十二. 水氷心と歴史
久しぶりなくせに、説明だらだらで申し訳ございません。
十二話です。
~生徒会室~
「入るぞ~雛流~」
水裟が生徒会室へと入った。
「あら、水裟。今日は何?」
「今日さ、1回天国来てくれ。大事な話があるんだ」
「……いいけど、行き方知らないんだけど……」
「それはな、背中の翼を使って、天国に……」
「そんなもの持ってないわよ」
「……あとで2-D教室に来てくれ」
「うん、分かった」
んでもって、2-D教室
雛流が2-D教室に行くと、矢筈が笑顔で白い物体を持っていた。
「……水裟。来たけど……何?」
「矢筈!!行け!!」
「了解!!」
矢筈が笑顔で言うと、白い物体を雛流に思いっきり投げた。
「ちょっ……待っ……」
雛流はもちろん対抗出来ずに、白い物体をモロに受けた。
すると、あの時の水裟と同様、白い翼が背中から生えた。
「ん……何これ?」
「それが朝言ってた翼だよ。というわけで、今日は一緒に下校しよう」
「はぁ……分かったわよ……」
そして3人は天国へと行った。
「ただいまです、王」
「おう、お帰り。矢筈と姫。……そちらのお嬢さんは?」
「朝希雛流です」
「うへへへへ……なかなか可愛いじゃないか……」
「斬りますよ、王」
矢筈が剣を取り出す。
「じょ……冗談だよ」
「では、あちらのテラスでお話しましょう」
矢筈が指差した場所は、それはそれは綺麗なテラスだった。
3人ともがイスに座り、矢筈が話し始めた。
「では、話しますよ。天国護廷7は、文字通り7人の者がいます。そして、僕と雛流さんがその一人。他には、『笑』『明』『暗』『体』『音』の水氷心があります。雛流さんは『知』、僕は『力』です」
「そんなにあるのか……」
「はい。天国護廷7は元々天国を守るために作られた組織でしたが、これが存在した唯一の時代、陽月火裟時代の時、あまりにも姫と天国護廷7が仲が良すぎるので、姫を護衛するものとなったそうです」
「……と、まぁ知ってることはこれくらいなんですが……」
「ねぇ矢筈君。ちなみに陽月火裟っていう姫は、どれくらい姫に就任したの?」
「6ヶ月……半年ですね。なので、天国護廷7についての情報がそれほど多くありません」
「そっか……」
話している間に、あたりはすっかり暗くなっていた。テラスから見る星がとても綺麗だった。
「んじゃあ、私たちは地上の家に戻るよ」
「了解です。お2人とも気をつけて」
「ん。ありがとな」
~地上~
地上に戻った2人は、夜の道を歩いていた。
「ねぇ、水裟」
「何?」
「笑か明のどちらか……八千代さんじゃない?」
「八千代!?」
お忘れの方のためにご説明。
八千代というのは水裟の幼馴染で、とってもバカだった奴です。紫色の短い髪の毛で、ピン止めをしていて、ほんわかした空気が絶えない奴だ。案外モテる。
「どう考えても笑だろ」
「スカウト……やらないの?」
「やりたいの?」
「ぜ……ぜひ……」
「…………んじゃあ、矢筈に聞いてみよう。特徴」
「うん!」
そうして、1日を終えた…………
次話は、なるべく早くできるよう頑張ります。