52 二人だけの時間3
53と張り間違えました。 ご指摘ありがとうござます。
訂正いたしました。
脱衣所までお姫様だっこでベルタを連れてきたので、着替えなどがベルタのお腹の上に乗っていてラッコみたいな感じだった。
「今日は、脱がして下されないのですか。」
「今日から二人だから自分でしましょ。」
「はい、分かりました。」
お互い後ろ向きで服を脱いでいく。自分の方が早く用意が出来たのでベルタが終わるまで待つ。
「終わりました。」と声がしたので振り返り、タオル一枚のベルタをお姫様だっこして浴室に入る。
椅子に座らせて髪と全身を丁寧に洗う。改めてベルタを見ると、一昨日は気づかなかったけど、ミミリィに比べて締まった感じがするのは、護衛の稽古を続けているからだろか。 もちろん、一部は素手で丁寧に2度洗いをしたのは言うまでも無い。
同様に、自分の身体もベルタに任せる。昨日の小っ恥ずかしさに比べれば、少し慣れたた気がする。2回目だからかな。ベルタも一部を丁寧に素手で丁寧に洗ってくれた。あまりされると制御から外れてしまうので、ひたすら平静を装った。
その後、二人で湯船に入りまったりする。
「昨日は、初めての部屋に独りで淋しくは無かった。」
「大丈夫です。小さい頃からいつも独り部屋でしたから。ただ、ちょっとミミリィが羨ましくてちょっと悔しかったです。」
「あ、そうだよね。でも順番だから。順番が来るかさえ分からないスヴェアさんもいるのだから我慢してね。」
「タロー様。スヴェアは認めてあげないんですか。」
「スヴェアさんが望んで、君たちが承諾すればいいのでは無いかな。」
「タロー様の意思は入らないのですか。」
「スヴェアさんが嫌いな訳ではないし、以前の僕なら交際を申し込んでいるであろう位ステキな娘だと思っているよ。ちょっと真っ直ぐ過ぎるけどね。」
「スヴェアは、フェリシア様の為に集められた私達のリーダーとして頑張ってきました。フェリシア様を守るために強く無ければいけないという呪縛があって、ずっと頑張ってきたんです。「自分より強い男しか相手にしないって、伯爵様位強い男となら妻になってもいい。」なんて公言していたんです。スヴェアは綺麗だしステキな私達のリーダーなんですけど、それが前提にあるので伯爵様が話を持ってくる度に、手合わせを求めるんですよ。それで、普通の貴族のボンボンなんて全く刃が立たず、若い騎士達では引き分けがいいところなので、話が進まず今のスヴェアがあるんです。そのスヴェアが初めて自分から意思表示をしているんですよ、タロー様に。端から見てると痛々しいくらいに。スヴェアだってずっと気を張っているけど、本当は年頃の女の子なんです。だけど、今迄そういう経験がないからうまく自分を表現できないんだと思うんです。だから、スヴェアを認めてあげて欲しいんです。」
「認めているし素敵な女性だとは思っているよ。もう少し落ち着いて話して会話が成立すれば何の問題もないと思ってる。今のスヴェアさんは何か焦っている様にみえるよね。
一度立ち止まって、素直な気持ちで僕でいいのか考えてみて、それからでもいいんじゃ無いかと思う。 ベルタ達も僕が何処かに行ってしまう様な焦燥感がある様な気がする。僕は今、此所しか居場所が無いし、特に何処かに行きたい希望もないから焦らないで、考えて欲しいとは思ってるよ。」
「だってタロー様は、偶然私達に会っただけで、此所に縛り付ける理由も無いじゃないですか。私達はタロー様が此所で私達と一緒に居てくれる事を願いますけど、それは強制出来ることでじゃないかも知れないって、不安があるんですよ。」
「そうだね、もし、僕が此所から離れる事になる時は、君たちを全員連れて行くよ。僕の可愛い妻達を放置する理由は無いでしょ。」
「本当に本当ですか、私・・達を置いて行っちゃうことは無いですか。ここへの引っ越しみたいなことは嫌ですよ。」
