250 馬車にて
500万PVを超えました。(誤字修正の再読み込みがあるのは重々承知しておりますが・・・。それでも気にしていただいているとうことですからね!)
ありがとうございます。
※申し訳ありません。修正を反映するのをわすれてました。
朝起きて、ミミリィに「行って来るよ」と一言伝えて朝練に向かう。
玄関ではいつも通りスヴェアとエヴァリーナ、ソフィーア、グンネルが待ってましたよ。と、いうことで早朝ランニングと朝練。
まあ、玄関を開ければ護衛となる第5分隊の面々が待っているから、結局大人数での朝練になるんだけどね。
まだ、秋と言うには早い時期だから日はもう登っているし、出征前に比べて、街には人が動き出していて、街が本来の領都に戻ってきている感じがする。 いい傾向だね。
毎日のルーチンをこなし、昼食のため食堂に向かう。領都組は側室も全員出席しての朝食。昨日の二日酔は居ないのはちゃんと自粛したみたいね。
で、午前中は行政庁に出向きエレオノーラ達と留守中の報告を受けたり、保留書類の決裁処理。(緊急案件はエレオノーラが代決処理してあるから、残っているのはそんなにはない。まあ、有ったけどね。 仕方ないさ。)
午後は、馬車鉄道敷の進捗確認をした。自分がやるみたいに”土魔法で一気に”なんてことは出来ないから、人力でコツコツ(一部土魔法を併用したらしい)と地道に進んで、川の手前まで出来てた。
まあ、架橋は自分がやるって宣言してあるから、未着手。それでも対岸はリボンが付いた棒が一直線に並んでいるから、もう用地確保済みで、自分の架橋待ちってことなんだよね。
と、言うことで土魔法を起動して一気に架橋!。(ご都合主義大好き。)
そんな感じで一日目が終わり、翌日からも同じ様に午前中は行政庁で事務処理、午後は産業関係の確認等というルーチンで、あっけなく2週間が過ぎた。
それでも、何回かは王都への報告にも行ったし、転移してマゾーン軍の退却具合を確認もしたりってそれなりに忙しい日々を過ごしたんだよ。
夜のサブジョブとか、夫人達のムフフローテーション対応とかは免除してくれないから、あまり休まらない日々なんだけど・・・まあ、お務めだし可愛い夫人達と取っ替え引っ替え毎晩ムフフな夜を過ごしているんだから、文句なんて言ったら罰が当たる。
平和な時間を過ごした後、定例報告のため王都転移し開発等の進捗状況を説明しようとしたら、2週間後に王都で行う今回の防衛戦の論功行賞に招集のため、明日辺り使者が領都に出立するとのこと。「なので、参加しろ。」ということらしい。
臨時辺境伯はマゾーン軍が退却した時点でお役御免なんだから、それでいいんじゃない?って思ったけど「とにかく来い。」だって。 まあ、いいか。
夫人達は業務があるから行けない旨は伝えたら、「特に構わない」とのこと。まあ、イヴァンネ辺りは着いて来るかな。
五日後には、いつもの使者さんが領都にいらっしゃって、予定どおり通知を受け取った。
そして、夕食後の家族会議の結果、担当事業が始まっていないイヴァンネが当然の様に同行することになった。
仕方ないじゃん、遠征していた2ヶ月分の遅れを取り戻すため、各担当には次の指示を出したばっかりだから、みんな手が離せないんだよ。
イヴァンネは「温泉開発担当!」を自称して(インフラ担当だから温泉だけじゃないんだけどな・・・)メイド長代理以外はしてないからね。ミミリィは悪阻が始まってしまっているから王都までの移動は出来ないけど、指示くらいは問題ないとのことなのでメイド長業務を継続してもらった。
ただし、くれぐれも無理はしないことの念押しはしたし、エレオノーラやスヴェア達に「ミミリィが頑張り過ぎないように!」と監視もお願いした。
その夜は、「用意があるから」とサブジョブとローテーション対応はキャンセルして、ひたすら必要材料を準備した。この世界での入手困難品をポチったり、コピーして数量増やしたりしたんだよ。
レールとか馬車鉄道用のフレームとかタイヤ・鉄輪とかベアリングも大量に用意した。
自分としては、この中でベアリングが一番のオーパーツだと思ってる。この世界では到底大量生産ができるものでないからね。ベアリングを握っている限り、他の国がどんなに模倣しても優位に立ち続けることができる(筈)。分解して作ろうとしても、世界一とも言える現代ニホンの製品精度に追いつけるのは無理だからね。
車両はパクれても、ベアリングがなきゃ車軸抵抗が大きすぎてスピードも出せないから戦略的に後手に回らなくて済む筈。
まあ、マゾーン軍を撤退した後は、ティヴァル王国の周辺国は全て同盟国か友好国だから、喫緊の戦力整備は要らないんだけどね。まあ、商売も一種の戦争だからね。
アドバンテージはキープしないとね。
