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百四. 最終決戦開幕

遅れてすいませんでした。

前回の後書きの通り、期末テストのため来れませんでした。

今日で終了し、執筆を再開します。

最終決戦からどうぞ!

 あのときと全く変わらない殺風景な海極。いつも湿っている地面は、今日という日が土砂降りのせいでぐちょぐちょになっていた。

 天国の面々は、ありえない最終調整を終え、一日ゆっくり休んでからこの戦場へとやってきていた。

「しかし、雨だとここは一段と暗いですね」

 湿気の影響で顔に貼りつく汗を拭いながら矢筈が言う。

 前回の戦いでは暗いといえばもちろん暗かったのだが、今ほどではなかった。そもそも海極という世界は三百六十五日二十四時間雲に覆われている世界で、日が差すことがないのだ。ただ明るさには差があり、雨が降っていないと雲が僅かだが光を蓄える影響で、少々は明るくなるのだ。

 これからも分かるようにどちらが有利かと言うと地獄である。彼らは世界が暗ければ暗いほど力を発揮する。

 だが、裏返せば光がそれほど目立つということでもある。なので圧倒的不利とまでは言えない。



「あと少しですね」

 矢筈が何で察知したのか、地獄が来るのをもうすぐだと言った。天国は予定時刻よりも早く着いており、先ほどから地獄を待っているのだ。

「時計もないのによく分かるね」

「お腹空きました、姫」

「腹時計とは信じたくないな」

 矢筈が急におにぎりを食べ始めたが気にしないでおく。


 雨水で手を洗い、海苔のネバネバを取った矢筈がキリッとしたとき、遠くから人影が現れた。その全員が立派な剣を背中に持っており、丈夫な装備というのが姿が曖昧でも分かる。


「ついに来ましたか」

 先ほどのお腹空いた時のノホホンとした表情は矢筈から消え去っていた。もちろん、その他のメンバーも真剣な表情を浮かべている。あの八千代でさえも。


「これはこれは天国のみなさん、お久しぶりです」

 近づいてくるなり、丁寧に挨拶をしてくる獄等王。何だか嫌な感じがする。

「ご丁寧にどうも」

 水裟も皮肉に挨拶を返す。


「……少しですが、表情が変わりましたね~」

 獄等王が天国護廷7を見渡しながら言う。明らかに余裕の表情。天国なぞに負けるはずがないと完全に思っている顔だ。

 雨脚は更に強まり、視界は悪くなっていく一方。海極なりに開幕を告げているようにさえ思えた。

 そして、獄等王が「潰しがいがある」と言っているようにも。


「では、地獄のために、消えてもらいます!」

 先手を打ったのは地獄側。一斉に地獄護廷7が飛び出し、天国護廷7に襲い掛かる。

 しかしその攻撃を自分の武器ではじき返す。

 地獄側もこれには少し驚いたようで、あっさりと引いてしまう。


「さぁ、戦争の開幕と行こう!」

 水裟の声と共に最終決戦が幕を開けた――。

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