【巨獣ノ世界】
⑧【巨獣ノ世界】
2135年到来確立:9%
再現場所:兵庫県神戸市中央区付近
【概説】
それは、ヒト種の悪行か蒙昧さが起因するのか。されど生まれたのは星の意思か。
地球の奥底より生れ出た山脈のような体躯を持つ巨獣。各国首都を目指し、海上を撃進。
様々な空帯防御、地帯防御が実施されるがそのすべてが足を止めるには至らず本土に上陸。
首都全てを踏み均し、機能を麻痺させ情報を遮断。
その後、一時は静止するも巨獣の体内から分体が排出。
各都市に散逸し、まるでヒト種の文明を根絶やしにするように丹念に入念に、街とヒトを襲った。
その世界は応報の世界。
ヒトの行いが巡り巡って厄災の獣を生み出した世界。
その終末の名を【巨獣ノ世界】と言う。
【遺歴】
※日本の辿った歴史を記載(他の国も近似している)
▶2095年7月7日:
・異常な質量体の検知《Unknown-Alert》
北緯三四度、東経一四二度。北米大陸プレートと太平洋・フィリピン海の海底プレートの三つが折り重なる日本海溝にて、異常な質量体を検知。レーダー探査と音波検知に映る巨大な濁点は、当初はシロナガスクジラの異常個体だと考えられていた。
▶2095年7月12日:
・初めて怪獣らしき生き物を視認
異常な質量体が東京湾に向けて西進。
艦船による音波、ソナー探知と潜水艇による哨戒によりその質量が生き物であることが決定的にとなる。
海上自衛隊が演習という名目で迎撃に当るも、対艦ミサイル各種、対潜兵器を意に帰さず、海中からその巨体を出現させる。
陸亀のような頭と背中に巨大な甲羅。
刺々しい黒鱗に覆われた肌と、まるで山脈のような巨体。
シネマや特撮の中にしか存在しないはずの怪獣を目撃した。
この際、進撃する獸として巨獣の名称が与えられる。
▶2095年7月19日:
・陸上、海上、航空自衛隊による迎撃
方向の転進、足止め等妨害行為が無意味だったことにより、自衛隊全機能を上げて迎撃に当る。
横須賀埠頭より、東京湾に侵入してくる巨獣に向けて迎撃措置の実行。
迫撃砲と対艦誘導弾、レーダーミサイル、トマホーク、レールガン各種。陸海空より同時に行われる。
現代兵器を超える威力でもって岩盤のような皮膚を焼き、一時は爆炎と水蒸気の霧に隠れた巨獣だが、それら攻撃を意に介さず東京都江東区暁埠頭より東京に上陸する。
▶2095年7月21日~9月28日:
・首都崩壊
これまで闇雲に首都を目指し反撃行動は取らなかったが、首都上陸後は街の構造物を積極的に破壊する。
並ぶ高層ビルとタワーマンション、電波塔から駅舎に至るまで目につく文明的都市構造を蹂躙していく。
巨獣の破壊行動や約二カ月間にも及んだ。
一心不乱に、まるで事前に決められていた命令行動のように日本の首都を崩壊させていく。
▶2096年:
・巨獣の休眠
首都を崩壊させた巨獣が縊られたスカイタワーの根元で静止。
四年間の活動停止状態に入る。
▶2100年:
・巨獣の分体生成、排出
活動を停止させていた巨獣の身体から、小さな分体が排出される。
高層ビルに並ぶ体躯を持つ巨獣臣位体と、民家程の体躯の巨獣群位体。
まるでカマキリの卵のように、夥しい数の分体が放出。全国に巨獣の被害が拡散していく。
巨獣臣位体は各都市圏域の中枢機能を、巨獣群位体は人を攻撃した。
▶2105年:
・各地方中核都市の壊滅
巨獣に比べ、多少背丈は小さくなったものの、それでもヒトが抗うには余りに大きく。
またその数を増やし、各地方都市圏の文明的機能を蹂躙されていく。
一部自衛隊の抵抗も確認されるも、巨獣の対応に疲弊し、またその数にどこを防衛すればいいのか判断もできず、また民衆が持つ小火器が通用するはずもなく。
巨獣か別たれた分体は築き上げた文明と、人の命を奪っていった。
▶2135年~:
・ヒトと文明の終末
一部の人間が地下都市圏を作り上げるも、それさえも蹂躙され、ヒト種が根絶やしにされていく。
【補足】
▶巨獣について
巨獣は日本の場合は一個体のみ。
休眠期において、都市を襲う巨獣臣位体と、ヒトを襲う巨獣群位体を生成。のちに本土全域に放出する。
巨獣王位体 《エレウテリア》:山脈と同規模 ※本体。学説上、王位体と分類している
巨獣臣位体 《エウテリア》 :高層ビルと同規模 ※都市と一応ヒトも襲う
巨獣群位体 《テリア》 :家屋と同規模 ※ヒトと一応建物も襲う
巨獣は各県庁所在地。最も人口が多い地方都市の建物、インフラ、機能を崩壊させる。
そこから円を押し広げるように建物群を壊していく。
地表を闊歩する巨獣から逃れるため、一部のヒトは地下に非難した。
巨獣とは自然発生的に造られた異形の怪物なのか、人の手が加えられた人工の怪物なのか。
各地で議論されるもその答えは世界が滅びゆくまで分からなかった。




