50 お代わり
「タロー様、私、エレオノーラを見たことがあるような気がしてきた。フェリシア様の関係者でしょうか。」
「エレオノーラはフェリシアが敬愛している先輩だよ。アンナリーナ様のお茶会にも来ていたらしいから、そのとき見たんじゃ無いの。」
「エレオノーラ、エレオノーラ、エレオノーラって、エレオノーラ=アンドレアソン、え、アンドレアソン公爵家のエレオノーラ様。 あ、失礼しました。ご無礼申し訳ありません。」
「いいですよ。今はご主人さまの性奴隷に過ぎないですから。公爵家からは除籍されて、身分も剥奪されてますから。問題ありません。今は、ベルタ様が私の主人ですよ。」
「え、もったいないお言葉。平にご容赦を」
「問題はないですよ。ベルタ様は先ほど、「物扱いするな。」と怒って下さいましたから、それだけでも嬉しいです。エレオノーラでいいですから、これからよろしくお願いします。」
「はい、よろしくお願いします。 タロー様、他の10人の性奴隷って同じ様な方々なんですか。」
「うん、公爵家、伯爵家、子爵家の娘さんだね。ひとり平民がいるけど。 仲良くしてね。」
「わー、なんか、なんか大変そう。良かったタロー様の奥さんになってて。
そうじゃなかったら私のなんて泡沫扱いだもの。
エイラはあくまでも、「ただのメイド指導係」だから、私を抜こうとしないでね。」
「順位なんて、私はただ、メイド指導係を仰せつかったに過ぎないですから・・・」
「私、今日初めて見たよ。エイラがアンナリーナ様にあんなに強く言っているところ。」
「あ、それは、美味しいものが食べたいし、好きな人の近くにいたい・・・。ベルタ何言わせるの。」
「あ、漫才はそのくらいにして、冷めるから食べちゃって。冷めてもそれほど味は変わらないけど、暖かい方が美味しいからね。」
「タロー様。もう終わってますけど。お代わりは。」
「え、あ、早い。はい、お代わり。」マズイ、残りがあと一個だ。
「ご主人さま、奴隷はお代わりを申し出てはいけないでしょうか。」って、エレオノーラまでかい。
「あ、いいよ。どうぞ。」と残りをアイテムボックスから出す。
「あの~。私は? だめですか。」とエイラさんが申し訳なさそうに尋ねる。
「いや、駄目じゃ無いんだけど、ストックが無いんだよ。ちょっと作るから待ってて。」
3人を残し厨房に行こうとすると、「作り方が知りたい」とエイラさんが付いてきた。
「さて、どうしよう。まあ、いいか。」
エイラさんに指示して野菜を切ってもらう。手慣れた手つきでサッと片付けてくれる。
もう鶏肉がないのでソーセージで代用。これもササッとしてくれる。流石メイド指導係を申し出るだけあってほんと手際がよい。
そしてまた、同じ様にケチャップライスを作る。
「エイラさん、半熟オムレツ作れますか。」
「はい、得意です。」と言うので作ってもらったら、手際よくぷるぷるのオムレツができた。流石。
じゃあと、お皿にケチャップライスを盛り、その上にオムレツをのせ包丁で開く。
「すごいです。とっても美味しそうです。」エイラさん目が輝いている。
「あとは、ソースを掛けてできあがりっと。じゃ、持って行って”見せびらびらかし”ますかね。」一応自分の分と2皿作り、アイテムボックスにいれリビングに向かう。
リビングではベルタとエレオノーラが楽しそうに話をしていたが、テーブルに「外トロオムライス」を乗せると視線が釘付けになった。
「タロー様なんですかそれ、さっきのと違うのですか。」
「同じだよ、卵の中が半熟か、外が半熟かの違いしかないよ。」
「美味しそうです。タロー様、あーん。」と言って、口を開ける。鳥のヒナか。
「はいはい。あーん。」
「タロー様、美味しいです。」
「上のオムレツはエイラさんが作ってくれたんだよ。僕ではここまでうまくはまとまらないからね。」
「ご主人様、あーん。」
「え?、あ、はい。」
「美味しいです。ご主人様に食べさせて頂くと倍増します。性奴隷冥利に尽きます。」
