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14 ネット通販

誤字修正しました。


 自分が先に湯船を出てパジャマに着替えた。ミミリィさんが出てくる前に、一声掛けてとっとと部屋に戻った。

 ミミリィさんはフェリシア様達と話があるそうで、そのままフェリシア様の部屋に行くとのこと。



 部屋に戻りベランダに出て、今日のことを考える。

 宿泊研修に行く予定で会社の玄関を出たら異世界で、謂われなき濡れ衣を着せられ極刑より怖い刑に処される処だった。穴だらけ論拠は論破して誤解は解けたが、もう元世界での生活に戻ることはできなくて、この世界で生きることになった。

 そして、テンプレどおり、貴族令嬢を助けて最初の一日が終わる。長かったな。


 「処女童貞交換契約」は無謀だったかな、今になると無理を感じるけど、その時は「転移でハイテンションだった。」ということにしておこう。

 それに、元世界ではあんな美人と知り合えるなんてなんて望むべきもないしな。やっぱり魔が差したんだよ、美人がお礼をしてくれるなんて言ってくれたから調子こいてしまった。この世界で生きてゆくのだから、もう少し言動に気をつけよう。




 ぼーっとしていると、ミミリィさんが戻って、緊張が走り時間が止まる。


「どうしましたか?」


「あ、え、今日のことを考えていました。」


「そうですか。明日の予定ですが、太郎様の用事が済み次第出発ということになりました。」


「皆さんを待たせてしまうのですね、申し訳ないです。」


「いえ、護衛である太郎様がいないと出発はできませんから。」


「よろしくお願いします。その前に、ミミリィさんの髪を乾かしたいのですが、いいでしょうか。」


「えっ、乾かせるのですか。どうやって」


「リンスしてあるから、乾きづらく濡れたまま寝ると明日大変になっちゃいますからね。魔法で乾かしますよ。」

 ミミリィさんをイスに座らせて頭に巻いているタオルを取る。風魔法起動、弱風継続。火魔法起動、熱源維持。左手から風と熱を出して右手でミミリィさんの髪をクシュクシュする。

 ミミリィさんの髪を万遍なく乾かす。今まで生きてきて初めて女の人の髪をまさぐる。いい匂いがしてうーん至福。十分乾くまで堪能した。


「明日起きて驚きますよ。櫛どおりが全然違う筈です。」

「乾いたら、なにかとてもいい匂いがしますね。これ、明日まで残っているのですか。」


「少しは残ります。でも、あまり期待はしないでくださいね。」


「はい、明日の楽しみにします。」


「では、寝ましょうか? 僕はソファーで寝ますので、ミミリィさんはベッドを使って下さい。」


「そんなことはできません。でしたら、私がソファーで寝ます。」


「一応、男なので女性をソファーに寝かせて僕だけベッドに寝るなんてことはできませんよ。」キッパリ。


「では、ベッドに一緒でお願いします。それとも、不甲斐なさをまた嘆くのですか?」


「いえ、そうではなくて、未婚の女性が男と同じベッドはマズイでしょ?」


「あれ?、「処女童貞交換契約」は不履行なんですか? グンマーでは知りませんが、未婚の男女が同じ部屋で一夜を明かすって、この国では、事象の有無にかかわらず既に行為成立済みと判断されてますよ。

