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68 7日目 朝練

 朝、気づくと重かった。働かない頭で目を開けたら、左右から鎖骨下に頭をのせイヴァンネとスサンが左右から抱きつき寝息を立てていた。

 ま、仕方ないか。と腕を動かしてみると彼女達の背中に直接触れた。何だ? そのまま手を下ろしたらお尻があった。改めて確認してみると、柔らかいものが当たっているし、左右から足をからめられ、両足固定されている。

 で、一番の問題は、全身肌と肌が触れあっている感覚がすること。いつの間に2人はパジャマを脱いだんだ。と、いうか自分は?


 ううんと言い、スサンが目を覚ました。

「あ、おはようございますご主人様。おはようのキスです。チュ。」


「あ、おはようございますご主人様。おはようのキスです。チュ。」イヴァンネまで何しているの。


「で、これを説明してもらえるかな。」


「夜、トイレに起きて、戻ったら丁度イヴァンネさんもトイレに起きて来たんです。ご主人様の寝顔が可愛くって2人で見ていたら、パジャマが冷たくなったでこのまま入るとご主人様が寒いかなと思いまして、私達は冷えたパジャマを脱いでベッドに入ったのですが、ご主人様が暖かかったのでパジャマを脱がして、二人で抱きつきました。その方が肌と肌が触れあってご主人様も暖かいと思ったので。」


「それで、全員裸ってことなのね。」


「はい。いけなかったですか。」


「そうね、知らないうちに裸にされているのはどうかと思うよ。」


「あ、そうですよね。私もご主人様以外にそんなことされたら泣き叫んじゃうと思います。済みませんでした。」


「ま、済んじゃったことはしょうが無いから、もう少し寝るよ。でもちょっとお仕置き。」2人を降ろし、スサンの方を向きスサンには背中を向かせて、後ろから胸を揉む。

 やりながら、女神の胸なんて揉んで罰が当たらないんだろうか・・・。という考えがよぎったが、スサン可愛いからまあいいや。


「え、ご主人様何をするんですか、恥ずかしいです。」


「君がしたことと同じ様な事をしているんだよ。恥ずかしいでしょ。」


「はい、前向いてされた方がいいです。ごめんなさい、もうしません。」


と、スサンと乳繰り合っていると。


『私は、私は。無視しないでよ。』


『同罪、今日は放置プレイ』


『放置プレイって何。』


『無視して放置すること。スサンを煽ったのはイヴァンネ様でしょ。少し反省しなさい。』


『う、やだ。 私だって抱きしめてもらいたいよ。』と、後ろから抱きついて来たので、振り解かずに放っておいた。


『私だって、いちゃいちゃしたいんだから。スサンより私が先に太郎ちゃんを見つけたんだから。』


『はいはい、次の時に抱きしめてあげるから、今日はスサンの日ね』


『わかった。我慢する。』なんかいつものイヴァンネ様と違って素直だ。如何したんだろう。


 30分ほど、そんな事をしていたら、朝食当番が動き出したので終わらせて、服を着る。


「朝練に行って来るから。ちゃんと服を着ておくんだよ。」と二人に告げると


「着せては下さらないのですか。」を、上目づかいでイヴァンネが言う。


「そのくらい自分でしなさい。1人だけの時なら考えてあげるけど今日はダメだよ。まだ時間があるから一寝入りしてていいよ。」


「分かりました。」と、表面上は名残惜しそうに言うが、目は相変わらずヘタレといっている。悪かったねヘタレで。





 赤備六文銭ぐんまちゃんウインドブレーカーを羽織り、玄関に下りると、スヴェアさんとエヴェリーナ、グンネルがいた。


「如何したの。」


「朝練をしようと思い下りてきたら、スヴェア様がいらっしゃったのでご主人様を一緒に待っていました。」


「あれ?知り合いなの。」


「スヴェアさんはエステルグリーン伯爵様のお弟子さんで、学園や師団に良く見えていましたので存じ上げていました。」


「スヴェアすごいんだね。」


「太郎様見直していただけましたか。」


「そうだね。 ところでエヴェリーナとグンネル、ジャージだけじゃ寒いから、その上からこれ着て。一応お揃いだけど、あまり目立ちたくないから、朝練だけにしてね。」と赤備六文銭ぐんまちゃんウインドブレーカーを出して渡す。


