表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

黒猫虎 エッセイ的なナニカ

なろうから考える人間の脳と魂〜異世界転生モノとAIの視点(エッセイ)

作者: 黒猫虎


 ■1.ごあいさつ


 こんにちはみなさん。

 黒猫虎(クロネコタイガー)と申します。

 またの名をミジンコ級エッセイスト。


 ところで、You(あなた)はどうしてこの場所「なろう」に来たのですか?


 私の場合は「異世界転生モノが読みたーい!」でした。


 なろうには異世界転生する作品が多いですよね。

 私は異世界転生モノをたくさん読みますし、作者としてもいくつか書いたことがあります。


 そこでこの問いです。


 あなたは異世界転生モノを読んだり書いたりする時に、


「どういう仕組みで転生しているんだろー」

「世界はどういう仕組みになってるんだろー」

「魂ってどうなってるの。実在するの」


 など考えていますか?

 それともまったく気にならない人でしょうか。


 ちなみに私は結構ソレについて考えるタイプで、「あー、この作品はこのタイプなんだ」「お、この作品はこっちね」みたいに読者として楽しませてもらったり、作者としては色々自分なりの考察や妄想を盛り込んで書かせてもらったりしてる感じっす。


 実は今回、この件に関する重大な個人的発見を私、黒猫虎はしてしまいました!

 なので、あなたとこの発見を共有したい!!

 少し難しいかもしれないけど、図などを用いながらできるだけ易しく伝えたい!!!


 どうぞヨロシクお願いします!!!!



 ■2.発見のカギはAI


 というか、ここ最近のAIの進化がしゅごい件。


「AIってどういった仕組みなんだろう。私にも作れたりするのかな……」


 そんな感じで私がAI(=人工知能)に興味を持ち、AIの作り方について調べていた時のことです。


 えっ。

 なんか難しいこと調べてるなー、ですって?

 すません、私の本職はシステムエンジニアでして、いつもこんな感じの調べ物ばっかりしてまふ。


  カチャカチャカチャ……ッターン! ←カッコよくキーボードを叩く黒猫虎

  ΩΩΩ<カコイイ!! ←オーディエンス(妄想)


 それは置いといて、

 勿体ぶらず、 ←ツッコミポイント

 結論を書いちゃいます。


 結論。

 ここ最近のAIのデータベースが「ベクトル・データベース」というヤツだったのです!!!

 ↑

 これを発見!


 えっ、ちょっと難しい……!?

 難しくなったらこの下に出てくる図だけでも見てやってください(^_^;)



 ■3.コイツが犯人だ!「ベクトル・データベース」


 まずは「データベース」という用語について説明しますね。(意味知ってる人はここ読み飛ばしてオケです)


 蒼月あやめ「やぁみんな! んと、超簡単に説明すると、データベースとは、システム用の記憶領域ってことだよ。本棚に例えると、本がデータで棚が記憶領域ってことさ」


 蒼月あやめ「これで分からない人は、自分でしらべるといいよ!」



 突然出てきた、この【蒼月あやめ】って誰だ……


 次に、肝心の「ベクトル・データベース」という用語について説明します。

 続けて、謎キャラ【あやめ先生】お願いします。



 あやめ「『小説家になろう』という言葉を例に説明するよ」


 あやめ「さっき説明した"普通"のデータベースで『小説家になろう』を検索すると、調べる範囲が記憶領域の全体になっちゃうんだ」


 あやめ「このやり方だと(AIなどの)大量のデータを扱うシステムでは、時間と電力などのリソースを多く消費しちゃうんだよね」


 あやめ「それを解決したのが、データにベクトル(向きと大きさ)を付け加えた、この『ベクトル・データベース』なのさ!」



 なるほど、ふむふむ……?