「無い予定。借金返せなくなって夜逃げする事になったら分からないけど。」
「そんなの、私達で返します。タロー様の妻・・達を侮らないで下さい。」
「いや、借金はしてないし、する気もないけど。それにそこそこお金はあるし、女性用下着でぼったくっれるから困って無いよ。それは大丈夫。多分。今、多分をどうしようか検討中。」
「如何して、不安を煽るんですか。」
「あ、ゴメン。それは大丈夫だよ。例えば性奴隷100人単位で買いましたとか。子供が計1000人です。とかで無ければ生きて行けると思うから。最悪の場合、閣下に領地を持ってもらってその端っこで生活することも可能じゃないかな。」
「そういうふうに考えると少し気持ちが楽になりますね。でも、伯爵様は第一師団長として多忙だから領地持つつもりはないと思います。やっぱり、そういう不安は煽らないでください。私は親からも伯爵様からも将来のこととかの話を貰ったことがないです。だから私にはタロー様しかいないんです。」
「適当に頑張りますよ、いい加減の意味じゃなくてね。」
「よろしくお願いします。」
ベルタが肩を寄せて来たので、そのまま肩を抱き、二人でぼーっと湯船でまったりしていたら、突然、浴室のドアが開き、エレオノーラとエイラさんが入って来た。二人とも、タオル一枚で前を隠しただけだった。
「何してるの? 君達は呼んでないよ。 今晩はベルタと夫婦二人でまったりしてるので、お邪魔虫だよ。主人のプライベートに踏み込むのは感心しないな。」
「あ、済みません、エレオノーラさんが如何しても行くというので。」真っ赤になりながらエイラさんが答える。
「ご主人様のお世話をするのは奴隷の勤めですから。」エレオノーラがしれっと言い切る。
「エイラさん、僕は二人の時間を邪魔しない様に言ったよね。」
「はい、ですが・・・。」
「二人で寝るから添い寝は不要とは聞きましたが、入浴のお手伝いは不要とは言われておりません。」
「そ、で、何をしに来たの。」
「お体を洗わせて頂きたいと思いまして参上いたしました。」
「エイラさんは。」
「エレオノーラさんを止めようと思って。」
「それで、服を脱いでわざわざタオル一枚で来たと。」
「あ、はい。」
「二人とも行間を読めない人たちだったんだね。分かった。僕はもうベルタに洗ってもらったから身体を洗うことは要らないよ。そろそろ出る予定だったから、二人でゆっくり入って。ベルタ出るよ。」
肩にもたれ掛かっているベルタをそのままお姫様だっこして湯船から出る。
「ゆっくり入ってね。」と、言い脱衣所へ出て行った。
「ほら、エレオノーラさん、太郎様に怒られたじゃないですか。如何するんですか。」
「知らないわよ。私だって男は裸で迫れば断らないって母から教わっていたんだから。」
なんか後ろの方で騒いでいるが無視してベルタの身体を拭く。
「如何したんでしょう二人とも。あんなことしたらタロー様の気持ちがどんどん離れて行っちゃうこと分からないんでしょうか」
「エレオノーラは分かってないね。エイラさんは如何していいか分からなくて付いて来ちゃった感じかな。」
「私達がお屋敷に行っている時なら、何時でも一緒にお風呂に入れるのに、なんでわざわざ来るんでしょうか。」
「僕に聞かれても分からないよ。女性の気持ちなんて。」そんなことコミュ障&童貞(つい先日まで)に聞かないでよ。
自分の身体を拭きながら、
「ま、今日は二人だけの時間だからね。二人は放って置いて夕飯にしよう。」
段々、浴室の声が小さくなってきた。
「あ、はい。着替えは・・・。」とベルタが小声でいうので
「してあげるよ、どうせ向こうで聞き耳立ててるだろうから。」と、笑い、磨りガラス向こうの浴室から態々みえるように、ベルタに服を着せ、自分もベルタに着せてもらう。
「じゃ、行こうか」と、磨りガラスの向こうから見える様にお姫様だっこして、私室へと戻った。




