45 奴隷商会
平民街を歩く。今日は一人だから、なんか左側が淋しい感じがする。
20分程歩くと、目的地のモリソン商会に着いた。大きな建物だな。気配感知とマップ把握でみると30人以上の人が室内に居るみたい。
ドアを開けると、受付があるだけで後ろのドアは閉まっていた。
「いらっしゃいませ、本日はどの様なご用件でしょうか。」
と、受付の中年の女性から声を掛けられた。
「あ、奴隷を買いたいのですが。」
「当店は奴隷専業ですから、奴隷しかおりません。どの様な奴隷をご要望ですか。」
「あ、アンナリーナ様から性奴隷を買ってくるように言われているのですが、在庫?ありますか。」
「アンナリーナ様のご紹介方ですね。伺っております、こちらへどうぞ。」
受付女性が受付横のドアを開けると
「どうして居ないんだ、ディオーナを何処へやったんだ。」と、若い男の怒鳴り声が飛び込んできた。
「現在、売りに出している奴隷は以上でして、その他はまだ商品として準備も出来ていないものとご予約頂いているものですので、お見せすることは出来ません。」
「俺は貴族だぞ。婚約者を遠征中に売られるなど耐えられん。武勲を立て凱旋したと思ったらディオーナが・・この様なこのような辱めを受けねばならんのだ。許せん。ディオーナを出せ、この手であの世に送ってやる。」
「そのような事はおっしゃらずに、お売りできる奴隷は先ほど御覧頂いたもので全てです。お気に召さないようでしたら、本日はお引き取り頂ければと思いますが・・・。」
「また来る、そのときディオーナが居れば即金で買うぞ、その場で成敗させてもらうがな。」
「私どもは商売ですから、商品についてお売りした後は何も申し上げられませんが、殺すことを目的にはお売りしたくありませんですな。貴族様の婚約者ともあろう方が奴隷として売られるなど普通考えられませんし、なにか特別な事情があるのではありませんか?。
普通でしたら、破産でもしていない貴族が娘を売ることはありませんから。その辺もご配意いただけましたらと。」
「その様なことは、どうでもいいのだ、バーリストレーム子爵家の顔に、そして俺の顔に泥を塗った。それだけでもこの世に生きている事すらおこがましい。いや、存在そのものも歴史からも抹殺されるべきなのだ。」
「そうでございますか。しかしながら、そのような方は見ていただきましたとおり、当店では商品として扱っておりませんので、本日はお引き取り頂けますでしょうか。」
「ふん、帰るぞ。」
若い貴族は執事らしき者を連れ出て行った。
「あ、お見苦しい処をお見せして、申し訳ありません。」と店の者が頭を下げる。
「いえいえ、大変でしたね。」
「こういう商売をしておりますと、このような事はしょっちゅうですから。 申し遅れましたが、私が店主のモリソンです。 アンナリーナ様のご紹介の方ですね。では、ご案内いたします。アンナリーナ様からは性奴隷を要望されていると伺っていますが、宜しいでしょうか。
現在予約という形でキープしていますので、その中からお選び頂けます。」
「あ、はい。そのように言われています。まあ、性奴隷でなくてもいいのですが・・・」
「まず、性奴隷を見て頂きましょう。」と、店主に連れられ奥への進む。
聞いている気配がない。性奴隷を売ることが前提みたいだな。
3重の扉の奥の部屋に通される。部屋にはテーブルと片側だけにソファーが置かれ、ソファーで待つよう店主に告げられる。
暫く待つとドアがノックされ店主と女の子が5人入ってきた。
「これが1番目から5番目ですね。」 軽く言ってくれるけど、美少女だよ、こんな美人の性奴隷ってなんだよ。取りあえず鑑定してみる。
一人目 エレオノーラ=アンドレアソン 元アンドレアソン公爵家 長女 18歳
高等学園主席卒業 リーヌス第3王子の元婚約者 冤罪により婚約破棄され、自宅蟄居。政治取引により廃嫡、身分剥奪され性奴隷として売られる。聖女他
二人目 エディット=エンニェストレーム 元エンニェストレーム伯爵家 長女 18歳 高等学園次席卒業 冤罪によりアーベル=バックマン子爵家嫡男との婚約破棄され、廃嫡の後、身分剥奪され性奴隷として売られる。魔術師
三人目 マルギット=マイエル 元マイエル伯爵家 3女 18歳。
高等学園4席卒業 冤罪によりイェスペル=ニーグレーン子爵家嫡男との婚約破棄されたのち、身分剥奪され性奴隷とし売られる。 呪術師
四人目 エヴェリーナ=オーストレーム 元オーストレーム伯爵家 5女 18歳
高等学園7席卒業 第一師団予定であったが、冤罪により性的行動により適正がないとされ、身分剥奪され性奴隷として売られる。 剣士
五人目 テレーサ=エールリン 元エールリン子爵家 次女 17歳
高等学園2年除籍 主席 ヘンリク=ニーグレーン公爵家次男との冤罪により婚約を破棄され、政治取引により身分剥奪され性奴隷とし売られる 魔術師
あ、何だこれ、冤罪事件か自分みたいだな。
「よろしいですか。」
「はい。済みません、皆目に生気が無い気がするのですが、如何してですか。」
「あ、これは奴隷紋の機能で『感情鈍麻』を有効にしています。感情の起伏が激しいと自傷する事もあるので感情を制御しているんですよ。ただ会話とか知識とかに影響はありませんよ。ご購入頂いたあと解除するのはお客様の自由です。」
「あ、そうですか。分かりました。」
「では、次を連れて参りますね。」と、彼女達を引き連れ店主が戻っていった。
あんなに可愛い子ばっかり、なんでだ。性奴隷なんて酷いぞ。
暫く待つとドアがノックされ店主と女の子が5人入ってきた。
「これが6番目から10番目ですね。」 軽く言ってくれるけど、相変わらず美少女だよ、なんでこんな美人ばっかりなんだよ。
六番目 ディオーナ=マグヌソン 元マグヌソン子爵家 三女 17歳
高等学園2年除籍 第3席 婚約者が遠征中に冤罪により身分剥奪され性奴隷とし売られる 治療師
七番目 ソフィーア=ヘンリクソン 元ヘンリクソン男爵家 長女 17歳
高等学園2年除籍 第5席 冤罪により身分剥奪・廃嫡され性奴隷として売られる。 剣士
八番目 マルティナ=ヤノルス 元ヤノルス子爵家 長女 17歳
高等学園2年除籍 第6席 冤罪により身分剥奪・廃嫡され性奴隷として売られる。 治療師
九番目 アレクシス=グランマン 元グランマン伯爵家 四女 17歳
高等学園2年除籍 第4席 冤罪により身分剥奪され性奴隷として売られる。 魔術師
十番目 グンネル=グランフェルト 元グランフェルト公爵家 六女 17歳
高等学園2年除籍 第9席 冤罪により身分剥奪され性奴隷として売られる。
剣士
うん、もう驚かないけど、学園のエリートばっかりじゃないか。何なんだこれ。
「よろしいですか。」
「はい。」
「では。」と言い彼女達を連れ出て行った。
「いやぁ お待たせいたしました。私どもがアンナリーナ様からご予約頂いているのは、先程の10件です。如何でしたでしょうか。」
「あ、皆さん美人でいらっしゃいますね。」
「どれにいたしましょうか。」




