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ようやく まずい


 はじめは、葉をおとしはじめたナラの木などが、足もとに笹をしげらせ隙間をおいて生え、鳥も鳴いて明るい山だったのが、道をすすむにつれ、木の種類がかわり、鳥の気配も消え、さらにゆけば、葉をしげらせたスギやマツが増え、暗い山へとなってゆく。


 足もとは、積もった落ち葉が土にかさなりすべりやすいが、それほどののぼりでないので、こりゃさっさと登りきるな、とおもったのだ。




   なのに、また、同じ場所にでた。




 山の間なのか、木々をすかしみたむこうには、おなじような山の斜面しかみえず、陽もかげったのか、おひさまの位置はわからないが、それでも、登ってきた方角を考えれば、進んだ先は下りになるはずなのに、なんだかすこし、のぼりぎみだった。



 ためにし戻ってみたがやはりだめで、そこで、ようやく「まずい」という言葉がでたのだ。




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