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天人魔  作者: スギサキ
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第一話 最強の朝

まだ慣れていないけど頑張ります!!!

アルセイフ王国、<平和の国>と周りの国の民や王都にいる民からはそう呼ばれている、だが国境付近では他国から攻められることは少なくなく、他国の戦を治めるために武力介入することもあり他の国より戦っている。

そしてその国の王都にある立派な屋敷で彼は目ざめた。

チュンチュンチュン。

外から聞こえる鳥の鳴き声で目が覚めた、しかし目は覚めたものも身体が重い、とりあえずボクはその重い原因を退けることにした。

「姉様、太ったんじゃないですか?」

ボクに掛かっている掛け布団がびくっ!!となり、掛け布団から顔をだした少女が顔を真っ赤にして。

「ち、違う!太ったのではなくて身長が伸びただけだ」

今、目の前、いや例えじゃなく顔を少し前に出せばキスできるくらいの距離で顔を真っ赤にしているのはボクの母が腹違いの姉、レキ=ゾーラノルン、容姿はかなりいい方で髪は赤紫で肩まで伸ばしていて16歳にしては出るとこ出てて身長も165と高いそして何よりきりっとしたつり目に水魔の血を受け継いでる証の青い目周りの男達から言わせるとこう命令して欲しくなるらしい、だから今は落ちぶれているゾーラノルン家にも見合い話がかなりくるらしい....まぁ半分以上はボクのせいだけど。だけど普段、そのきりっとしたつり目はボクの前ではとろんとしたボクを誘ってるような目をしている。普通の男だったら興奮するんだろうなぁと眠い頭で考えながら。

「はいはい、とり合えずボクはもう一眠りするから静かにしててね」

姉様がボクのベットに入ってくるのはもういつもの事なので気にしない。

「何、また寝るのか?」

「そのつもりだけど」

姉様は少し呆れた顔をして

「翡翠、お前昨日の事で王に呼ばれていたじゃないか」

「いいよめんどくさい、ってか昨日慣れない水魔法使ったからちょっと疲れてるし」

「ほぅ、何段階目を使ったんだ?」

「第四、無詠唱」

「もう第四を無詠唱で使えるようになったのか」

「うん、水は一番苦手だけどね」

「流石私の弟だな、かっこいいぞ」

と、言って抱き着いてきた

「よく言うよ水魔法の威力だけならボクを越してるくせに」

「それとこれは別だし私が翡翠以上にかっこいい男を知らないのも事実だ」

「そんな事より今日仕事は?」

少し恥ずかしくなったので話題を変える

「今日は団長に休むと伝えているから大丈夫だ、今日は翡翠と一緒にいたかったし聞きたい事もあるからな」

「聞きたい事?」

「ここ最近増えた見合いの事だ」

「最近父上が結婚なり婚約なりしろとうるさい」

「へぇ父上が」

「翡翠は何か知らないか?」

「まぁ父上もまた上にいけると焦ってるんだよ。見合い話有名な家ばっかでしょ」

最近じゃ有名になったボクへのパイプを求めてくる名家が増えてしね

「そうだ、だが父上も私の気持ちも考えずにすぐ見合いの場を作るのをやめて欲しい」

うん?

「姉様」

「何だ?」

「もしかして好きな人がいるの?」

「なっ!!!!」

おっ真っ赤になったどうやら当たったみたいだな

「それならボクから父上に言っておくよ」

「や、やめろ、やめてくれ」

必死な顔で近づいてくる

「はいはい、言わないから落ち着いて、はい、深呼吸」

まだ顔は赤いけど少し落ち着いたみたいだな

「まだ13のくせにませてるぞ」

姉様が目を潤ませながら言ってくる

「まぁ姉様よりは精神年齢高いと思うよ」

「ほんとうに....生意気だ」

なぜか姉様は複雑そうな顔をしている



「で、姉様誰が好きなの?」

「ま、まだ言うかお前は」

「だって姉様の態度見てたら好き人いるのバレバレだよ」

「も、もし好きな人がいたとして何故お前に言わないといけないんだ」

「姉様が大事だからだよ」

「なっ!!!」

また真っ赤になった

「姉様には幸せになって欲しいからね、一応相手のことを知っておきたいんだ。できれば協力したいし」

変な虫は近づけないようにしたいし

姉様は少し黙り込むと真剣な顔になって

「私は確かに好きな人がいる」

「その人はな、私より年下で多分ちゃんとした恋もしたことないと思う、それに、身分と言うか何と言うか周りから絶対認められないと思う」

なんか曖昧だな?