 あやめ「みんな高校の授業で『数B』で出てきたベクトルの授業は覚えてるかな? 日本生まれの人間はだいたい高2で習うらしいけど」


 あやめ「みんなお待ちかねの(?)この図を見てくれ」


《図解1:ベクトル・データベースの図》

挿絵(By みてみん)


 あやめ「『小説家になろう』は(X軸=11,Y軸=11)という座標を持っているとする」


 あやめ「すると『ベクトル・データベース』の世界では『1111』みたいな数字だけで検索できるんだ」


 あやめ「『小説家になろう』を検索するよりも、『1111』で検索する方が、ずっとずっと効率がいいってことは、頭の良い君なら分かってくれるだろう……?」


 あやめ「文字検索よりも数字を検索する方が簡単というのはもちろんで、更にこの『1111』は座標になっているから、限られた座標だけを検索すればいいわけさ」


 あやめ「ついでに、座標だから『1111』付近にある『カクヨム(1010)』とか『アルファポリス(1212)』とかも、近しい仲間として簡単に引っ張ってこれるって寸法だよ」


 あやめ「ほら、地図で言うと、『1111』っていうのは、ある街の交差点の座標みたいなものさ。その交差点にある情報を探す時に、座標を指定すればすぐに目的地にたどり着けるってわけさ。わかりやすいだろ?」



 ほほう、にゃるほど……?



 あやめ「また、絵や曲などもベクトルの数値を設定できさえすれば、検索できるということらしいんだ」


 あやめ「Amaz○nとかの『この商品を買った人は他にこんな商品を買ってます』みたいな技術ももしかしたら、『ベクトル・データベース』の技術で動いているのかもしれないぞ!」



 あやめ先生、分かりやすい説明ありがとうございます!

 これで分からない人は……感想欄で質問クダサイ、気が向いたら答えれマス(爆)



 ■4.人間の脳ミソもベクトル・データベースだった?「先生をお母さんと呼んでしまう現象」


 あなたにはありますか?

 小学生のころ、先生をお母さんと呼んでしまった経験。


 ……えっ、中学生で間違っちゃった?/////



 私は、あの「先生をお母さんと呼び間違える現象」を次のように理解してるのです。


《図解2:先生をお母さんと呼び間違える現象を説明する図》

挿絵(By みてみん)


 脳細胞に限界は無い! ……なんて昔のエラい人はノタマッタラシイですが、人の記憶に限界があることは、あなたや私も含めた、現役の人間である我々が1番知ってるよね。w


 そこで、人間の脳ミソは「似た情報をカテゴリー別にまとめて、同じ脳細胞や付近の脳細胞に放り込んでいる」のではないか? というのがワタクシ黒猫虎が唱える仮説です。


 この仮説を証明するのは私には難しいのですが、仮説を裏付ける現象は他にもあります。



 【裏付ける現象1】家族の名前を何故か呼び間違える


 お母さんが君の名前を呼ぶとき毎回、「兄弟の名前、ペットの名前、君の名前」の順番で間違えてしまうヤーツ。

 ちな、私のなくなった母なんか、私を呼ぶとき必ず毎回「《妹の名前》、にゃんにゃん、お兄ちゃん」でした……(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)ママン……


《図解3:黒猫虎の母の頭の中》

挿絵(By みてみん)



 【裏付ける現象2】親しい友達の名前を何故か嫌いな友人の名前と呼び間違える


 アレ、ほんと超気まずいデスヨネ(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)


 図は省略w



 この現象については米国とかの研究者とか色々な人がまじめに研究してるらしいです。

 まだまだ解明されてないらしいですけど。


 

 だけどさ。

 この動き。

 ……なんとなくさっきのベクトル・データベースの動きと似てなくない!?

 もしかして、人間もベクトル情報で記憶したり記憶に検索かけたりしてるのかも!?!?



 つまり、こういうことだってばよ(結論)



 黒猫虎氏「もしかしたら、人間の脳ミソはベクトル・データベースに(一部)置き替えれるかもしれないっ\(^o^)/」



 ■5.予測される未来・予見される魂の正体・異世界転生モノの示す物


 近い将来、人間の脳ミソの一部(記憶領域)をベクトル・データベースに機械的に置き換えることが可能になるでしょう。

 そして、他の脳ミソ機能(感情、身体操作など)についても次々に機械化されていきます。


 ですが、最後の最後に【機械化できない部分】が残されるのではないか、と私は予測します。


 その時、その部分を人々は【魂】と再定義するのではないでしょうか。



 異世界転生モノを考えてみましょう。

 異世界転生した主人公の記憶があいまいになる現象。

 性格は現地の元キャラに引っ張られて変化する現象。

 だけど、魂の本質は前世から変わらない現象。


 これらの現象の多くが【機械化できない部分(=魂)】だけが異世界転生したり異世界憑依してるからではないか、と考えれば納得いきませんか?