 嬉しそうに2人が着たので、じゃあ走りますかね。といつもの様に走り出す。



「エヴェリーナ達は毎朝走っていたの。」


「はい、騎士志望でしたので体は鍛えています。」確かに検品したときに、筋肉質の体に生傷が一杯あったもんね。


「今の待遇に不満はないかな。」


「ありません、性奴隷なのに優しくしていただいて美味しいご飯をいただけて、お仕事もさせてもらえるなんて、これ以上は望みません。奴隷商会では娼館に売られたりしてたらどうしようと考えていたので、ここは天国です。ありがとうございます。」


「じゃ、頑張ってね。」


 そんな事を話しながら、近郊を一周走り、裏庭で中軟を行う。


「じゃ、2人で手合わせしてみて。」と、エヴェリーナとグンネルに袋竹刀をアイテムボックスから取り出し手渡すと、ちょっと不思議そうな顔をしたが2人とも何度か振って感触を確かめてから打ち合いに入った。力量が同じくらいなのか、エヴァリーナが優勢だけど決定打がないまま暫く打ち合っていた。 もしかして、2人とも強い? 

 実力で第一師団への入団資格を得たのだろうエヴェリーナ、そして讒言が無ければ卒業して第一師団に入れたであろうグンネルも、本来なら活躍してたんだろうな。 まったく、第3バカ王子はどうしようも無いヤツだな。

 自分も袋竹刀を取り出し、スヴェアと軽く打ち合って見る。やっぱりスヴェアは強いや。


 ふと気づくと、2人が手を止めていた。


「どうした。決着付いた?」


「いえ、あの、お二人の手合わせに見とれてました。ご主人様も剣が使えるんですね。凄いです。普通の騎士なんて相手にしないスヴェア様と互角というか、遊んでる感じで打ち合えるなんて。尊敬します。一生着いて行きます。是非弟子にしていただきたいです。」


「弟子ね。弟子をとるほどは極めてないよ。まだまだ無理。(剣聖スキルだけだからね)

朝練位は一緒にできるから、おいおい頑張りましょう。」


「「よろしくお願いします。」」





「そろそろ終わりにして戻ろうか。」と3人を促し、食堂に向かう。


食堂に入ると、全員がもう席に座って待っていた。


「あ、待たせちゃね。早速食べよう。」


 席に着き、「いただきます」、「「「「「いただきま~す。」」」」」


 今日の朝食は、こちらの標準的な朝ご飯と、言っても下級貴族レベルなんだと思う。一般庶民はもっと貧しいよね多分。スープにサラダと焼きベーコンとパン。パンは昨日イヴァンネが仕込んでおいた白パン。アルヴァーさんが自慢していた小麦だけのことはある感じの美味しいパンが出来ていた。


「ご主人さま、このパン如何したのですか。」


「イヴァンネに仕込んでもらって、今朝焼いてもらっただけだよ。」


「いままで食べた中で一番美味しいです。王宮の晩餐会で出たよりも、柔らかくて甘くてふわふわで凄いです。凄いしか言葉がありません。」


「はい、凄いです。それしか言葉がありません。」


「これに比べると今までのパンは大鋸屑です。凄いです。」


 なんか、皆感動しちゃって、元貴族令嬢とは思えない位、語彙が貧弱だぞ。


「ご主人様、このパン毎日食べられるのですか。」


「うん、小麦は甘太郎用を流用するから、アルヴァーさんが納品してくれる限りは大丈夫。ただ、酵母とかがグンマーのなので、それが終わっちゃうとこれと同じ物ができるとは限らない。これからこの国の材料で研究だね。」


「私頑張ります。」グンネルがキッパリと言い切る。 やる気満々だな。


「このパン生地で作ったものも売ろうかと考えているので、そのときはみんなよろしくね。」


「はい」なんが元気がいいぞ。


 ワイワイガヤガヤ、昨日此所に来た時の魚が死んだ目の状態が嘘みたいに、みんな明るく元気になっている。一晩寝たから落ち着いたのかな。いい傾向だね。






 食事が終わったら、エイラさんに今日の仕事分担と内容を説明してもらう。


 甘太郎の材料は昨日のコピーを出しておき、練習してもらうことにした。

 物販の方は、もう少し考えてから行動に移そう。


 グンマーにも大手メーカーの製パン工場のほか、小さな街中のパン屋さんも沢山あり、美味しいお店が一杯ありますよ。

 ちなみに、グンマーの厩橋の極一部と某女子校(現共学高)OBにとっては「たまごパン(高崎名:バンズ)」が鉄板です。 あ、みそぱんもお忘れ無く。


 訂正:沼田名→高崎名 沼田出身者に蘊蓄を垂れたら、そんなの知らないと即答され、確認したら前橋高崎方面でした。 赤面の至り(味噌パンと同列のイメージが強すぎました)

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