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清川家の日常  作者: planet
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4/21

困った弟ね…… by 美代

なんか思ったより早く出来たので投稿します。


何かあれば報告お願いします。



徹夜は、辛かった……

〜秀明視点〜



「37,4度……」



まずいな……。



今日、俺が朝ご飯の当番なのに……。



頭も痛いし、寒気も酷い。



視界が歪んでいる。



あー、何か幻覚らしきものがあああああああ……。



駄目だ駄目だ、俺。



ちゃんとあいつらの飯を作らないと……。



俺は頭を押さえながら、台所へと向かった。




☆ ☆ ☆ ☆ ☆

〜智花視点〜



「おはよー……、お兄ちゃん」



お兄ちゃんを手伝いをするため、早起きした私。



今日こそ、玉子焼きを上手に作りたい。



エプロンを着込み、私は台所に向かう。



そこにはお兄ちゃんがいた。



空っぽの鍋を大根でかき混ぜながら、「明後日の朝ご飯はスタミナ丼にしよう」と呟いていた。



「お兄ちゃん!? どうしたの!?」



ついにおかしくなっちゃった!!



私は異常行動するお兄ちゃんの腕を掴み揺らした。



「お兄ちゃん!? しっかりして!!」



「うぉー、俺はしっかりしてるぞー」



その言葉ほど信用ならない言葉はないと思う!!



「いや、お兄ちゃん絶対に熱あるでしょ!!」



「知らん知らん。俺は元気だ!! ほら、お前は食器でもそっちに運んでくれ」



そう言い、私に下着を渡した。



「って、それ私の下着!!」



「あ、あれ?」



兄、秀明はついに犯罪者になりました。



「お兄ちゃんのバカ!!」



私はそう叫び、お兄ちゃん、いや、犯罪者の下から去った。




☆ ☆ ☆ ☆ ☆

〜秀明視点〜



「あれ……? 俺は今まで何を……」



「どないした? 秀明くん? さっき智花ちゃんが泣きながら出ていったけど」



「いや、特に何も……」



生返事なような気がするが、まあ、どうでもいい。



「ならいいけど……。今日は仕事早く行かないとだから簡単な奴でお願い」



「ああ、分かった」



俺は包丁を手に取り、朝飯を作り始めた。



☆ ☆ ☆ ☆ ☆

〜美代視点〜



やっぱり、おかしい。



秀明くんはいつも美味しい料理を作ってくれるけど、今日は違った。



得体の知れない、そう「フルーツ&ベジタブルポンチ」と同等以上の料理が出てきた。



智花ちゃんも、秀明くんを心配そうに見つめている。



すると、秀明くんは、


「I want to feel OPPAI……」



…………通報しよ。




☆ ☆ ☆ ☆ ☆

〜智花視点〜



お兄ちゃんの様子、やっぱりおかしいと思う。



「俺は変態レンジャー、腹黒ピンク!!」とか言ってたし……。



絶対、風邪ひいてるよ……。



「俺、また罪深い名言を思いついたぜ……」



最早、変態の戯言だと思う今日この頃。



「黒い白馬にまたがって、前へ前へとバックした」



ついには狂ってしまった……。



もう、どうしようもない……。




☆ ☆ ☆ ☆ ☆

〜秀明視点〜




なんか色々と社会的にマズいことを言ってた気がする。



みんなが食べ終わって、皿を片づけようとした時。



「お兄ちゃん、熱計ろうか」



おもむろに懐から体温計を取り出す智花。



「そうだね、なんか熱っぽいし」



後ろから羽交い締めにしてきた美代ねぇ。



あー、胸が当たって何だか気持ちいい……。



着ていた服を無理やり脱がされ脇に体温計を突っ込む智花。



あー、妹に服を脱がされた……。



姉に後ろから抱きしめられ、妹に犯されそうになる俺。



これなんてエロゲ?



