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第七十話 地下で二人でドライヴァー

執筆時間をWBCに取られてます。野球ファンじゃないのですが、大谷のホームランが見たくて久方ぶりにテレビにかじりついてました。。執筆速度が遅れたり、展開が遅くて申し訳ないです。ですが、一言だけ言わせてください。野球にはとくに興味は無いのですが、近藤選手のファンになりました。近藤、やる男です。顔が格好イイわけでもないのに、カッコいいと感じてしまう。その瞬間が訪れたならば、ファンにならざるをえないというものです。近藤はソロホームランを放ちました。大谷選手も吉田選手もメジャーリーガーが大活躍する中で、一際異彩を放つ近藤選手。近藤選手の持ち味はピンチの際、或いは接戦時の粘りによるヒット、ホームラン、反撃の狼煙を起こす役目であります。顔が良いわけでもないのに、正直マジ卍ってヤツです。また近藤選手のホームランが見たい。大谷選手のホームランも見たい。野球に興味が無いヤツでも、見入ってしまう面白さがある。そして今の日本は圧倒的強さによる理不尽な点の蹂躙によって勝利をもぎ取っています。ぶっちゃけ無双です。最強です。つまり、WBCはラノベだった…。そう。WBCはラノベなのです。後は大谷がTSすれば完璧なのです(なのです)このままの勢いで地球最強を目指して欲しい!

ノックに出ると、ツキコモリさんが居た。Realと違って髪型は美容室に行ったようなストレートの直毛になってないロングだし、ちょっと目が疲れてる感じもしてる。姿格好が寝巻みたいな感じのパジャマ。一瞬でよからぬ考えに至って、顔つきをイケメンブラピ風にする。


「ツキコモリさん」


今の声はブラピと阿部寛を足して二で割ったような感じだ。僕の声もちょっぴり疲れた感じになってる。


「マッキー、今からホノルルに行こ」


婚前旅行かな?


「いいけど…。今から?」


「今から」


そこで僕達は隠密にホテルから抜け出し、青いカッコいいスポーツカーをパクって走り出した。


「ツキコモリさん運転できるんだ」


「電車でゴーなら得意だから」


電車でゴー?何かのゲームなのだろうか。


「そうなんだ」


スピードがどんどん増してく。


「ツキコモリさん100キロ超えてんだけど」


トンネルの地下通路を走る。ぽつりぽつりと規則的に点灯しているライトが緩やかなカーヴを描いてる。それでも、100キロは怖い。100キロはこれまでの電車の速度を凌駕してる。


「150キロ超えたんだけど」


なんかちょっと怖くなってきた。本格的に怖くなってきた。


「あの」


ツキコモリさんを見た。すっごい楽しそうな笑顔だった。ちょっぴり怖い。


「なに?」


「200キロ超えてんだけど」


「シートベルトしてるから大丈夫」


多分全然大丈夫じゃないと思う。


「事故っても蘇生させるから大丈夫」


そして顔が笑ってる。怖い。怖い。こわいよ。ツキコモリさんのやべー一面を見てしまった。こういうのって死ぬまで知らない方がいいところだと思う。マジでヤバイと思う。何がヤバイって、助手席に人を乗せてる状態で200キロ超えてるところがヤバイと思う。絶対イニシャルDとか見せちゃいけないタイプ。


「マッキー」


「な、なにかな…」


変な汗が出てきた。


「あまり喋らないね」


え?それってひょっとしてギャグで言ってるのかな?時速250キロで走ってる心臓バクバクの状態で何か話せって?逆に何を話せばいいのかな?


「あのさ。ちょっとスピード出し過ぎじゃない?」


ツキコモリさん、あなた、万一結婚して後ろの席のチャイルドシートに赤ちゃんのっけてる状態でコレだと、マジで考えるよ??


「そうでもないよ」


なんて言ってるか一瞬よくわからなかった。そうでもないよ??どうでもないの?なんでもないの?


「こ、これぐらいのスピードで走るんだ」


「どうだろ」


どうだろ??え?もしかしてわかんないんですか?もう300キロ超えてますよ???


「あのさ」


「うん」


「そろそろかな」


「そろそろだよ」


「そうなんだ」


う、う、う。うわぁぁぁ。あああ。。あ。。あ。。。ああ。速度が異次元過ぎて感覚がおかしくなってくる。新幹線の速度が速すぎて気分が悪くなってくる時に似てる。そう思うと気持ち悪くなってくる。


「なんか音楽かけようか」


気分を紛らわすために音楽を入れる。CDが入ってるようだ。


「あ。この曲知ってる」


ディープパープルのハイウェイスターが流れてきた。


「いいよね」


だめだこりゃ。350キロを突破した。


「そろそろだね」


標識が凄まじい速度で流れて行った。ようやく長い地下通路も終わりを迎えた。


「うん。車買うならフェラーリがいい。真っ赤なヤツ」


…。


「トヨタにしとこうよ」


「フェラーリがいい。リミッター外してる直輸入の」


「トヨタでいいよ」


「トヨタじゃ150キロ以上出ない」


だからトヨタにしようって言ってんだけどね。


「二台買おう」


付き合う時に、どこか一瞬にしてお互いの欠点を理解し、冷める瞬間があるという。なるほど。僕はここだった。


「ドップラー効果でゆっくりだ」


「そうだね」


こういう部分ってあっていいと思うけど、マジでヤバイ。


「今度はマッキーが運転してみてよ」


予想外の事を言われた。


「すっごい楽しいよ」


「…」

「想像の二倍強いナ」


男は血を格好良く吐いてから言った。


「ギャザリング。オレは固有の能力は無い。戦闘能力が決定的に足りない。だから、友達の能力を借りてる」


偉大なる支配者と呼ばれた男の前に、トランプのようなカードの壁が出現した。


「能力を一枚ずつ封印してる。これを解除すれば、呪文として放たれる。既に対価は払われてる状態で放たれる」


「バカ?能力言うバカなんですかぁ?」


「こういうバトルもんはこーゆーのが醍醐味だろ?」


「死にますよぉ」


巨大な鎌状の血が男をかすめる。


「カッコイイって大事な事なんだぜ。ランダムにそこから60枚のカードが山札としてオレの前に出現した。そこから五枚ドローしてる。一枚はさっき使ったからもう一枚引く。時間経過かカードを消費しなきゃ、次のカードは山札から引けない。ちなみに、この山札のダメージは直接的にオレの魔力への攻撃となる。これを焼き払えばオレはダウンプア。呪文カードも快適マッサージとかレンタルビデオ個室とかそういう戦闘呪文じゃないのもある。だがな。オレはさっきパチンコで六連単だった。昔馴染みの友人にも金を借りて打ってもまた負けた。つまり、オレの引きは溜まってるってわけだ」


「十分時間は取れた。終局の要、エンドフォール。敵を終わらせろ」


「対抗呪文。ほいっと」


なんなく呪文を打ち消した。そして対抗呪文のカードは消える。男は山札から一枚引いた。


「話聞いてた?もう負ける気しないってこと」


「じゃあ。次は打ち消されないヤツ投げる事にする」

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