「いや、って。僕の立場って何なんだろう。雛鳥に餌を与える親鳥?」
「大丈夫です。ご主人様もご恩に報いるため、公爵家の閨房術の名にかけ全身全霊を持って今晩ご奉仕しますから。ただいまベルタ様の許可を貰いました。」
「え?」とベルタを見ると
「だって、タロー様は子供扱いして抱いてくれないから・・・エレオノーラに今日は譲るの。でも、これからデートには連れて行って下さいね。」
「う・・・、言いたいことは分かった。でも、駄目だよ今日はベルタの日なんだから、僕は今日ベルタと一緒に寝て朝を迎えるんだからね。エレオノーラはそのうち機会があったときにお願いするよ。」
若干、エレオノーラの勝ち誇ったような笑顔が、引きつり曇ったので良しとしよう。
「エレオノーラだめだよ、ご主人様を立ててね。一応、奴隷扱いなんだから分をわきまえて、主人を言いくるめるなんてことはしないでね。口で君に勝てる者なんていないんだから。」
二人にベルタと出かける事を告げる。
その前に三人に現本館(旧別館)の案内と説明をして、メイドの仕事の内容や割り振りをエイラさんとエレオノーラで検討してもらう。
ひと通り現本館を廻り、旧本館はエイラさんが知っている筈なので、エイラさんとエレオノーラだけで廻ってもらう事にして、ベルタと街中に出かける。
玄関を出ると直ぐに腕を搦ませてきて、「何処に行きましょうか。」と上目づかいで尋ねられる。ベルタ満面の笑顔、可愛い。
「その辺のお散歩と夕食の買い出しでもしましょうかね。」と街中を散歩する。
ミミリィと歩いている時と比べると、妹と散歩している感じがする。
「さっきは済みませんでした。」
「何が?」
「エレオノーラさんのこと。今晩のこと。」
「うん、まあいいや。ベルタが大きくなって(仮)がとれてからと思ったのだろうけど、一昨日の約束だからね、守らせてほしいな。抱くだけがすべてじゃないから、普通に添い寝でいいんだからね。 ベルタが嫌なら構わないけど。」
「すみません、一緒にお願いします。 それから、私の(仮)って何時取れるんですか。」
「あと1年18歳まで待ってね。それからかな、でももっとベルタにいい人が見つかるかも知れないよ。」
「絶対ありません。私にとってはタロー様以外はゴミですから。」
「あ、そうですか。嬉しいけどちょっと複雑かな。」
「何でですか。」
「ベルタの一番には成れるかも知れないけど、僕の一番とは言い切れないかもしれないからね。ある意味卑怯でしょ。」
「それは、仕方ないです。命の恩人なのに叩いちゃったし、スヴェアから説明されても理解しようとしなかったし、それは仕方ないです。直ぐに気づけば、ミミリィより前に・・・。もう、考えませんから、いいんですタロー様が居てくれれば。」
「ありがとうね。」
そんな事をいいながら、街中を歩く。ミミリィの時よりも周りの視線が厳しくない気がする。ただ、時折感じる視線は、昨日はミミリィで今日はベルタかという違ういい女を侍らせやがってという嫉妬の視線なのかな。自分も向こうの立場なら同じ事をしている様な気がする。
「あ、そうだ、散歩ついでに本邸に寄っていいかな。ベルタは職場に戻ることになるけど。アンナリーナ様とちょっと話をしたいんだ、いいかな。」
「あ、はい。いいですよ。 太郎様とのお散歩時間が増えるだけですから、全然問題ありません。なんなら、お姫様だっこでもいいです。」
「だっこは目立つから勘弁してね。」と笑いながら貴族街に向け踵を返す。
ブラブラ散歩をしながら、本邸に行きアンナリーナ様と話をさせてもらった。
オムライスって子供の頃はのイメージは薄焼き卵で巻く+ケチャップが基本でした。
最近の外食オムライスは半熟卵が多いので、それはそれで好きなのですが、個人的には”ライスオムレツ”のようなオムライスは”これは違う”と思います。
ちなみに、アミーゴにとっては、ごーるどふぃんがーにより適当にちょちょちょい選ばれゲットした、馬鹿ス○ッカーや、争奪戦に勝利した馬鹿タ○ルの”見せびらびらかし”は至高の義務です。




