19、旅道具と準備
王都への準備
辺境伯領はまさに辺境にある。
王都までは約4000kmもある。
この世界の魔動車では長時間連続走行の場合は平均時速30kmが限界だ。
そうすると約134時間。
1日9時間の走行で早くても15日はかかる。
実際には3か所の街に2泊するために18日を予定している。
飛行船という手もあるが、貴族は旅によって街でお金を使わないといけないらしい。
大変だね。
今回の王都行きは私の魔動車も含めて魔動車6台で向かう。
1号車と最後尾の6号車は護衛の兵士が10人ずつ。
2号車と5号車はメイドと執事や魔動車の整備員たち12人ずつ。
3号車は私の魔動車で私と辺境伯一家とお世話をするメイド3名と執事1名と護衛兵士1名。
メイドと執事は2号車と5号車から、護衛兵士は1号車からと2時間ごとに交代で乗ってくる。
4号車は荷物輸送車だ。
乗員は運転手2名だけだ。
ナイクさんは領都で領主代理を務めている。
各車両には運転手が2人乗っている。
更に各車両にロボットも1体ずつ乗せた。
ロボットは夜間の魔動車警備もやってくれる。
総勢61名とロボット6体。
基本的に夜は街に入り予約してある宿に泊まる。
全て定宿だ。
何回かは領主の館に泊まることもある。
そして4回は街道に20kmごとに設置されている休憩施設での野営になる。
この王都行きのために様々な準備をした。
まずは魔動車。
辺境伯にお願いされて辺境伯の持つ全ての魔動車をより快適で壊れない物に改造した。
防御の機能も付けた。
特に今回王都行きに使う車両は念入りに改造した。
走行時の振動をなくし、駆動部の強化と自動展開障壁の機能、運転をサポートしさらに敵を把握するするナビゲーション機能。
敵を駆逐する機能はやめた。
護衛の兵士の仕事がなくなってしまう。
車内には仮眠室とミニキッチンとトイレもついている。
空間拡張でつけた。
トランクも拡張で付けてあるので各自に荷物はそこに収納できる。
運転席は主運転席と副運転席があり運転席を代わらずに運転を変わることができる。
運転席は2列になっていて2列目にロボットが待機することになっている。
私の魔動車は空間拡張で寝室が3室と食堂とキッチンとトイレと浴室もある。
この車両自体ロボット化してあるので私からの念話で動かすことが可能だ。
攻撃機能も持っている事とともにこの事は秘密だ。
自動展開障壁の機能、運転をサポートしさらに敵を把握するするナビゲーション機能は運転手に説明してある。
魔動車整備員には改造した魔動車の整備方法を教えた。
あまりに簡単なので驚いていた。
ミニキッチンやキッチンには自動調理器とを設置した。
自動的に調理したものがトレーの上に配膳されて出てくるようになっている。
食器洗いも行ってくれる。
出てくるメニューは21種類。
定食のようなものだ。
レトルト物を加熱したりお湯を加えたりして器に出すだけだがこの世界の食事と比べて十分に美味しいと思う。
レトルト食品は屋敷の工房で魔道具を使って作っておいて各自動調理器の拡張した材料保管庫に各メニュー50食分ずつ入れておいた。
往復で一人当たりが昼食が30食、野営で12食。
運転手二人しか乗っていない荷物輸送車の自動調理器にも食料が入れてある。
合計が6300食分があるから十分に足りるはずだ。
宿や領主の館に泊まるときは夕食と朝食はそこで食べる。
街に滞在する時の昼食もその街の食堂を利用する。
経済を動かすという上でお金を使うことは大事だ。
野営の時の兵士や運転手や使用人たちの使うテントも空間拡張機能をつけ、快適なものにしておいた。
普通の魔導車内には運転席も含めて6人ぐらいしか寝ることができないからね。
後は武器防具の整備だ。
やり過ぎに注意して魔道具化した。
自動展開はなしで防御機能を付けたり攻撃力を上げたりと・・・・。
滞在予定の領主へのお土産となる魔道具の製作も頼まれた。
自動展開のない物理障壁の腕輪と縦横高さ1mの重さ制限なしは時間経過ありの収納魔法の鞄だ。
収納魔法の鞄が出まわれば私も売りやすくなるからいいか。
商業ギルドに売ったのものと比較して容量の単純計算で白金貨2枚程度の価値かな。
オークションで落札された物との比較では白金貨80枚程度だけど。
価値がわからないので辺境伯と相談して試しに商業ギルドに2つ持ち込んだら1つで白金貨50枚になった。
収納魔法の鞄という希少価値で高値が付くという。
出まわるものが増えていくと希少価値が失われて安くはなるだろうという事だ。
それでも白金貨10枚から下がることはないだろうという事だ。
自動展開のない物理障壁の腕輪は1つで白金貨25枚だという。
自動展開のない物理障壁の腕輪を4つ納品したら大変に喜ばれた。
これも将来的には白金貨10枚かな。
旅の準備は大体終了した。
国王の会う時の服も準備した。
準備のために用意した物に対する報酬が辺境伯から支払われた。
合計で白金貨200枚。
別に滞在予定の領主へのお土産となる魔道具3セットの代金は白金貨225枚を支払うと言われたが90枚にしてもらった。
将来の予定価格よりまだ高いけどね。
白金貨200枚には食料の用意や魔動車30台や武器防具の改良や整備員への指導への報酬も含まれる。
貰い過ぎだと心配している。
そうこうするうちに出発の日がやって来た。
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