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秋のキノコのはなし  作者: ぽすしち


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むかしから


 街からはずれた屋敷に住むダイキチは、子どものころから、《死んだ者がみえる》という体質の隠居で、そのお屋敷の池に煙になってでた、《さまよっている女》を、すくってやったのが、人ではなく、《ヤオビクニ》だという女の『先生』で、ヒコイチはそこに、縁があって巻き込まれたのだが、  ―― まあべつに、嫌ではない。




「では、ヒコイチさんは、やはり昔から、そういう者に、あいやすいのでございますねえ」

 『先生』が、猫の小皿に魚とマツタケをとってやる。



「そういわれちまうと・・・・まあ・・・」

 思い出すと、そういうおかしな話も、いくらかある。



「山というのは、やはりこわいところですなあ」

 ダイキチが、のんきなようすで、たいしてこわくもなさそうに口にする。



「わたくしも、山ではいくどか《こわいもの》に会ったことが」

 『先生』が、雪の中のカエルに会ったぐらいの声音でいう。




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