 ですから、もう太郎様が何と言おうと、明日の朝には私は傷物扱いなんですよ。」


「あ、でも今は一応、護衛の任務中ですので・・・・・。護衛対象を傷つける訳には・・・。」


「では、何もしなければ良いでは無いですか?」


「あ、ま、そうなんですけど。こんな美人と同衾なんて、興奮して安眠できませんよ。」


「ウフ、では隣で安眠させてあげますよ。」


「永遠に安眠とかでは無いですよね。」


「さぁ、どうでしょう」

 無駄な努力も虚しく、同衾と相成りました。ドキドキが止まらないが、何をしても扱いが一緒なら腹をくくろう。


「ミミリィさん。ちなみに、この世界では寝るときの服装は、どうしているのですか?」


「大体は下着で寝るか、裸ですね。 寒い地方で無い限り特に何かを着ることは無いです。」


「グンマーでは、ほら、今僕が着ている様な寝間着パジャマという寝るときに着る服がありますが、この国ではそういう習慣は無いんですね。」


「生活に余裕がある貴族とか大商人などには、そういった服もあるかも知れませんが、私達くらいだと、下着ですね。」


「下着姿の女性と同衾って、僕は気になって絶対寝られないと思います。パジャマを用意しますから着て頂けますか。」

 って、ミミリィさん下着姿で同衾するつもりだったのか! 理性吹っ飛んじゃうぞ。


「用意ですか? 今から?」


「それから、下着ってどの様なものか見せてもらってもいいですか。」


「え、ぇ、何を言っているのですか。」ミミリィさん真っ赤。


「契約を履行してくれる気があるなら下着くらい見せていただかないと、話が合いませんよ。」


「あ、えぇ。そんなことないですよ。」


「では、ミミリィさんが寝た後こっそり見ます。」


「そっちの方が嫌です。分かりました、下着で良いんですね。」と、ミミリィさんはメイド服を脱いだ。

 女性の下着はよく分からないが、上はキャミソール(っていうやつか)とひもパンだった。色は生成り。はにかむミミリィさん可愛い。


「測っていいですか?」と、徐にメジャー(どこから出てくるんだ)を取り出し、腕を回す。拒絶はさせない。


「え、ぇ、何を言っているのですか。 え、え、何するんですかー。」


 肩をつかみ後ろを向かせて、背中から胸とか、ウエストとかを測る。

「で、ミミリィさん。」


「はい。」 ミミリィさん真っ赤なうえに涙目。


「貴方は僕の秘密を知ることになります。他言無用です。このことが漏れた僕はこの国にいられませんからね。覚悟して下さい。」


 徐に、アイテムボックスからノートPCを取り出し、電源を入れる。創造神様が望みを聞いていてくれていたら、ネットに繋がる筈。ミミリィさんは何だか分からないようで、PCを見入っている。


 聞き慣れた起動音がして、お、立ち上がった。ネットワークアイコンも生きてる。ブラウザー起動して衣料品店のサイトへ行き下着とパジャマを探す。(元世界からの通販はやっぱり異世界ものの鉄板だよね。)


 ミミリィさんは見慣れぬPCと、原色写真を驚愕の表情で見ていたが、下着は気になるのか隣に来てまじまじと見ていた。ミミリィさん下着のままで、そんなに近づかないで! いい匂いがして理性を失っちゃいそうなんですけど・・・。ええい煩悩退散!


「で、どれが欲しいですか?」と画面から目を離さずミミリィさんに聞いたところ、あれこれ悩んだ末ワインカラーのフルカップワイヤレスブラとショーツを選んだので、一応3セットポチった。

 その後、パラパラとネットサーフィンを続けていると、ミミリィさんは悩ましい下着類に目が釘付けになっていたが、その姿は見なかった振りをした。


 それから、明日からも馬車での移動で寒いから、ブレス○ーモの上下とオーバーブーツ、コットンパジャマ(ペアルックにした。)をポチった。

 自分用は、ブレ○サーモの上下と靴下、手袋を選びポチった。ついでに、ミミリィさんの手袋もポチった。

 アイテムボックスの現金が減り、品物が増えたのが確認できたので、ミミリィさん分を取り出して試着してもらうことにして手渡すと、ミミリィさんは目を輝かせてニコニコしながら脱衣所へ入って行った。


 PCを仕舞う前に仕入れを兼ねて女性用下着類をそれなりにポチった。ついでに雑貨も少々。これって、結果論だけどスーツケースに旅装をフル装備してこなくても良かったんじゃないか。

 でも、ネットが繋がっていなかったら・・・・必要だよね。

 ちなみに、換算レートは1鉄貨1円みたいだ。




 暫くするとパジャマの下は穿いているたが、上パジャマのを前をはだけたまま腕で隠して恥ずかしそうに出てきた。


「どうしました?」


「上の止め方が分かりません。」


「あ、ここのホックを引っかけるんですよ。こうやって。」

 ミミリィさんに後ろを向きかせパジャマの上着を脱いでもらう。後ろのホックを引っかけ、ミミリィさんの手をとり背中で引っかかっている処を確認させた。


「それから、こうやっておっぱいをカップの中に入れて綺麗に見せるらしいですよ。」

と、何も考えず後ろからブラの中に手を入れておっぱいを持ち上げフィットさせた。左側・右側共に。


「ね、フィットしたでしょ。前にテレビでやってたんだよね。自分には関係ないと思いながらも、いつか彼女が出来たら使えるかもしれないって、儚い希望を胸にしっかり見ていたのさ。こんな時に使えるとは。」 って、何やってんだ自分。


 真っ赤になったミミリィさんが振り向くと同時に、平手打ちが左頬に飛んできました。うん、デジャビュ。


 その後は、そのままフライング土下座で許しを請うことになりました。



個人的には、ヒートテッ○よりブレスサー○が好きで愛用しています。

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