清川家の日常……
とりあえず、最終話です。
清川家の日常、第二期。
意外と短かった……。
〜智花視点〜
「……!! 夢、か……」
嫌な夢を見たな……。
寒気が止まらない。
夢だから、そんなことが現実で起こるなんて、あり得ない。
あり得ないけど……。
やっぱり、心配だから、お兄ちゃんの部屋に向かってみた。
「お兄ちゃん……?」
……やっぱり、いるよね。
ほっ、と一息。
戻ろう……かな。
きびすを返し、自分の部屋に戻ろうと思った。
「…………」
まだ、今は深夜の二時。
また、あの夢を見てしまったら、平気でいられる気がしない。
「ちょっとだけなら、いいよね……?」
お兄ちゃんを起こさないように、こっそり近づく。
「お邪魔しまーす」
お兄ちゃんが入ってる布団の中に、私も入る。
……温かい。
軽く、抱きついてみる。
……何だか、安心する。
そのまま、私は眠りについた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
〜美代視点〜
「……うわぁ」
なんか、イヤな夢を見たような……。
涙が頬を伝って落ちた。
それをあたしはゴシゴシとふき取る。
時計はまだ、二時ほどを指している。
「……寝よ」
……。
……………………。
…………う〜ん。
…………はぁ。
眠れない。
あんな夢を見ちゃったからだな……。
「ま、またにはいいか……な」
こっそりと、秀明くんの部屋に向かった。
「……智花ちゃん?」
先客がいた。
……眠っているけど。
「……眠っているところ、ちょっと失礼しま〜す」
あたしは、秀明くんの布団の中に入り込んだ。
……オヤスミ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
〜秀明視点〜
「ん、朝か……」
カーテンの隙間から差し込み光がまぶしい。
「……え」
なんか……。
えーと、これ、何てエロゲ?
なんか、智花と美代ねぇが俺に抱きついてスヤスヤと眠っています。
妹と姉が……、俺に……、抱きついて……、……。
うん、これ、何てエロゲ? (大事なことなので二回言いました)
「二人とも、起きろよ」
「……」
「……」
返事がない。
ただのしかばねの……。
「……ん、秀明くん?」
しかばねではなかった。
「……どうしたんだよ、いったい」
「イヤな夢を見てね……。怖くなった」
「そんな美代ねぇが怖く感じる俺は……あべし!!」
「……智花ちゃん。起きなよ」
ああ、我が姉は俺を半殺しにしながら、妹を起こしましたよ……。
「……お姉ちゃん?」
俺を見つめる智花。
「……よかった。ちゃんといた」
「お前も、嫌な夢でも見たのか?」
「まあ、ね」
うつむく智花。
「……そんなことより、二人とも」
「何?」
「どうかした?」
「いい加減離れてくれない? 苦しいです」
「「あっ……」」
そそくさと離れていった二人。
俺は布団から抜けだし、キッチンに向かった。
「……ほら、ご飯作るから。いつまでも寝てないで手伝ってよ」
「……うん」
「……着替えてくるから、待ってて」
元気のない智花に美代ねぇ。
ま、後でその嫌な夢とやらを聞いてあげようかな……。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「「「いただきます」」」
今日は、二人の好きな朝ご飯のメニューにした。
まあ、これで元気がでればいいけどさ。
「ところで、嫌な夢ってどんな夢だった?」
すると、智花が答えた。
「……お兄ちゃんが、トイレに流される夢を見た」
「なにその夢!?」
……なんか心配して損した気がする。
「……で、美代ねぇは?」
「あたしは、秀明くんがクジラに飲まれて二度と帰ってこない夢を見た」
「なにそのファンタジックな夢!?」
……なんか心配して以下略。
「……まあ、うん。俺はどこにも行かないから安心しろ」
「本当に?」
潤んだ目で俺を見るな、我が妹よ……。
「嘘付いたら蹴るよ?」
なんかファイティングポーズをとっている我が姉。
「……まったく、今日だけだぞ?」
買い物とかゴミ捨てとか色々やらなくちゃいけないことがいっぱいあるけど。
今日の二人を見ていると、なんだか、それよりも二人にかまっている方がいいような気がしてきた。
「……で、なんで引っ付いてくるのかな? お二人さん」
「別にいいでしょ、お兄ちゃん」
「ま、たまにはね。いいでしょ? 秀明くん」
「……はいはい」
ま、彼女たちの気がそれで済むならそれでいいかな。
そう思った日曜日であった。
今日も、清川家は、平穏です。
楽しんで頂けましたか?
思ったより多くの人に呼んでいただき、幸せいっぱいのplanetでございます。
清川家の日常はここでおわりです。
なぜなら、作者は勉強しなきゃならんのです!!
そろそろ、受験が……っ!!
……でも、もしかしたら。
また、書き始めるかも知れないので、また、そのときに会えることを願います。
ここまで付き合ってくださったあなた達に最高の感謝を込めて……。
I love you.




