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秋のキノコのはなし  作者: ぽすしち


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ひとりごと


「おれが見つけたときにはもう、・・・・倒れてきのこにおおいつくされている。 そういう人たちは、すぐに、穴をほってそこへ埋める。そうしないと、すこしときをおいただけで、骸をおおいつくした茸がつながって、おおきくなって、 ―― なかに、おれの妻がはいった化け物みたいな茸になる。 ―― さいしょに首を切り落とした人の骸がそうなったので、おれはすぐに、その茸と骸を、穴のなかにうめてやった。 これでもう、妻をとった茸もなくなったと思ったのに・・・次のとしにまた、いつもの場所に、化け物茸ははえて、 ―― なかには、おれの妻がいた」



 口調もかわったユキゾウは、そこでなぜかおかしそうに、わらいをこぼした。



「たしかにおれは、おまえがもっとたくさんいればよいのに、と口にしたことはあるが、それで、あんな茸になって、『ふやそう』とでも、しているのか・・・それとも、やはりただの男好きで、男しか迷い込ませないのか・・・おれの悋気をためそうとしてるのか・・・」



 ひとりごとのようにどこかとおくをながめ、囲炉裏のふちで煙管の葉を、こつ、と落とすと、また、煙草入れをとりだした。



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