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9、並行世界から派生した世界と状況把握


で、冒頭の青い空と白い雲だ。


転移した場所には1体のナノマシンがいる。


この世界を調査している数体のナノマシンのうちの1体だ。


このナノマシンには私が転移してきても住民に気がつかれない比較的安全な場所に移動するように指示しておいた。


そしてナノマシンから移動完了の連絡を受けてから転移した。


確かに周囲には人はいない。


無事に地上に着地した。


青い空白い雲だった。


天気がよくてよかった。


土砂降りの中でとか大雪の中で転移してこなくてよかった。


足場が悪かったり砂漠だったら困っただろう。


海上だったり、上空だと困るからその点も気を付けてもらった。


さらに昼間の時間の場所にしてもらったよ。


周囲を見ると私に危害を加えようとする生物もいない。


探索魔法でも大丈夫だった。


十分合格だね。



でも・・・・。


まずは今晩の寝床が欲しい。


銃弾を撃ち込まれたり色々あったから疲れたよ。


ここは草原だ。


広さは東西12km南北6kmというところか。


南に向かうと少し先には森もある。


北側の森は離れている。


北側の森の先に高い山並みが見える。


この場所の水はけは問題なさそうだ。


周囲20km以内に集落等はなし。


人もいない。


この世界に人がいるのはわかっているが詳細はまだ不明だ。


どのような人たちだろう。


並行世界から派生したようだが何時分岐したのかも調査中だ。


だいたいにしてそういう事も判るのかな?


人類は地球と同じような過程で誕生したのかも不明だ。


人類は絶滅していないと思うけど衰退している可能性もある。


その情報もまだない。



この世界での土地の所有はどうなっているのかわからないけど整地をして地下室用の穴を掘り、色々と整備してから収納から魔道具化した住宅を出して設置した。


当面はここがこの世界での自宅だ。


地下2階地上2階で5LDKの一戸建てだ。


地下2階の空間は拡張して魔術の実験室にしてある。


地下1階は工作室と研究室と倉庫だよ。


空間拡張は施してあるから各部屋は広い。


1階は車庫と居間と食堂とキッチンと風呂と納戸。


2階には書斎付きの主寝室と2つの寝室と2つの客間とトイレ。


屋上もついている。



私の技術で空中都市も造れそうだけどここでは自重しよう。


目立ちたくはない。


まずは慎重に。


ということで住宅の周囲には塀を作り、上空も含めて結界で防御を固める。


光学迷彩で隠蔽も図り、絶対防御態勢の完成だ。


警備用のロボットも出しておいた。


庭に家庭菜園と果樹園と薬草園を作ったよ。


拠点はこれで良し。



さて、情報収集のためにできるだけ多くのナノマシンを散布することにしよう。


今の状況では情報は宝だからね。



昼過ぎに転移して色々やっていたらお腹が空いたよ。


よし夕食は鰻丼だ!


あ、これは複製品じゃないよ。


野菜たっぷりの味噌汁も食べるよ。


肝吸いは今日は止めた。


デザートの果物も食べて満腹。



食休みの後に風呂にも入っておやすみなさい。



ーーーーーーーーーーーーーーーー



起きたら朝だった。


疲れて熟睡してしまった。


すでにナノマシンが多くの情報を集めてくれていた。


数は力だな。


人は地球人と同じ人類が存在した。


様々な人種の人がいた。


多い人類は遺伝子が地球と同じ人だった。


その一方でファンタジーで出てくるエルフやドワーフやホビットや妖精や獣人もいる。


魔法もある。


魔術でなく魔法だという。


地球の一般的な魔術より多彩な魔法が存在するようだが詳細はまだわからない。


魔法で使えるエネルギーに魔力が存在した。


魔法粒子と異なるエネルギー粒子がその正体のようだ。


魔力粒子と名付けよう。


惑星の大きさは地球と同じ。


太陽も月もあった。


まだ不確定だが自転周期は約20時間、1年は360日、月の満ち欠けは30日のようだ。


大陸は1つしかないようだ。


季節はありそうだ。


一番近い街道まで南南東へ直線距離で約30km、集落までは南東へ直線距離で約40km、街までは南東へ直線距離で約50kmのようだ。


判ったことはここまでだ。


引き続き情報収集だな。


惑星全体を知るにはやはり人工衛星を打ち上げた方がいいかな。


GPSがあれば便利だからね。


でも64個の衛星は多すぎるか。


精度は下がるが8個の衛星を人工物とわからないように迷彩と隠蔽を施して宇宙空間に打ち上げることにした。


これでナノマシンとの連携でより情報収集が進むだろう。


打ち上げはエネルギー操作でばっちりだ。


地球に散布してあるナノマシンからも情報が入った。


気になっていたんだ。


私に関するニュースは世界中で大きく報道され、私に危害を加えようとした国・組織・会社がどこか暴かれて非難されていた。


報道は私に好意的だった。


私の天罰を恐れる報道もあったけど・・・・。


おい、私を神扱いしている報道もあるよ。


私は神様ではありません。


勿論、力をもつ者が義務を放棄したという批判的な論調もあるが周囲を護ろうとした私の行動は否定できないようだ。


知人友人たちは無事なようで安心した。


さてこれでこちらの活動に集中できるかな。


確認すべき内容は沢山あるからね。


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