第1章 第1部 ― 屋根を突き破って落ちてきた少年
カエルム・アッシュヴェイルは昔から、古代遺跡というものは、勇気と好奇心、そして良識ある忠告を無視する覚悟を持つ者に報いてくれるのだと信じていた。
朽ち果てた礼拝堂の屋根が足元で崩れ、埃と暗闇、そして怒り狂った鳩たちに包まれながら、十二フィートもの高さを落下したときでさえ、その信念が揺らぐことはなかった。
カエルムは、聖オリヴィンの安息所で眠るあらゆる霊を目覚めさせてしまいそうなほど大きな音を立て、背中から床へ叩きつけられた。
数秒の間、カエルムは舞い上がる灰色の埃の下で、身動き一つせず横たわっていた。
砕けた木片が周囲へ降り注ぎ、続いて落ちてきた割れた屋根瓦が彼の頭のすぐそばの床にぶつかり、三つに砕けた。
頭上に開いたばかりの穴から陽光が差し込み、廃墟と化した部屋を淡い金色の光で照らしていた。光の柱の中では、小さな星々のように埃が舞っている。
そして頭上のどこかから、鳩の鳴き声が聞こえた。
それはまるで、彼を非難しているかのような響きだった。
カエルムは天井を見つめながら、ゆっくりと瞬きをした。
カエルム:「まあ、もっとひどいことになっていた可能性もあるな」
打ちつけた肺へ空気を取り込もうとしたが、息を吸うだけで痛みが走った。
やがて、頭上の穴から一人の少女の顔がのぞき込んだ。
ライラ・アッシュヴェイルは、琥珀色の瞳を大きく見開き、下にいる兄を見つめていた。無造作に後ろで結ばれていた黒髪は、屋根まで登る間にすっかり乱れ、ほどけた髪の束が土で汚れた頬にかかっていた。
ほんの一瞬、彼女の表情には心からの恐怖が浮かんでいた。
しかし、兄がまだ生きていると分かった瞬間、その恐怖は別の感情へと変わった。
ライラ:「この大馬鹿者!」
彼女の声が礼拝堂全体に響き渡った。
カエルムは顔をしかめた。
カエルム:「君もおはよう、ライラ」
ライラ:「屋根を突き破って落ちたのよ!」
カエルム:「それには気づいている」
ライラ:「木が腐っているって言ったでしょう!」
カエルム:「君は不安定に見えると言ったんだ」
ライラ:「それは腐っているって意味よ!」
カエルム:「精神的に不安定という意味だったかもしれないだろう」
ライラは穴の向こうから姿を消した。
彼をそこへ置き去りにし、未来の世代への教訓にしてやると、ぶつぶつ呟いているのが聞こえた。
カエルムは痛みに呻きながら上半身を起こした。両肩へ鈍い痛みが広がっていく。
彼の衣服も無事ではなかった。
茶色い旅装の片袖は肘の部分で破れ、ズボンには苔が張りついていた。胸に掛けていた革の鞄は、どういうわけか体の周りを回転し、脇の下へ入り込んでいる。
カエルムはすぐに鞄を確かめた。
小さな真鍮製の留め具は、まだしっかりと閉じられている。
彼の表情に安堵が浮かんだ。
鞄の中には、木炭筆、折り畳まれた地図、食べかけの林檎、長さの異なる三本の紐、数多くのスケッチが描かれた手帳、そして二週間前に北の境界石付近で発見した平たい鉄製の鍵が入っていた。
ライラは、そのほとんどを役に立たないごみだと主張していた。
しかしカエルムは、それらを必要不可欠な考古学調査道具だと考えていた。
聖オリヴィンの安息所は、アッシュヴェイルの外れにある丘の上で、二百年近くにわたって放棄されていた。
礼拝堂の鐘楼は、カエルムが生まれる以前に起きた落雷によって真っ二つに裂けていた。外壁は蔦に覆われ、村人たちは日が沈んだ後、この場所へ近づこうとはしなかった。
地下に埋葬された聖人など、初めから存在していなかったのだと主張する者もいた。
一方で、その聖人の骨が今も床下で祈りの言葉を囁いていると信じる者もいた。
カエルムにとっては、どちらの可能性も同じくらい興味深いものだった。
彼は慎重に立ち上がり、自分が落ちてきた部屋を見回した。
かつては祈りを捧げるための広間だったのだろう。しかし現在残っているのは、壊れた長椅子、色あせた壁画、そして中央から真っ二つにひび割れた石造りの祭壇くらいだった。
青白い根が壁を突き破り、長い年月によって顔を削り取られた古い石像へ巻きついていた。
暗闇のどこかでは水が滴り落ち、一滴ごとに、かすかで虚ろな音が響いている。
部屋の中には、湿った石と黴、そして奇妙に甘い何かの匂いが漂っていた。
カエルムは眉を寄せた。
花の香りだろうか。
しかし、この礼拝堂の内部に花など咲いていない。
部屋の奥から、何かを引きずるような音が聞こえた。
カエルムは凍りついたように動きを止めた。
再び音が聞こえる。
低く、意図的な音だった。
まるで爪が石の表面をゆっくりと引っかいているかのようだった。
カエルム:「ライラ?」
返事はなかった。
彼は祭壇の背後にある、崩れた入口へ視線を向けた。
