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13、草原と森林

魔物退治へ。


今いる所の周辺を探索してみることにした。


探索魔法を発動してみよう。


草原には兎と鹿、鼠と土竜がいた。


これらは魔獣ではない。


獣だ。


兎と鹿は食用にもなる。



魔獣はというと一角兎と二角兎、毒鼠と魔鹿と草原魔狼がいた。


草原地竜という小型の地竜もいるようだ。


地竜はトカゲの大きくなったようなもので竜とは違い、魔物に分類されるようだ。


恐竜の魔石を持ったものという感じだ。


恐竜は成体になるとすぐに魔物化して地竜になってしまうらしい。


地竜から生まれる子供は恐竜だという。


魔物にならない成体の恐竜も僅かだがいるらしい。


竜という文字が付くが竜とは異なり魔物に分類されるものには地竜の仲間以外に走竜の仲間、海竜の仲間がいるようだ。

 


アンデット類と鬼類はこの草原周辺にはいないようだ。


魔物も肉を食用にできる物がいるが内臓などの臓器や血液を錬金術の材料にしたりする。


毛皮が普通の獣の毛皮より質がよくそちらの需要も高い。


そして何と言っても魔物から採れる魔石は大事な資源になっているようだ。


ということでまずは草原で探索と狩りと採集を行うことにした。


ここの草原には各種の薬草が生育している。


中にはかなり珍しいものもあるようだ。


一方、この草原には植物の魔物は全くいないようだ。


探索魔法と鑑定を駆使し、生育している場所を記録しながら薬草を採集していく。


一つの群落で2割ずつぐらいの個体を採集している。


それでもかなりの量が採集できた。


すぐに時間経過のない収納に保存しているので劣化がないのがいい。


薬草の種類によっては採集して早いうちに適切な処理をする必要がある物もあるが劣化がしない収納に入れておけば問題がない。


お陰で採集の効率が大変にいい。


今回の草原探索には4体のロボットを同行させている。


ロボットにもいろいろ学習させていきたいと思っている。


住宅に他に2体のロボットに留守番をさせている。


それぞれのロボットが学習した内容は他のロボットにも共有させることができるので便利だ。


同行させているロボットは男性型2体と女性型2体だ。


男性型1体と女性型1体には護衛の役割を与えた。


残りの男性型1体と女性型1体には採集を学ばせた。



30分ほど採集をしていると獣や魔物も出てきた。


さあ、狩りの時間かな。


かなり反則的な狩りを今回は使おうと考えている。


まずは試しにやってみるとしよう。


ロボットたちにはもしうまくいかな時のサポートをお願いした。


どんな狩りかって?


この世界に来てから狩りの後の始末のことも考えた魔法を創ってしまったのでそれを使う。


狩りの後は何をするかというと血抜きと解体だ。


魔物と獣に共通している作業だ。


楽をしたいのと血を含めた遺骸で周囲を汚染したくないのが開発した理由である。


この魔法のために大量の容器を用意して収納に入れておいた。


まずは血抜きだ。


取り出した血液は収納に入っている容器に保管される設定だ。


ラベルが自動的に貼られるようにもした。


血液以外の物も容器に素材が入るとラベルが自動的に貼られるようにしてある。


なおこの容器は収納から出した状態で中身を出してラベルを剥がすと分解されるようになっている。


耐冷・耐熱・耐圧・耐化学物質というとんでもない材質にしてあるのでこういう措置を取った。


なお容器にはラベルに記されているもの以外は入れることはできない。


そして中身を出して10日経つとラベルを剥がさないでも分解されるようになっている。


容器には注意事項としてこの世界の言葉で記してあるよ。



本題に戻ろう。


血抜きだ!


これによって獣とほとんどの魔物が絶命する。


アンデットは例外だね。


だから次に魔物の場合は魔石を回収する。


アンデットもこれで絶命だ。


そして自動解体。


解体したものを素材ごとに収納内の容器に保管していく。


設定によっては狩りの対象ごとの解体の変更も可能にしてある。


だから剥製を作ることもできる。


というご都合主義のとんでもない魔法を創ってしまった。


魔法だから空気中の魔力を利用しての狩りだ。


空気中の魔力を利用するから魔力切れはない。


兎と鹿と鼠と土竜。


一角兎と二角兎と毒鼠と魔鹿と草原魔狼と草原地竜。


いろいろと狩ることができた。


あ、この魔法は人間を相手に発動しないように安全装置を設けたよ。


ミイラを作りたくはないからね。



草原の次は森林で狩りだ。


森林を抜けないと街道には出られない。


草原の方はオフロード用の魔動車で移動ができそうだが森林の方は無理そうだ。


道を造るか?


やめておくかな。


という事で道なき森林を徒歩で走破するか飛行魔法で森林を飛び越すしかない。


後々のために飛行魔法は隠しておきたい。


この世界にも今はないようだからね。


踏み後を少し良くした程度の小道で街道までのルートを確保しよう。


獣道はあるからそれを基本的には利用しよう。



草原の探索の翌日からは森林の探索と街道までのルートを確保を開始した。


今回も草原に連れて行った4体のロボットを同行させた。


森林も植物の素材が豊かだった。


薬草だけでなく様々な果実やキノコや芋などが採集できた。


その一方で植物の魔物も存在した。


樹木の魔物トレントと食虫植物の魔物だった。


食虫植物の魔物は虫だけでなく獣や魔物も捉えて栄養にしている。


ただ両者とも魔石を取り出してしまうことで倒すことができたので私にとっては素材という資源でしかない。


街道までのルートの周囲の植物の魔物の脅威は排除していくことができた。


森林にいる獣と動物の魔物は兎と鹿と鼠と猪と森林狼と森林熊と一角兎と二角兎と毒鼠と魔鹿と森林魔狼と森林魔猪と森林魔熊だった。


一般的に地球にいる鳥に加えて鳥の魔物である魔鶏と魔鷹と魔梟もいた。


これらも私の獲物でしかない。


素材はどんどん集まっていく。


問題は一日に約8kmぐらいしか進めないという事か。


小道を造りながらさらに狩りをしながらだから仕方ない。


途中に結界を施した休憩小屋を造ることにした。


夜は草原の自宅に転移で戻った。


休憩小屋も普通の野営よりは良い環境は作っておいた。


トイレや炊事場や板の間は用意してあり10人程度は泊まれる。


結界で獣や魔物が休憩小屋の周辺に入ってこれないようにしておいた。


こうして5日かけて森林を抜けることができた。


森林の中の小道は直線ではないので36kmぐらいになった。


森林を抜けた所から街道まで草原の中を600mぐらい歩くことになる。


草原の自宅から森林の入り口までは1800mだが魔動車が通れる道を造ってしまった。


森林の中の休憩小屋は合計で4か所設置した。


これで集落や街へ違和感なく行ける・・・・と思う。

お読みいただきありがとうございます。

評価や感想をいただければ幸いです。

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