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18 ねぇねとおにぃの魔法の実力

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そんな充実した7日間の講習でしたが、ちょっとした騒ぎもありました。

それは、ワタシが受講していない【魔法基礎講習】で起きました。

なんと、ねぇねとおにぃの魔法の使い方は、異常だと言われてしまったそうなのです。

頼る者のいないスラムで生活していたねぇねとおにぃは、誰にも教わることなく、全くの我流で魔法を使っていて、本来の魔法発動手順である呪文を使っていませんでした。

それだけでも特異なことらしいのですが、ねぇねとおにぃは魔法発動後に魔法の大きさや形を変えたりできて、それを見た講師さんがビックリ驚いてしまった、ということみたいです。


講師さん曰く、


「発動後の魔法への干渉は、相当な魔力強度と魔力制御力がなければできない」


ということらしいです。

それを聞いて、ワタシ的には、スラムの極度の貧困下で、栄養やら体力やら気力やら、何もかもが全く不足している状態でひたすら頑張って魔法を使い続けていたことによる、ある意味凄い修業ができていたのではないかと思いました。

前世の記憶的に分かりやすく言えば、マラソンランナーの高地トレーニング的なことを長期にわたりずっとしていた、そんなことなんじゃないかと思ってしまいました。


(ギリギリの極限状況から、栄養満点な状態になった今、なんだかいろいろ解放されて、凄いことができるようになったんじゃない?)

(まあ、どちらにしても、ねぇねとおにぃは凄いのです!)


ということで、ねぇねとおにぃの【魔法基礎講習】は、どちらかというと、ねぇねとおにぃの魔法能力検証会みたいになっちゃったみたいです。

でも、


ねぇね「ちゃんとしたひとに、私の魔法を見てもらえて、褒めてもらえたの!」


と、ニコニコとワタシに報告してくれるねぇねを見ていれば、有意義な講習だったことは間違いありません。

おにぃに至っては、


おにぃ「オレ、剣術の講習で、魔法の火の棒を使って訓練してるんだ!」


そんな報告をしてくる始末ですが、本人が大変満足そうなので、充実した講習だったと思われます。


(いいな~、魔法。ワタシも魔法が使えたら、『ワタシTueee』できたかもしれないのに・・・)

(今はなんだか、『ワタシだけYoeee』だよ、トホホ)


前世の記憶があるだけに、余計に魔法が羨ましく思えるワタシなのでした。


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