暗定紋風雷斬が撃てるわけだ。
「矢筈君……これって結構まずんじゃない?」
「ええ、かなり」
天国護廷7は、地獄護廷7の人数や黒暗定紋風雷斬のことも考えて、2手に分かれての戦いとなった。
電磁砲を撃てる、矢筈と雛流はもちろん一緒だ。
その相手は、力の黒暗心を持つ風定、笑の黒暗心を持つ小匙、体の黒暗心を持つ菅鬼、音の黒暗心を持つ由良だった。
4対2と、かなり不利だが……
「雛流さんは援護を頼みます。僕が接近戦を担当します」
「了解。しっかりと援護するわ」
「行きますよ!」
「うん!」
矢筈は地獄護廷7の4人に突っ込んで行った……
そしてもう1つは、水裟、八千代、須永の3人だ。
相手は、知の黒暗心を持つ雷紋、明の黒暗心を持つ明莉、暗の黒暗心を持つ冬菜だった。
こちらは3対3、互角に戦える。
「さぁ、始めよっか。天国のお姫様」
「望むところだよ!」
こうして地獄との戦いが幕をあげた……
次話、水裟たちの方です。