翌朝、アイテムボックスの材料は全て(ベアリングを除いて)倉庫に移し、整備に使ってもらう様に引継ぎをした。(ベアリングだけは必要数だけ支給することにして、管理をエレオノーラに一任し、領邸内の倉庫に収めた。
超重要企業秘密なんだからね!セキュリティ皆無の倉庫保管で「いつの間にか他国に横流し」なんてことはたまらないからね。)
その後は慌ただしく指示&引継なんかで忙しく働き数日を過ごしたんだよ。
平行して、移動の準備。公式な王都出頭ということだから、ちゃんと馬車(馬車鉄道車両のショートバージョン鉄輪なし)を仕立てて行くんだよ。
転移しちゃえば直ぐなんだけど、秘密ってことになっているから普通に移動。
エステルグリーン侯爵領から王都までの馬車鉄道線はまだ計画立案中で影も形もないからね、普通の道で行く。途中まで馬車鉄道を使ってアンドレアソン公爵領経由という方法もあるけど、途中までだから直行した方が早い。
荷物はアイテムボックスにしまってあるから、特に荷造りも要らないし、イヴァンネの荷物も昨日の内に預かってあるから、殆ど手ぶらだしね。
ちなみに、イヴァンネから「太郎ちゃん預けた荷物コピーしちゃダメよ。特に下着とか、下着とか、下着とか ね?」と、いつもの様に小悪魔的に微笑まれたけど、「しないよそんなこと。」とキッパリ否定しておいた。
ちなみに、出発前夜の担当はエレオノーラだった。
「私、3番目ヨロシクお願いしますぅ。」だそうでした・・・。
そして、朝チュン。
で、朝練をいつもの様にこなし、朝食の後全員にハグしてから出発だよ。
「じゃ、行きましょ!」って腕を絡めて来たイヴァンネを振り返ったら、ありゃ今日はメイド服じゃないのね。可愛い。
『ふふ、いいでしょ。今日は太郎ちゃんの側室として同行なんだからね。メイドじゃないのよ。』
『可愛いよ。そうだよねイヴァンネの服装って、神服と貫頭衣とメイド服とパジャマの記憶しかないもんね。』
『そう、今日はエレオノーラが選んでくれたの。「領都の全夫人を代表して同行なんだから、みっともない真似はしないこと。外見も大切だから」って。』
『不安があったりダメそうなら、王都でフェリシアかマルディダに変わってもらってもいいよ。』
『いやよ。絶対いや。』
『では、よろしくお願いいたします。』
『はい。全力で勤めさせていただきます。』
で、馬車内。
「イヴァンネ。そんなにピッタリひっつかなくてもいいと思うのだけど。」
「久し振りの太郎ちゃん分を存分に占有して補給しているの。必須要件よ。死活問題なんだから。」
死活問題って、前にも聞いた言葉の様な気がするけど、あれ誰だっけ?
「はいはい。でも暑くない?」
「何なら、カーテンは閉まっているから全部脱いでもいいわよ。 太郎ちゃんもね。」
「はい、風を入れて我慢します。」
「太郎ちゃん、何も考えてないみたいだけど、太郎ちゃんなら「氷魔法で氷を作って置く」という方法もあるんだけどね? 太郎ちゃん思考が固定化してない? 柔軟性が失われているわよ。」
「まあ、長期遠征があったり、戻ったら戻ったでお仕事一杯(昼夜問わず。)だったしね。それなりに疲れも溜まっているよ。 そうだね一寸、氷魔法。」 氷を生み出し床に置いた。(勿論受け皿もあるよ)
「じゃ、お疲れの敬虔なる我が信者のため、「至高なる女神様の神聖不可侵の生フトモモ」貸してあげるわよ。ほら、膝枕。」
ってスカートを捲らなくてもいいんけどな。
「神聖不可侵ねぇ。その不可侵の御身を撫で回したりして、存分に堪能していた記憶があるけど。」
「それは、私室の内の秘め事だから。いいのよ。」
「はいはい。では、お言葉に甘えて、休ませていただきます。女神様。スカートは降ろしていいのだけど。」
「いやよ。私がそうしたいの。それにスカートの上からじゃ皺が残って「膝枕をしてました。」って言ってるのと同じでしょ?
今は密室の馬車内で2人だけだけど、一応公道上なのよ。「同行メイドも護衛も別車両にして昼間から何してるんだ?」って思われたくはないわ。
ね、だから。はい、どうぞ、旦那様。」
適度な馬車の揺れと柔らかいイヴァンネの膝枕で幸せな気分の中、いつの間にか記憶を失っていた。
(スカート被せられて、光も遮ってもらったしね。)
竹卓太です。
コロナが収まらないですね。群馬は日別コロナ陽性者が全国1位になっちゃいました。
東京を抜いちゃうなんて・・・。クラスタ複数発生しちゃって、まあ困ったものです。
クラスタのリピートなんて勘弁して欲しいですね。
今日のぐんまちゃんの放送中止(群馬TVのみ)だそうです。
競輪場の回もおじさんの屑っぷりとか博徒のプライド?を考えば、「まあ群馬県著作でするか?(反面教師とすればOK)」と思ったのは確かですけど、かつて博徒が跋扈し、戦後日本のラスベガスと言われ、NHKの朝ドラだって高崎競馬場関連だったことを考えれば、競艇だって許容なんじゃないのかな?とも思います。




