67 女神ズ 2
応接にソファーに自分を挟んで2人が寄り添うように座る。
会社の先輩に無理矢理つれて行かれた女の子がいる店の様な配置。豪遊してるぜぇ。
二人の女神にビールを注いで、って、普通豪遊中は注いでもらうんだよな・・・自分が。
「では、乾杯ね。 一杯だけだよ。さっきワイン飲んだのだから。」
「「はい、いただきます。」」
「ここのエールと違いますね。美味しいです。ご主人様と一緒にいれば、こういうのを飲んだりすることができるのですね。」イヴァンネ白々しいぞ。
『こんな美味しいビール、飲めなかったわよ。向こうで飲んだビールは美味しかったけどちょっと違うわね。宿の夕食で飲んだのとは違う感じ。店で買った、「おくさんと乾杯みたいなやつ」や、「四万温泉なんとか」とか、「月夜のなんとか」っていう美味しかったビールみたい。味があるわね。』
『それ、嬬恋高原。どんだけ地ビール飲んできたの。 それやっぱり豪遊だよ。』
「あ、毎日じゃないから。これは僕が普段飲んでいたものよりずっと高級なんだよ。」
『普通のビールの倍くらいするんですよ。』
「そんな物をいただけるなんて幸せです。今晩のご奉仕期待してください。」スサン幸せそうな顔でいわないの。
「いや、そういうのいいから。隣で寝ていてくれるだけでいいよ。大体、二人ともそういう経験がそもそも無いでしょ。無理はしないの。」
「女は耳年増なんですよ。耳だけの知識はしっかり入ってます。実体験はないけど。」
「人を実験台みたいに言うのはやめてね。隣で寝ててくれるだけでいいから。」
「ご主人様は如何して、嫌がるのですか。私は美人じゃないかもしれないけどイヴァンネさんは綺麗だし、エイラさんもスヴェアさんもとっても美人だと思うのですが。」
「スサンもイヴァンネも、今までの僕なら手が届かない位美人だよ。エイラさんもスヴェアもね。僕には正夫人が既に3人もいるから彼女達を悲しませたくないんだよ。自分が居ないうちに夫が性奴隷を侍らせていたなんて、嫌でしょ。」
「そうですけど、性奴隷は性奴隷ですから、奥様とは身分が違います。ただの物扱いがいいところですよ。」
「でも、僕の妻達は君たちを物扱いすることは認めてくれないよ。だから、酷い扱いをして君たちを悲しませることを許してくれないのさ。ちゃんと、1人の女性として扱わないと僕が怒られるからね。」
「ご主人様、それ矛盾してますよ。1人の女性として扱ってくれるのなら、裸で添い寝させて何もしないなんて侮辱以外のなにものでもないですよ。」スサンがちょっとふくれる。
「人肌が欲しくなって抱きしめる位のことはするし、隣にいてくれると暖かいし、独り寝は淋しいから、それを奴隷所有者の権限でやろうとしているだけで、君たちは本意ではないでしょ。でも、僕は君たちを性欲のはけ口と思っている訳では無いから、君たちが望まない限り手を出すことはないと思いたい。望まれても無闇矢鱈に手はださないけど。」
「今日じゃダメですか。」
「なにが」
「私、今日望みます。」
「今日は、イヴァンネもいるし、そういう趣味はないよ。 君たちも疲れているでしょ。奴隷商人の元で気を張っていたんだから。もう、安心していいのだからゆっくりおやすみ。」と、スサンの肩を抱き寄せて頭をなでてやる。
『私にはしてくれないの』 えっと思い、反対を向くとイヴァンネがうるうるした目で訴えてたので、仕方ないので引き寄せ同じ様に頭をなでて上げる。
「うー、よしよし」子供をあやしているみたいだな。
豪遊さぁ~ん、どこへ行っちゃったの~。
ビールの泡が消えてしまうのを眺めながら頭を撫でていると、黄金色の液体だけになってしまった。
