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16 向上心

Mノベルズ様より、書籍発売中です。


強面マスターと美人な受付嬢の見事な連携プレーにより、あれよあれよという感じで、いつもの受付窓口に誘われてしまったワタシたち3人。

只今、その美人な受付嬢ことアイリーンさんから、ハンターギルドが主催している講習について詳しく説明を受けているところです。


アイリーン「ハンターギルドで学べる講習は、大きく分けて3種類ですね」

アイリーン「まずは、生活の基本的なことを学べるタイプの講習」


【読み書き算術基礎講習】

【法律 制度講習】

【接遇 礼儀作法講習】


・・・



アイリーン「つぎは、そのひとの基礎能力を高めるタイプの講習」


【魔法基礎講習】

【格闘技基礎講習】

【剣術基礎講習】

【弓術基礎講習】


・・・



アイリーン「最後は、ハンターとしての知識や能力を高めるタイプの講習」


【初心者ハンター講習】

【薬草知識基礎講習】

【罠講習】

【解体講習】

【捜索基礎講習】


・・・



アイリーン「・・・ざっとこんなところかしら」


おにぃ「へぇ~」


ねぇね「いろいろあるんですね~」


「たくさんあるんだ~」

「講習はどれでも誰でも受けられるんですか?」


アイリーン「無条件でどれでも誰でもという訳にはいかないのよね」


アイリーンさんの説明によると、当然のことながら、講習は有料。

受講料は、1講習、1日ひとり100リルとのことでした。

そして、基本的にどの講習も1日1時間で、7日間で学び終えるようになっているそうです。

つまり、1つの講習を学び終えるには、最低7日、700リル必要ということになります。


アイリーン「受講料がそれなりに高額だから、受講してくれるハンターが誰もいなくて」

アイリーン「実際、ハンターのほとんどは、お金を払ってまで勉強する余裕はないのよね」


「なるほど~」


(う~ん、たしかにお高いといえばそうなんだろうけど、ワタシ的には全然アリな金額だと思います!)

(知らないことをちゃんと教えてもらえる、こんなお得な機会は逃しちゃダメだよね!)


ということで受講に前向きなワタシです。


「ワタシ、【読み書き算術基礎講習】【法律 制度講習】【接遇 礼儀作法講習】の3つ受けたい」

「ねぇねとおにぃはなにを受講したい?」


ねぇね「私、【魔法基礎講習】は教えてほしい」


おにぃ「オレもオレも! あと、【剣術基礎講習】もやってみたい!」


「う~ん、講習は1時間だから、午前に1時間、午後に2時間ぐらい受けられそうだよね?」

「だからね? ねぇねとおにぃも3つにしない?」


おにぃ「いいぜ! それじゃあ、オレは【魔法基礎講習】と【剣術基礎講習】と、【初心者ハンター講習】かな?」


ねぇね「私は【魔法基礎講習】と・・・、何にしよう・・・」


「ねぇねは美人さんだから、【接遇 礼儀作法講習】は受けておいた方がイイよ?」

「きっと、あとあと役に立つと思うよ?」


ねぇね「そう? そうかなぁ」


「それと、【初心者ハンター講習】も、今後の活動のことを考えて受けておいた方がいいかも」


ねぇね「わかった。おチビちゃんの言うとおりにする」


ということで、ねぇねは【魔法基礎講習】と【接遇 礼儀作法講習】と【初心者ハンター講習】に決まりです。

そうと決まれば、早速細かいことをアイリーンさんに確認です。


「講習の時間割は決まっているんですか?」


アイリーン「いいえ、受講者が受けたい時間に合わせて調整することになります」

アイリーン「なので、希望があれば、どんどん言っちゃってね?」


「それじゃあ・・・」


ということで、話し合った結果、明日から、


11時~正午 【読み書き算術基礎講習】:ワタシ

      【魔法基礎講習】:ねぇね、おにぃ


13時~14時 【法律 制度講習】:ワタシ

      【初心者ハンター講習】:ねぇね、おにぃ


14時~15時 【接遇 礼儀作法講習】:ワタシ、ねぇね

      【剣術基礎講習】:おにぃ


というスケジュールになりました。

ちなみに正午から30分程は、ワタシの必須時間割、お昼寝タイムが入ります。


(栄養不足で発育不良の5歳児に、フルタイム活動は無理ゲーなのです!)


ところで、この世界、時間は元の世界と同じようで、24時間で1日でした。


(長さや重さの単位も、元の世界と同じだったよね?)

(どうせなら、全部元の世界と同じだったらよかったのにな~)

(でも通貨と言葉は、元の世界でも国が変われば変わるから、しょうがないのかな?)


そんな感じでひとり物思いにふけっていると、受付のお姉さんがお話を進めてくれます。


アイリーン「それじゃあ、最後に受講料のお話をするわね?」

アイリーン「受講料の合計は、3人が3つの講習を受けるので、6,300リルになります」

アイリーン「お支払いは一括前払いでイイ? それとも分割にする?」


「ニコニコ現金一括前払いで大丈夫です」


アイリーン「ん? ニコニコ?」


おにぃ「こ、これでお願いします」


ねぇね「します」


おにぃが大銀貨6枚と小銀貨3枚を支払います。

これでワタシたちの所持金は、2,609リル。

大銀貨2枚と小銀貨6枚と銅貨7枚になりました。

それでも懐具合はまだまだ全然あったかです。


(それにまだ、ギルドに預入もあるんですよ? 余裕よゆ~!)


Mノベルズ様より、書籍発売中です。

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