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76 パーティの仕込み


 昼食後、明日パーティメニューの下拵えをする。作ってアイテムボックスに入れて仕舞えば劣化もなくできたて状態が保てるので当日調理じゃなくても大丈夫なのさ。


 旧本館の仕事は、派遣メイドさんに任せて、ウチはウチの仕事をすることにした。


 具体的には、明日の準備組(エディット、マルギット、エヴェリーナ、ソフィーア、スサン、イヴァンネ)と甘太郎組(テレーサ、ソフィーア、マルティナ、アレクシス、グンネル)エイラさんには甘太郎組の監督役を担当してもらうことにした。


 シーフードサフランライスのためサフランを水に浸け色出しをする。こっちの世界のサフランだけど、こっちでもやっぱり高価だった。


 準備組は分担して、食材の下準備を始める。

 シーフードは、多分こっちの世界の浅蜊、烏賊、エビ、ホタテ貝柱を切り揃える。魚も欲しいので鮭と鱈(と思われるもの)を別に用意し、縮む事を考え2センチ角切りに切り揃えておく。タマネギを切り、彩りのグリーンピースも用意しておく。 スサン、イヴァンネを見ながら、3人もどんどん指示通りに作業を進めてくれる。

 ちなみに海産物は沿岸の領で加工した物を魔法で氷付して輸送しているので、とっても高い!。なので、購入した物に材料冷食をポチって追加した。


 サフランライスは100人分だけど、主食ではないので、50人前位で足りる筈、多分。 でも、やっぱり危ないので70人分位にして、鍋7個分を作る。切った具材をそれぞれ別に軽くニンニクとオリーブオイルで炒めて、鮭・鱈以外と米を炒め鍋に入れる。コンソメスープの素と塩・胡椒、サフラン液を入れ、鮭と鱈を加えて鍋で炊く。

 炊きあがったら、軽くほぐしてアイテムボックスにしまう。

 同時進行で昨日水に浸けて置いた花インゲンも砂糖と塩でコトコトと煮てゆく。

 生イモこんにゃくも切って茹でる。山芋をすって出汁と卵をまぜ焼く。

 竹輪チーズは止め、トリカラのオーロラソース和えにするので、鶏肉を切って軽く下味を付ける。

 ブロッコリー、カリフラワー、ニンジン、ジャガイモを茹でマヨネーズとアボガドを混ぜたソースで和える。

 できあがったら、アイテムボックスにしまう。


 油を鍋に入れて火にかけ温度を見てもらいながら、平行して材料準備。

 茄子を切って塩水に浸けアクを取り布で拭き水気を切って片栗粉を付けてから、温度が適温になったらどんど揚げ網にあげて、油を切りアイテムボックスにしまう。

 鶏肉も下味を付けて粉をまぶしてから揚げてアイテムボックスにしまう。あ、茄子と唐揚げは一緒の鍋だけどカツとは別鍋だよ、唐揚げとかは、揚げると如何しても粉がでて油が汚れて再利用が利かないからね。(沈殿させて漉せばなんとかなるけど、今はそんな時間は無いし・・・)

 豚肉の筋切りをして小麦粉と溶き卵、パン粉を付けて揚げる。大きさは昨日の半分の大きさだよ。揚がったら油を切って、アイテムボックスにしまう。

 とんかつを揚げながらふと、ヒレカツ大にすれば何の問題もなく数量対応できた事に気付きちょっと落ち込んだけど、気を取り直しここまでの作業をミミリィとエディット、マルギット、エヴェリーナ、ソフィーア、が、スサン、イヴァンネと分担し説明しながらどんどん作ってゆく。

 ミミリィに付け合わせ用にキャベツを切ってもらったが、ミミリィの千切りは、「何処のとんかつ屋だよ!」って位手際よく細切りになっていて、流石ミミリィと思った。

 そのほかジャガイモを茹でポテトサラダを作った。


 その後、ドリア用のホワイトソースを小麦粉と牛乳で作り、味噌に砂糖、味醂、酒で味噌おでんのたれ、大根をすり下ろし醬油と和えて揚げナスのタレを作る。


 ちょっと休憩を挟み、甘太郎組を見に行った後でデザートの準備に移ることにした。





 バナナを細かく切り、更に裏ごしして牛乳と和わせてから、水魔法で凍らせアイテムボックスにしまう。

 モチ粉と砂糖を混ぜ火にかけ混ぜてモチにしたものに、イチゴを混ぜてピンクのモチを作り、イチゴと白あんを包んで、ホワイトチョコを掛ける。(ホワイトチョコなんてそもそもこの世界にはないみたいだから、グンマー直輸入扱いだよ。)

 どちらも本家には到底叶わないけど、多分それらしき物はできた。 この世界の人はオリジナルを知らないのだからこれで十分な筈。多分。  戻れたら本物が食べたい・・・。


 全部仕上がった頃にはには夕方になっていた。 今日中にやっておいて正解だな。

 




