32 独り言
今日は独り寝になった。
昨日まで、隣にいた太郎様がいないのが淋しい。
今日は3人で攻めたのに、太郎様はやっぱり太郎様だった。
浴室まで、私とフェリシア様で拘束して連れて行き、更衣室のドアを開け中に入った途端に、フライング土下座?をされた。
「済みません、一緒に入りますから、バスタオルを巻いてください。お願いします。」
って、普通、言わないわよね。それに言語虚実を使っても嘘がないのよね。本心から言っている。相変わらず女の覚悟を何だと思っているのだろうこの人。
フェリシア様が駄目と言い続けたが、受け入れてくれることは無かった。
暫くやりとりしていたが、ラチが開かないので条件を付けた。
一つ目、3人の服は太郎様が脱がせること。 (下着は許してあげた。)
二つ目、太郎様の服は、3人で脱がせること。 (下着は許してあげた。)
三つ目、3人を1人ずつお姫様だっこで浴室まで運ぶこと。(数メートルだけど。)
四つ目、1人ずつ全身を洗うこと。(これは強行に拒絶され、髪と背中だけになった。)
五つ目、太郎様の身体は3人に洗わせること。 (一部は、許してあげた。)
六つ目、湯船は一緒に入ること。 (3人とも一緒に入る)
七つ目、湯上がりの3人に服を着せ髪を魔法で乾かすこと。(下着は許してあげた。)
八つ目、今日はフェリシア様と一緒に寝る事。そして太郎様の部屋までお姫様だっこで運ぶこと。明日は私、明後日はベルタを同様とすること。
で、話がついた。 というより、認めさせた。
また、私との契約は明日履行することを誓約させた。
太郎様は、諦めた様で条件を粛々と履行してくれて、服を脱がす時も脱がされる時も真っ赤になっていたけど、とっても可愛かった。
お姫様だっこのとき、ベルタは持ち上げた拍子にバスタオルがはだけたが太郎様は全く見ていなかった。と、いうか全く私達を見ていなかった。何なんだろうこの人。
ただ、わざとはだける様に巻いていたベルタはあざとい女子であることを再認識した。
でも、太郎様は相変わらず太郎様で、いやらしさを感じさせない人だった。髪を洗ってもらう間、とっても幸せな気分にさせてくれる。これから毎日のお風呂が楽しみ。
フェリシア様もベルタもとても嬉しそうに髪を洗ってもらっていた。特に、ベルタは太郎様に洗ってもらうの今日が初めてだものね。
太郎様は、髪と背中、右半身、左半身を3人で担当した。腰タオルをしきりに気にしていた太郎様は可愛かった。ふふ明日はそのベールがはがれるのよ。私もだけど。
湯船は、グンマーの常識に合わせバスタオルは巻かずに入り、私とベルタで左右を固め、フェリシア様は太郎様の膝に乗って、太郎様に寄りか掛かった。 太郎様は今までになく真っ赤になり狼狽していたが、二人で左右の腕を胸の前に押さえ込み、丁度掌がお腹に当たる様に固定したら、大人しくなった。二人してしっかり胸で押さえたし、掌を動かしたら触っちゃうから太郎様は動かせなかったみたい。
フェリシア様は天然か、「何かお尻にあたるんですけど?。」と、つぶやき、太郎様がさらに赤くなっていた。 フェリシア様天然?