 実は、なろうに数多あふれる異世界転生モノは、

 壮大な魂の本質の予言書だったのかもよ――――!?



 〜fin〜





※1・・・またの名を「ベクター・データストア」。ベクトルとベクターは同じ座標的な意味合い。ストアは場所、ベースは基地みたいな似たような概念っす。


最後までお読みくださりありがとうございます。

あなたの読書時の考察や作品執筆の一助になれば幸いです。


エッセイ本体はここまで。

これより後は蛇足的おまけの文になります。



 ■(付録的エッセイ)SF的疑問「銃夢で考える〜人間の脳は果たしてチップに置き換え可能になるのか」


 君は日本の偉大なサイバーパンクSFマンガ「銃夢」を読んだことはある? または知ってる?


 知らない人のために、又あやめさんに聞いてみよう。


 ◎黒猫虎:銃夢という漫画を簡単に紹介して。


 ◆蒼月あやめ:銃夢って、サイバーパンクな未来の世界が舞台のSF漫画なんだよ。主人公のガリィは、サイボーグのハンターで、悪党を追いかけて活躍するんだ。彼女は感情豊かで、力強いキャラクターだよ。作品の世界観やアクションシーンがめっちゃカッコいいから、SFやアクションが好きな人にオススメなんだ!



 あやめさんの説明にも熱が思わず入ってしまう木城ゆきと先生の描くサイバーパンクアクションSFマンガ「銃夢」は必読の面白さなんだ。



 ※※※ここから先、銃夢のネタバレがあるので、ネタバレ嫌いな人は注意!!※※※



 その銃夢に登場する衝撃のシーンがありましてですね……


《ここに後日、銃夢の脳ミソがチップ化されているシーンを引用する画像を挿入するかも。。とりま、「銃夢 脳チップ」で画像検索♪ 衝撃画像なんでグロ注意⚠》


「銃夢 Last Order」に登場する「俺の脳ミソがチップになっている!?」→発狂、というシーン



 ◎黒猫虎:銃夢では人間の脳ミソをザレム・ブレインチップに置き換えていたけど、これはその人の脳ミソから記憶を吸い出して移植して可能にするんだっけ?


 ◆蒼月あやめ:そうだよ!銃夢の世界では、ザレム・ブレインチップっていう装置を使って、人間の脳みそから記憶を取り出して、他の人や機械に移植することができるんだ。だから、人々は自分の記憶をバックアップしたり、他の人と共有したりすることができるんだよ。でも、この技術がもたらす問題や闇も描かれていて、物語に深みを与えているんだ。



 と、あやめさんがいうように、銃夢の世界では、人間の記憶を全て電子化して脳ミソが全てチップに置き換えできる技術があるんだ。


 これは果たして可能なんだろうか?

 妄想が捗ってたまりませんなー!(◜◡◝)



 〜付録的エッセイ 終〜



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] なんとなーく、異世界転生ものを多く読んできたような気になっていたのですが……。 魂の仕組みとかについて考えたことはなかったです。 ですので、とても斬新で楽しいエッセイ……と言うか、お母さん…
[一言] 考察図解付きで楽しめました。 記憶はどこに保存されるのか、置き換えられてしまうのか。 この先を闇黒猫虎が小説でどういう風に料理されるのか、エッセイ第二弾となるのか、楽しみにしております。
[良い点] 銃夢は好い作品でしたね(●´ω`●) 自分の書くものの血肉のひとつである名作だと考えております♪ おそらくは、魂とまでは行かなくとも、記憶をデータベース化してチップとすることも、クラウド…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