その先に続く狭い通路は、完全な暗闇に包まれていた。礼拝堂が建てられた当初から存在していたにしては、あまりにも小さすぎる開口部だった。
その周囲の石は、激しい炎にさらされたかのように黒く焦げている。
カエルムは腰に差した短剣へ手を伸ばした。
指で柄を握り締めたものの、その武器から得られる安心感はわずかなものだった。
十三歳の頃から村の衛兵に剣を教わってはいた。しかし、木製の訓練剣や酔っ払った農夫を相手にすることと、地下礼拝堂の暗闇を這い回っているかもしれない何かに立ち向かうことは、まるで別物だった。
引っかく音が止まった。
カエルムは慎重に一歩踏み出した。
通路の内部で影が動いた。
彼は剣を引き抜いた。
暗闇から何かが飛び出してくる。
カエルムはよろめきながら後退し、勢い任せに剣を振るった。
そして、危うく大きな灰色の鼠の首を刎ねるところだった。
鼠は祭壇の上に着地すると、輝く黒い目でカエルムを見つめ、小さく鳴いた。
カエルムは剣を下ろした。
カエルム:「僕の慈悲深さが伝説的で幸運だったな」
鼠は背を向けると、壁の亀裂を通って姿を消した。
カエルム:「礼には及ばないぞ」
そのとき、背後から重い着地音が響いた。
ライラが崩れ落ちた屋根材の間へ降り立った。
その着地は、先ほどのカエルムよりもはるかに優雅だった。
彼女は立ち上がると緑色の外套についた埃を払い、頭上の穴を睨みつけた。
ライラ:「階段があったわ」
カエルムは彼女を見つめた。
カエルム:「君は飛び降りたじゃないか」
ライラ:「階段は危なそうに見えたの」
カエルム:「それで、十二フィートの高さから飛び降りるのは安全に見えたのか?」
ライラ:「どこに着地するか分かっていたから」
カエルム:「僕の地図の上に着地したぞ」
ライラが足元を見ると、片方の長靴が、彼の鞄から落ちた折り畳み式の羊皮紙の上に乗っていた。
彼女は足を持ち上げた。
地図には、アッシュヴェイル村の真上へ泥だらけの足跡が加えられていた。
ライラ:「前より正確になったわね」
カエルムは地図を床から奪い取り、泥を拭き取ろうとした。
カエルム:「いつの日か、学者たちが僕の地図を研究することになるんだぞ」
ライラ:「いつの日か、学者たちは、あなたがどうして今まで生き延びられたのかを解明するために、その頭蓋骨を研究するでしょうね」
カエルムは思わず笑みを浮かべた。
ライラの表情もわずかに和らいだが、彼女はすぐに室内を調べるふりをして、それを隠した。
ライラは十七歳で、カエルムより二歳年下だった。
しかし彼女は、恥ずかしい死に方を繰り返そうとする兄を、生涯にわたって守り続けてきたと思っている者のような、疲れ切った忍耐力を持っていた。
彼女の視線が、壊れた長椅子、色あせた壁画、そして祭壇の背後にある黒く焦げた開口部を順番にたどった。
ライラ:「外側を少し調べるだけだと言っていたわよね」
カエルム:「外側はちゃんと調べた」
ライラ:「それから?」
カエルム:「中が寂しそうに見えたんだ」
ライラ:「その中に殺されかけたでしょう」
カエルム:「それは少し大げさじゃないか?」
ライラ:「屋根が崩れたのよ」
カエルム:「崩れたのは一部分だけだ」
ライラは両腕を組んだ。
カエルムは剣を鞘へ戻し、祭壇に近づいた。
祭壇の側面には数多くの記号が彫られていたが、その大部分は苔と数百年分の汚れに覆われていた。
彼が袖で表面を拭うと、円、三日月、そして根のように絡み合う線が現れた。
彫刻の中央には、一つの目が描かれていた。
人間の目ではない。
その瞳孔は、細く縦に伸びた扉のような形をしていた。
カエルムの笑みが消えた。
彼は以前、その記号を見たことがあった。
本の中ではない。
記念碑に刻まれていたわけでもない。
アッシュヴェイルのどこかで見たものでもなかった。
彼がそれを見たのは、夢の中だった。
夜ごと、その記号は銀色の塔が立ち並ぶ都市の上空に現れた。
そこでは、街路が月のない空へ向かって歪みながら伸びていた。
夢の中では地下から鐘が鳴り響き、顔のない何千もの人々が、閉ざされた扉の向こうから彼の名を囁いていた。
カエルムは彫刻へ手を伸ばした。
指先が石に触れた瞬間、礼拝堂から全ての音が消えた。
滴り落ちていた水が止まった。
崩れた壁の外を吹いていた風も消えた。
ライラの呼吸音さえ、聞こえなくなったかのようだった。
祭壇の下から、一つの囁き声が聞こえた。
謎の声:「カエルム」
彼は反射的に手を引いた。
次の瞬間、失われていた全ての音が一斉に室内へ戻ってきた。
ライラが彼へ歩み寄った。
ライラ:「何が起きたの?」
カエルムは祭壇の記号を見つめた。
心臓が胸の内側を痛いほど強く打っていた。
彼が答えるよりも先に、礼拝堂の床下から、一度だけ何かを叩く音が響いた。
続いて、もう一度。
今度は、二人の真下から囁き声が聞こえた。
謎の声:「カエルム」