ピピッ。



「…………37,9度」



智花がそう言った。



あ、しまった……。



すると、美代ねぇが俺の肩に手を置く。



「ちょっと部屋に行こうか」



美代ねぇに無理やり部屋に連れて行かれそうになったので、俺はよけた。



「「「あ」」」



俺たちが同時に発言した。



どうやら俺はバランスを崩したみたいだ。



そのまま眠るように意識が無くなった。



あーあ、熱あることバレちゃった……。




☆ ☆ ☆ ☆ ☆

〜美代視点〜



「んん……?」



秀明くんはうめきながら体を起こした。



「起きた?」



「ああ……。そうだ、学校……」



ベッドから抜け出そうとした秀明くんを制止する。



「だーめ、ちゃんと寝ないと」



「でも……」



困惑した表情を浮かべる秀明くん。



「熱があるんだからしっかり寝る」



「うぅ……」



渋々布団に潜り込んだ。



「お粥持ってくるから、ちょっと待ってて」



あたしはそう言い残し、部屋を出た。




三十分後。




「できたよー」



「…………これ、マジで食べ物?」



「ひどっ!! 秀明くんのために作ったのに……」



「ああっ、悪い悪い!!」



「じゃあ、食べてみて」



「あ、ああ……」



それでもなかなか食べようとしない秀明くん。



「じゃあ、あたしが食べさせてあげるから」



「え」



ちょっと恥ずかしそうに目をそらされた。



「ほら、あーん」



「…………」



秀明くんが口を開ける。



「どう? おいしいかな?」



「……………………」



あ、あれ? 返事がない。



…………味見してみよ。



パクリ。



「…………」



ゴメン、秀明くん。



お気持ち、お察しします。



あたしたち姉弟は意識を失った。



☆ ☆ ☆ ☆ ☆

〜秀明視点〜



気付くと、美代ねぇが俺の体を拭いていた。



どうやら寝汗が酷かったようだ。



何かとんでもない料理を永遠に食わされる夢を見た。



夢で良かった……。



あれ、夢じゃなかったような……?



まあ、いいか。



「なあ、美代ねぇ。大学行かなくていいのか? バイトも入ってるだろ?」



俺は汗を吹いてくれている美代ねぇに話しかけた。



「ん、今日は休んだ」



「単位とか大丈夫なのか?」



「まあ、大丈夫。友達に代理任せてるから」



「そうか」



会話はそこで終了。



なんだろう、この微妙に気まずい雰囲気は……?



すると、空気を察したのか、美代ねぇが口を開いた。



「熱あるならちゃんと言ってよ」



「ゴメン」



「素直でよろしい」



「……でも、心配かけたくなかったし……」



「隠し事をされる方が心配するよ」



「うっ」



確かに、そうかもしれない。



「ねえ、何のためにあたしたちがいると思う?」



「?」



「支え合うためにいるんだよ。だって家族でしょ?」



「…………そうだな」



「でしょ?」



俺は思わず笑顔になった。



美代ねぇもつられて笑った。



何だか今日は幸せだな。



☆ ☆ ☆ ☆ ☆

〜智花視点〜



「お兄ちゃん、大丈夫かな?」



帰り道、自然と足が速く動いた。



「あのー」



若い女の人の声がした。



「はい、何でしょう?」



とても小さな女の子だった。



外人とのハーフなのか、日本人の顔立ちに金髪碧眼の要素を加えたみたいだ。



「ここの近くに引っ越してきたんですけど、道に迷ってしまって……」



困惑気味に辺りを見渡し、照れくさそうに笑った。



「あ、だったら案内しますよ」



「本当ですか、ありがとうございます!!」



その少女はペコリと一礼した。



まるで、日本人みたいに。



「どの辺りに引っ越したんですか?」



「えーと、近くに駄菓子屋さんがあって……、猫がたくさんいました」



「あ、私知ってます。その近くに住んでます」



「奇遇ですね」



そんなやりとりをしながら、私たちは家に着いた。



そのハーフの子は、すぐ隣の家に入っていった。



「まさかお隣さんだったとは……」



「アンネもびっくりです」



名前はアンネリーゼ・長塚。



アンネ、と自分のことを呼んでるらしい。



「また今度、挨拶しに伺うので、その時にまた」



「はい、分かりました」



そう言い、アンネリーゼさんは帰って行った。




☆ ☆ ☆ ☆ ☆

〜秀明視点〜



美代ねぇの看護のおかげで大分元気になった。



美代ねぇは疲れたのか、腕枕をして眠っている。



さっき智花の声がしたからもう帰ってきたのだろう。



俺は、夕ご飯を作るため、キッチンに向かった。




夕ご飯の時、智花が心配そうに見つめてきたので、頭を撫でて、「もう大丈夫だよ」と言ったら、「よかった……」と安堵の表情を浮かべてくれた。



これからは、心配かけないようにしないとな…………。



三人で夕ご飯を食べながら、ふとそんなことを思った。

キャラ追加


アンネリーゼ・長塚

小学6年生 一人称「アンネ」



次はもう少し遅くなるかも知れません。

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