72 スキンケア
服を脱ぎ、浴室に入り体を洗う。背中はミミリィに洗ってもらう。ミミリィの背中を洗っていたらスヴェアが羨ましそうなで見つめているので、スヴェアの背中も洗ってあげた。「前も」と呟いていたがそれは無視した。
湯船に「一浴玉の肌」の沢渡温泉の素を入れる。
「この前の温泉とは違うのですね、肌に優しい感じがします。」
「そうでしょ、この前のはちょっと強い温泉なので病に効くのですが、長期逗留だと肌にはあまり良くないので、草津の後はこの温泉で肌を整えるのがグンマーの基本なんですよ。だから肌にとってもいいんです。皆に入ってもらってお肌すべすべになってもらおうと思ってます。 その後は、湯上がりにお顔すべすべが待ってますから期待してね。」
「私もしてもらえるのですか。」と、いつの間にかミミリィの反対側にはスヴェアがいた。
「いいですよ。」と言ってから、ミミリィの方を見たが怒ってはいなかった。良かったけど、スヴェアは何事も無いように隣にいるが、一緒に湯船って初めてだろう。いいのか。
そういえば、脱衣所から洗い場までスヴェアを見ていたし、背中も洗った筈なのに記憶にないのは気にしていなかったからか?、良かったのだろうか。
お風呂を上がり、脱衣所で明後日彼女達に配る予定の下着の色違いをミミリィとスヴェアに渡す。一応色違いだけど、今までのシンプルなものではなくて、色地に濃色のレース飾りがついている淡茶と淡藍のものとパジャマも同色を出してあげた。
自分用は、作務衣を着込んだ。
「今までのものより高級感があります。彼女達にもこれをあげるのですか。」
「そう、シャツを上に着ているから直接見える訳ではないけどね。レースの感じは上から分かるかもね。父親には目の毒かもしれないけど、母親にとっては興味津々だと思う。じゃあ始めるから、ベッドに寝てくれるかな。」
ミミリィをマッサージベッドに仰向けに寝かし、フェイスタオルを顔に掛けてクリーンを起動する。風呂上がりで毛穴がまだ開いているからクリーンを掛けて老廃物を除去してフェイスタオルに付着させる。
「次ぎ、手を入れるからね。」と、返事も待たずにブラの中に左手を突っ込む。ミミリィが「えっ」とか声を上げるが無視して、右手をフェイスタオルを外したおでこに当てて、ヒールを唱える。顔の肌理を整えたいだけなんだけど、自分がまじまじと女性の顔なんて見たことないから、イメージするためにおっぱいを触っているのさ。と自己弁護。段々と顔全体にヒールを掛ける。
「終わったよ。あとはこれを顔に塗っておいてくれるかな。」とミミリィを起こし、アイテムボックスからベビーローションのポンプを取り出して、ミミリィの掌にのせる。
「乾いたら、こっちを塗っておいてね。」とスキンクリームを手渡し、ベッドから降ろす。 不思議そうな顔で一部始終を見ていたスヴェアに、「次ぎスヴェアだからね。」とベッドに同じ様に貰う。
丁度、後片付けが終わったエディット、マルギット、エヴェリーナが入って来たので、「気になるかも知れないけど、僕の事は気にしないで、お風呂に入っちゃって。今日は温泉の素が入っているからお肌すべすべになるよ。上がって着替えたら次の作業があるからね。」と伝え、スヴェアの作業に移る。
鏡を見ていたミミリィが、
「太郎様、これ如何したのですか。私じゃ無いみたいです。ぷにゅぷにゅして赤ちゃんの肌みたいです。」と顔を真っ赤にして尋ねる。」
「どう、綺麗になったでしょ。これを皆にしてあげたいんだよ。赤ちゃんの肌のイメージを強く持ってない(孝子のイメージはあるが可愛すぎてにやけそうだらかね)ので、一番外からの影響を受けていなそうなおっぱいの皮膚をイメージしてみたんだけど、どうかな。(もっと影響を受けて無いところはあるけど、危なくて触れない。)」
「凄いです。ありがとうございます。」
「でもね、乾燥とか光とかの影響を受けるからあまり長くは保ってられないよ。お手入れすれば少しは持つと思うけど。」