段々、太郎様がぐったりしてきたので、3人は先にお風呂を上がり下着だけは着替えて太郎様を待った。
暫くして、少しほてりも冷めた頃、太郎様が大きめのバスタオルを巻き上がって来た。水を被ぶって来たらしく、赤味は引けたけど鳥肌状態でちょっと痛々しい感じがした。
下着姿で待つ私達に順番でパジャマを着せてくれた(ボタンを留める手がちょっとビビってて可愛かった)ので、御礼を兼ねて3人でパジャマを着せてあげた。(下着は自分で着ることは認めてあげたので、器用にバスタオルを巻いたままパンツを穿いていた。(ガッコーのプール?っていうものの時に覚えたらしい。)太郎様のパジャマはフェリシア様とお揃いでちょっと羨ましかった。
でも、明日は太郎様とお揃いのパジャマにしてもらおう。(私は太郎様の秘密を知っているから、お強請りさせてもらおう。秘密を知っているのは私だけだし。)
昨日は、ごたごたしていたからお願い出来なかったけど、今日は太郎様に髪を乾かしてもらった。太郎様にしてもらうと翌朝髪が軽くて櫛どおりがいい。べちゃってしなくて、すべすべしているので気分がいい。フェリシア様もベルタも明日の朝きっと驚くと思う。明日感想を聞いてみよう。
フェリシア様が太郎様にお姫様だっこされて風呂場から出て行くのを見送るのは、胸がキュンとしてとっても淋しかった。本当なら、太郎様にお姫様だっこしてもらうのはこの世界で私だけだった筈なのに。
後悔って、その時は気づかないから後悔なんだよね。
でも、太郎様は契約を守る人だから、フェリシア様に手を出すことはない(筈)。2晩も一緒だったのに何もしない人なんだから。絶対大丈夫。多分・・・。
こんなこと考えていると、心配で眠れなくなるから考えないで寝よう。
太郎様おやすみなさい。
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今日は、ちょっと酔っちゃった。
夕食の時、ヤツがフェリシア様とミミリィに「あーん」なんてされているのを見ていたら、何か無性にお酒が飲みたくなって飲んじゃった。
勝手に服破いて私の裸を見たヤツなのに、なんで気になるんだろう。
最初はオレンジジュースだったけど、泡々のワインがあったから入れてみたらおいしかったので、いっぱい飲んじゃったみたい。
後で聞いたら、グンマーではミモザって言うらしい。
ちょっとふわふわして来たら、スヴェアが突然、ガバガバと淡々ワインを注いだので、そのまま飲んだ後は、あまりよく覚えていない。
お風呂でミミリィに聞いたら、なんか暴言を吐いていたらしいけど、よく覚えていない。
そのあと、タロー様がヒールを掛けてくれて酔いが醒めたらしいけど、よくわからない。
あれ、いつのまにか「ヤツ」が「タロー様」になってる。何でだろう。
でも、何故かタロー様と一緒にお風呂ってことになっていた。言われるままタロー様を捕まえて、お風呂まで連れて行ったらタロー様がカエルみたいに這いつくばって
「済みません、一緒に入りますから、バスタオルを巻いてください。お願いします。」
って、どういうことなんだろう。
「キャ~、許してぇ、止めて~。」みたいな言葉って、私達3人が酷い目に遭いそうな時に言う言葉だと思うのだけど、何故かタロー様が言ってきた。 やっぱり変な人だ。
お風呂場でスヴェアに抱きつかせていたくせに。如何してそういうこと言うんだろう。
だって、死んじゃっている赤の他人の私を生き返らそうとしたし、引き戻してくれたのに何も知らない私が引っぱたいたことを怒らないし、危険を冒してまで見も知らぬ他人の私達を盗賊から助けてくれたし、おいしいご飯は作ってくれるし、人を寄せ付けないミミリィが一緒に居たいと言い出すなんて、今までなかったもの。変な人。
でも、なんか近くに居るとほっとする感じがする。
お姫様だっこしてもらうときに、ゆるめにバスタオルを巻いて予定通りはだけちゃったのにタロー様は気にも留めてくれなかった。気合いを入れて頑張ったのに・・・。
さっき、フェリシア様がお姫様だっこされているのをみてたら、胸の中にもやもやしたものが生まれたのが分かるもの。こんなの生まれて初めてだし。
明日はミミリィで、明後日は私がお姫様だっこで運んでもらえるのだから我慢しよう。
フェリシア様は明日から学校で居ない。フェリシア様が帰ってくるまでは、タロー様を占有できるのだからね。
(ミミリィとだけど。スヴェアも乱入するのかな、ライバル多そう。)
もう少し湯船の中でひっついてタロー様分を補給しておけばよかったかもと思うけど、タロー様分を忘れないうちに早く寝よう。 おやすみなさいタロー様。