「寝ましょうかね。」と2人を離し、死んでしまったビールの残りを一気に煽り、2人を連れて寝室に向かう。
「そのままでいいから寝ようね。全裸の2人に挟まれていたら、多分眠れないからそのままでお願い。」
ちょっと不満そうなスサンと『ヘタレ』と目で訴えるイヴァンネとベッドに入る。
「腕枕をしていただけませんか。」とスサンが消え入りそうな声で呟くので、右腕を貸してあげたら、当然のごとく左腕もとられた。これさ、磔状態だよね、それに掛け布団が彼女達の肩までしかないから自分の上半身はなにも掛かって無い状態になるんだよね。
「おやすみなさいませご主人様」と言いながら、唇を合わせてきた。「おやすみのキス。私のファーストキスですよ。」とウインクして、腕枕に戻ると直ぐ位にスサンは寝息を立て始めた。
近くで見ると、更に可愛いな。
『で、僕が動けないことを分かってて何処を触っているのかな、イヴァンネ様』
『え、何のことですか』
『左手は何処にあるのかな。』
『手が寒かったから、温かそうな処に入れただけよ。』
『お風呂でもやってたでしょ。』
『いやー、私も生まれて初めて触ってみたので、物珍しくて触っていようかなと。段々大きくなって面白いのだもの。』
『玩具じゃないんだから離してよ。自制が利かなくなったらどうすんのよ。もう寝るよ、起こさないでくれるかな。』
『女性に触られるのが嫌なの? ウブね。 自制が利かなくなったら受け入れてあげるわよ、ちゃんと。』
『大体、今日の相手はスサンでイヴァンネ様じゃ無いんですからね。スサンはもう寝ちゃったから僕も寝たいんで、手を出さないでくれますか。そうじゃないと、退去を命じますよ。』
『分かったわよ。止めるわよ。』イヴァンネは腕枕を外すとその手をそのまま抱き枕の様にしてきた。
『ねえ、ご主人様。鈍感なご主人様は相変わらず朴念仁だから教えてあげる。』
『何を?』
『ここにいる娘達はみんな貴方の事が好きよ。エディットとマルギットは現状を認めたくないから強がっているけど、本当は迎えにきてくれないことが分かっているの。
だから彼女達にとっても頼る人は貴方だけ。他の娘も頼る人は貴方だけで、それでもいいと思っているのよ。』
『そうなんですか、彼女達にとっては「性奴隷を10人も買って来た変態成金」扱いだと思ってるんだけど。』
『バカね、そんなこと思ってたらあんなに安心した笑い顔を見せるわけ無いでしょ。あの娘達の笑顔は無防備よ。貴族令嬢があんな笑い顔するなんて珍しいわよ。そのくらい、ここが安心できるところになりつつあるの。だから、あの娘達が望むなら受けれてあげてね。 さっきのスサンみたいにはぐらかして拒絶するのは、彼女達が自分を責めちゃうからダメよ。正夫人達だって夫人と奴隷の立場の違いで対応してくれるから、そんなに気にしなくてもいいと思うの。元「愛の女神」からのお願い。』
『考えておきます。』
『あ、それから彼女達の中に私も入っているからね。忘れちゃいやよ。』
と、イヴァンネが唇を合わせて来た。
『女神のファーストキスなんだからね。今度はちゃんと私をもらってくださいね太郎ちゃん。おやすみなさい。』と、イヴァンネも僕の腕を抱きしめて、張り詰めた糸が切れる様に寝息を立て始めた。中身は女神様でも体は人間と同じだから、疲れているよね。
女神様に挟まれ、ファーストキス貰っちゃった興奮して眠れるかな。まあ、落ち着こう。
あ、スヴェアは如何したろう。マップ把握。あ、4階にいるみたい。大丈夫だね。
寝よう。
イヴァンネの曖昧な記憶。正確には嬬○物語、四万温○エール、月夜のクラフトビールです。他にも道の駅で有名な川○ビールなどがありますよ。