「なぁ私はどうしたらいいと思う?」

「姉様その相手の人は何歳?」

「え...とそれは言わなきゃ駄目か?」

泣きそうな顔で尋ねてくる

「駄目だよ」

姉様はボソッと

「歳は13だ」

やっぱりそうか

「.............」

「お、おいどうした翡翠考え込んで」

「ん、いやちょっと、ね」

「それでその人のどこが好きなの?」

「そ、それはその人の性格や在り方を間近でみてると気付いたらその人のことを愛しく感じている自分に気付いてしまったんだ」

「うわ、愛しいとか言ってるし」

「うるさい、本当に愛しくなったんだから仕方がないだろ!!」

「はいはい」

「むー本当にお前は」


「あのさ、姉様。姉様は本当にその人のこと愛してるんだよね?」

「あぁ、愛してるこの世界で一番大切な人だ」

ボクを見る姉様の目が妙に熱い

「それならさ家や人種、その他諸々の事なんて関係ないよ、もし周りが何か言ってくるならボクが全員黙らしてやるよ」

そう言って姉様の頭を撫でてあげると。

「翡翠、私は決めたよ相手の人が大人になるまで待つことにする、見合いももうしない」

抱き着いてきた姉様を抱きしめかえして

「頑張りなよ姉様」

「そうだな.........」

ボクの胸に顔をおしつけて姉様が何か呟いた気がした






「それじゃあ行ってくるよ」

あの後結局目が覚めたから王の所に行くことにした

「あぁ行ってこい」

「あ、それとボクも姉様と今日一緒にいたいから家にいてね」

ボクは返事を聞かず部屋をでた。



レキ Side〜〜


「む〜〜〜〜〜」

私は翡翠が部屋から出てすぐ枕に顔を沈めた。

枕からは翡翠の臭いがする。他の人の枕なんかにいくら仲が良くてもするきが起きないし正直嫌だ。だけど、翡翠の臭いというだけで嫌じゃなくむしろ身体が求めている気がする。頭がぼーっとなり身体がむずむずする

「やっぱり、私はおかしいんだろうな」

そう、私はおかしい彼を見ていると胸の辺りが苦しくなり、彼のことを考えるだけで頭の中が彼でいっぱいになり、彼を抱きしめると離したくなくなり、彼が抱きしめかえしてくれると何も考えれなくなり、彼に身体を触られるだけで身体中が熱くなる、軍ではいつも無表情だから<氷の副団長>と呼ばれている自分が自分より年齢も身長も低い相手を考えるだけでこうも表情がかわる



そうだ私は−−−−−−



「好きだ、愛してるんだ翡翠....」

そして私は一人彼を思い続けた。

簡単人物紹介


翡翠=ゾーラノルン 13歳

アルセイフ王国の今は落ちぶれた名家、ゾーラノルン家の長男。


性格は自己中心で自由人。でも困っている人や人外を放っておけない優しい面もある


容姿は黒髪黒目、顔はそこそこで凄く良い訳ではないが、人や人外を惹きつける雰囲気をもっている。だからかなりモテる


王直属の部隊<十師長団>の第十師団、団長。

12の時、団長試験を特例で受け、刀抜きの試験で<選定の武器>無形を抜いて受かった。その後異論を唱えた第一団、団長を一対一で圧倒的に倒したことで正式に認められた。



レキ=ゾーラノルン 16歳翡翠の腹違いの姉。

母は水魔族の上級水魔だった。


性格は翡翠の前以外では無表情でかなりクール。

弟の翡翠を溺愛していて男として意識している。


容姿は綺麗な部類に入りかなり良い。赤紫の髪にきりっとした青色のつり目。言い寄る男達いわく命令されたくなるらしい。


翡翠の武器の先生である第ニ師団、団長ロビン=サルタンの所で副団長をしており、ほかの団員からは魔法の属性とその冷たいまでの無表情から<氷面>と呼ばれている。


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