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秋のキノコのはなし  作者: ぽすしち


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22/27

『お気をつけなさって』


 ヒコイチは、じりじりと下がりながら、戸口をふりかえった。


 ありがたいことに、出口はすぐそこにある。

 陽にあたった、モミジもみえた。



「 それじゃあ、おれはこれで山をおりるんで。世話になりました」


 相手を刺激しないよう、つとめて平坦で、なにごともなさそうな声をだしてみせた。




 囲炉裏のむこうに座ったまま、ユキゾウはどこか遠くをみたままの顔で、ああ、とだけこたえ、あたらしくつけた煙管をもちあげると、口ではなく、―― くびの横に吸い口をつけた。




       「 お気をつけなさって 」



 なんだか女のような高く小さな声がどこからかすると、まるで、ユキゾウの背に隠れていたように、首のうしろから、 ―― ゆっくりと、拳の大きさほどのまるいものが、のぞきだした。



 ヒコイチはそれを、どうやら人形の頭だ、と思ったのに、



  ―― その人形は、女の顔をしていて、ぽかりとあけた小さな口を、煙管の吸い口とつなげ、 ―― すぐに、ほあり、と煙を吐いた。





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