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 甘太郎組は、甘太郎の試験販売を始めていた。

 呼び込みはしないが、匂いが広がる様に窓を開け焼いていた。

 ポップ広告も作ったみたいで、「今日は試験販売! 今日だけ2個買うと1個おまけ」と窓一面に張りって頑張ってた。マップで見ると匂いに誘われてか、そこそこお客がいたので忙しく働いていたみたい。


 厨房の休憩時間に下りていったら、数人が並んでいたので、「行列が出来てるよ、すごいね。」と声を掛けたら、「頑張ってますから。」といつの間にか甘太郎組のリーダーとなっていたグンネルが胸を張って答えた。


「生地は足りそうかな。」


「はい、最初なのでゆっくり確認しならがやってますので、今日の分は大丈夫だと思います。」


「じゃ、がんばってね。」と、2階に上がろうとすると、


「ご主人様、お客様みたいです。」売り子をしているアレクシスに呼び止められた。


「お客?。誰かな?」と、外にでたら、アルヴァーさんがニコニコ顔で甘太郎を頬張っていた。


「おう、大麦持って来たぜ。 これ旨いな。うちの小麦粉で作ったのか。」


「はい、そうです。粉がいいから上品に出来てます。」


「うん、いいもの作ろうって気が起きるぜ。これ、嫁と子供に買って帰りたいんだけどよ。」


「あ、では箱に入れますよ。帰りに持って帰ってください。大麦持って来てもらった手間賃です。」


「すまねえな。 で、今日の大麦は25kgが20袋、小麦と同じ量だがいいか。」


「はい、ありがとうございます。お幾らになりますか。」


「粉にしてないから、全部で金貨1枚でどうだ。」


「はい、お願いします。」


「値切らねえのか。」


「値切ってもいいですけど、値切ったら次ぎもこの品質で納めてくれるか分かりませんからね。アルヴァーさんなら、適正価格であればこれからもこの品質の物を持って来てくれるでしょ?。取引は信用第一ですからね。ぼったくられていると思ったらゴメンナサイしますから。」


「ちげえねえ。 お前の目利きは確かだからな。 これからもよろしく頼むわ。 それから、この前言っていた、豆を作っているヤツがこいつヨーナスだ。」


「こんにちは、この店の主人の太郎です。」と、アルヴァーさんの横の男性に挨拶をする。


 ヨーナスさんは、両手で甘太郎とジャム太郎をつかみ交互に頬張っている。


「これ、旨いよ。いい味だ。これを僕が作った豆で作ってくれるんだね。ありがとう感謝だ。「美味しい豆になるように」って作っているけど、商業ギルドに卸すと同じ値段にしかならないんで張り合いがないんだけど、これになるなら嬉しい。」


「あ、済みません。まだ、販売しているのは小豆だけなんですよ。これから販売予定なので、まだ店には出していないものですが食べてもらえますか。」と言い、「白あん」と「うぐいすあん」を出して、半分ずつアルヴァーさんとヨーナスさんに食べてもらう。


「これも旨いよ。君天才だね。これなら作りがいがある。是非僕の豆を使ってくれ。」


「ありがとうございます。」


「アルヴァーさんの荷馬車に載せてもらって、10袋ずつあるから、買ってくれるかい。」


「喜んで。一応見てもいいですか。」と、荷馬車の豆を確認するとどれも一級品だった。


「いくらでお譲りいただけますか。」


「25キロ大銀貨2枚でどうかな。」


「それ、安くないですか。」


「ギルドだと良くて銀貨15枚だから十分高値だよ。」


「ありがとうございます。全部買わせて貰います。」商談成立したので、そのままアイテムボックスにしまい支払いをしてから、アレクシスに10個箱を2つ頼み、アルヴァーさんとヨーナスさんのお土産にする。


「また、よろしくお願いします。2週間位は使えると思いますので、その頃またお願いします。」


「おう、週一で王都には来てるから、また寄るよ。 じゃあな。」と、空の荷馬車を曳いて帰って行った。これで、材料に困ることはないな。


 そして、さっきよりも増えた甘太郎の行列を横目に、2階に戻った。



 結局甘太郎は生地が終わり、売り切れ状態で本日の販売は終了となったらしい。「生地があればもっと作れるのに」という、グンネルの恨み言を聞くハメになったのは嬉しい誤算だった。

 そして、「本日臨時休業」の張り紙を用意してカウンターに張ることは忘れなかったらしい。リーダー仕事してるな。



 H31.2.1付けの上毛新聞によると、前橋の老舗バナナ専門店が閉店してしまいました。

 バナナアイスはここのアイスがモデルです。県庁での物販イベントに遊びに行った時など購入させていただいたのですが・・・、もう食べることは出来ません。

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