「分かりました。」
「私も成れるのでしょうか。」と不安そうにスヴェアが尋ねる。
「スヴェアも大丈夫だよ。ただ、外にいることが多くて、風や光に当たっている時間が長いからあまり長くは保てないけど。」
「よろしくお願いします。」
スヴェアにクリーンを掛けている間に、彼女達はワイワイ言いながら浴室への入っていった。
「ミミリィ、スヴェアの胸さわっていいかな。」
「今回だけは許します。私ので良ければ幾ら触っても構いませんが、1人ずつ肌の肌理が違うでしょうから仕方ありません。」とミミリィに許可を貰った処で、ブラに手を突っ込もうと思ったが、あ、スヴェアの許可貰ってないや。
「スヴェア、胸触るけどいいかな。」
「構いません。なんら両手で両胸を鷲づかみにしてもらってもいいです。」
「あ、そういうのはミミリィ達の許可が下りないからね。」と、黙々と作業を進める。
「これでお終い。ミミリィからベビーローションを貰って付けて、乾いたらスキンクリームを塗っておいてね。」スヴェアが身を起こすと、直ぐに鏡の前に向かう。
「え、これが私なのですか。 今までの私はなんだっんでしょうか。」
「スヴェアは剣士として外で過ごすことが多いから、風とか光とか外からの刺激に耐えられる様に肌が身を守るため黒くなったりしていただけだからね。外で光を浴びていれば元に戻る時間も早いよ。 ただ、スキンクリームを塗ったりして守ってあげれば、持続時間は延びるかもしれない。やってみないと分からないけど。」
そんなやりとりをしていると、テレーサ、ディオーナ、ソフィーア、マルティナが三々五々浴室に入ってくるので、「僕はいないものと思って、お風呂に入っちゃって。」と、絶対そんな事は思えないと確信してるが言葉では言っておく。
感情鈍麻状態から解除されているのに、脱衣所に男がいるなんて嫌だよね。
ミミリィとスヴェアのやりとりを不思議そうな顔で見ながら、彼女達も浴室に入っていった。
テレーサ達と入れ替わる様にエディットが上がって来た。
「エディット早くないかい?」
「楽しそうなので、急いで入って来ました。」と、バスタオルで体を拭きながら答える。
「今日は温泉の素が入っているからゆっくり入って欲しかったんだけど。」
「いけなかったですか。」と、バスタオルを巻いただけでと自分の前に立つ。
「まあ、いいや。先ずは服を着てくれるかな。」
「ご主人様でしたら、このままでも構いませんが。」左8度で微笑む。
お互いのほっぺをぷにゅぷにゅしていたミミリィとスヴェアの手が止まりこちらを見る目が冷たい。
「いや、僕が構うから、お願い服を着て。命令!」
「はい、分かりました。ご主人様は欲のない方ですね。否定されてるみたいでちょっと淋しいです。」エディット、上目づかいで見ないで。貴方は一応もしかしたら迎えに来てくれる元婚約者を待っているんでしょ。元婚約者のために綺麗になりたいとしても、他の男にそんなこと言っちゃだめだよ。
エディットが着替えるのを待つ間、ミミリィとスヴェアに「困ったもんだ」てきジェスチャーをして積極的に弁解する。が、ジト目が変わる事はなかった。
「じゃ、ベッドに仰向けに寝て。」と、寝かせクリーンを掛けてヒールに移る前に手をブラの中に差し込むと、エディットがちょっと体を強ばらせるが直ぐに元に戻る。
ちょっとミミリィの方を見たらやっぱり目が笑っていない。モミモミなんかしたら秒殺的な殺気が・・・・怖い。
一通り作業が終わって「終わったよ。」と告げたら、「もっと触っていてもいいのですが。」とブラの上から手を押さえられたので、やんわりと外し起き上がらせてミミリィにベビーローション以降を頼む。
終わる頃には、マルギット、エヴェリーナも上がって来ていたので、順番にフェイスケアをする。ブラに手を入れるときには、背中にゾクっという寒気が走る強さが段々強くなるのは気のせいだろうか。
