十四. ビー短
サブタイトルなかなか思いつきませんでした。
何か色々とつめすぎちゃって……
展開早すぎる14話どうぞ!
入学したての頃……私の悩みは人見知りなところだった。
友達も全然できずに、ずっと1人で本読んでたんだけど……
そんな時に、八千代と出会ってさ……
「水裟ちゃんだよね?一緒に鬼ごっこやらない?」
「え?」
その時は、声をかけられた事が信じられなくて、断っちゃったんだ。でも、あいつはいつでも話しかけてくれて……次第にあいつの明るさに惹かれていったんだな……
*
「他にもさ!一緒にドッヂボールやって、あいつの投げるボールが糞弱かったり……」
水裟はとても嬉しそうに話していた。それほどに大好きな親友なのだろう。
「姫!これはもう八千代さんしかありえませんよ!」
「そうね。彼女が適任だと思うわ」
全員一致の答えだった。しかし……
「問題は、どうやってスカウトするか……よね……」
「ですよね。あまりやりやすそうなイメージが……」
矢筈と雛流は、考えに考えているが、水裟は余裕の表情だった。
「簡単じゃん。あいつは極度にバカなんだぞ?」
「「え!?」」
水裟がまさかの作戦を決行する……
*
必殺焼きそばパンを買えた八千代は、ご機嫌で屋上に戻ってきた。
「じゃ~~ん!いいだろう~水裟く~~ん」
相変わらずのテンションの八千代。
そして、水裟が作戦を決行する。
「なぁ、八千代。天国で明の水氷心の天国護廷7やらね?」
「何それ?」
「色んな武器を使って、姫である私と天国を守る仕事」
「おもしろそうだね!やる!」
あっさりOK。
「「うそ~~~ん!」」
隣では2人が呆然と立ち尽くしていた。
矢筈がかばんから、短剣を取り出した。
「これが明の水氷心を持つ者の武器、ビームソード(短剣)!略してビー短!」
雛流の時と同様に、武器を渡す。
「うわぁああ!かっこいい~~!」
八千代も嬉しそうにビー短を見つめる。
明の水氷心を持つ八千代と、同じくらいの明るさがあった。
プルルルル!プルルルル!
「電話ですね」
矢筈の天国独特の電話がなった。水裟がこれを見るのは2回目だ。
「あっ、もしもし王?何でしょう?」
普通に電話に出た矢筈だが、だんだんと顔色が悪くなっていく……
「分かりました。すぐに向かいます」
そういってすぐさま電話を切った。
「皆さん!緊急事態です!天国に行きましょう!」
「何があったんだよ!?矢筈!」
「説明は後です!八千代さん!」
「何?」
「うおりゃ!!」
矢筈が白い物体を八千代に投げつけた。純白の翼が背中に生える。
「行きましょう!天国へ!」
4人は天国に飛び立った……
次話は早めに更新したいです。