エヴェリーナが終わる事には、アレクシス、グンネル、イヴァンネ、スサンが入って来たので、「温泉の素が入っているからね」と伝えとっとと浴室に追いやる。
入れ替わる様にテレーサ、ディオーナ、ソフィーア、マルティナが上がって来たので、服を着させてから、順番にフェイスケアをする。
テレーサ達はひとつ若いこともあって、肌理がまだ細かくてあまり時間が掛からなかったが、ブラに手を入れる時の背中の悪寒を更に強く感じる。顔が上げられないけど、冷たい視線の数が1人終わる毎に増えてゆくのを感じる。最後はどうなるんだろう。
最後にエイラさんが入って来たので、「僕の事は気にしないでと伝え」浴室に送り込む。
4人分のフェイスケアが終わる頃になると、アレクシス、グンネル、イヴァンネ、スサンも上がって来たので、同様に服を着させてからフェイスケアを行う。「やっぱりこのままで・・・」と言う者がいたが、ミミリィ達の視線(さっきより確実に増えてる)を感じた様で大人しく服を着てくれた。
アレクシスは伯爵令嬢だし、グンネルは公爵令嬢、イヴァンネとスサンは神様だから手入れがされているからか肌の傷みが少なく肌理も揃っているので、更に短時間で終了した。
ヒールを始めようとするとゾクっとする感じが、ますます強くなり短時間で切り上げる義務感が湧き上がったことも否定はできない。
イヴァンネに至っては『触るだけじゃ分からないでしょ。揉んだりさすったりしてもいいのよ。なんなら両手でもいいわよ。』と繰り返し言ってくるので無視し黙々と作業しミミリィに引き渡した。
「これで皆終わったね。あ、そうだ、朝食当番は誰」
「はい、私エヴェリーナとマルティナです。」
「では、よろしく。ミミリィが手伝うからね。 それから、グンネル、ソフィーア、スヴェアは朝練するよ。他の子で走りたい子がいたら来てもいいよ。また明日の夜もケアするから、そのつもりで時間調整してお風呂に入ってね。じゃあ今日は解散。 明日も頑張ってね。」
「「はい」」 と声を揃えたと同時にエイラさんがお風呂から上がって来た。
「あ、エイラさん、僕たちはこれで寝ますので、後はお願いします。」と行こうとすると、
「私は、私はしてもらえないのですか。」と涙目で訴える。
「ゆっくり湯船に入って、すべすべになって来たのに放置されるんですか。酷いです。」
「だって、エイラさんは僕の奥さんでもないし性奴隷でもないから。やたら肌に触れられませんよ。アンナリーナ様の許可を貰えないと手が出せないでしょ。」
「ミミリィ、太郎様に言ってやって。酷い扱いしないって。」
「太郎様、流石にエイラが可哀想です。クリーン位はしてあげてもよろしいかと。」
「え、それだけなんですか、さっきパジャマの中に手を入れてたじゃないですか、あれクリーンじゃ無いですよね。」
「あれは、肌の肌理を整えるたのめヒールだけど・・・・。」
「あれもしてください。私だけ仲間外れは嫌です。」
如何しましょうかとミミリィの方を見ると、ちょっと困った顔をしているが頷いてはくれなそう。
「だって太郎様、私の胸昨日見たし、パフパフだってしたじゃないですか、今更そんな事言わないで下さいよ。」 あ、場が凍った。26の瞳が絶対零度で突き刺さる。
「それ、エイラさんが勝手にやったことでしょ。イヴァンネとスサンが両方から押さえて抵抗できなかっただけだから。ぼくの所為ではないでしょ。」
「太郎様、あとでゆっくりお話を聞かせていただきます。エイラに触れるのが初めてでないなら、今は許しますからチャッチャとやっつけ仕事でいいですからしてください。」ミミリィが怖い。
周りの視線も怖い。イヴァンネとスサンは同罪だぞ、そっち側じゃなだろう。
視線にびくついたまま、同様にフェイスケアをする。
「では、これで今日は本当に解散です。 みんなおやすみ。 あ、僕は冷めたのでもう一度湯船に浸かって帰るから皆帰っていいよ。」




