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102 やっぱりカツ丼だよね。

 本邸の厨房に戻り、

「さて、タマネギを切って・・・って、自分でやっちゃうから何時までも自分でやらなきゃいけないんだよね。下準備は頼めばいいんだよ。」よし、皆が来るまで待とう。

 めんつゆに砂糖を足してから水で規定量より少し薄めにのばすのが好きなんだよ。めんつゆも甘いけどカツ丼にするのはもうちょっと甘い方が好きなんだよ。人の好みなんだからいいんだよ。って、誰に向かって自己弁護してんだろう。

 これをネタバレしなければ、「秘伝のレシピ」という名の企業秘密は守られるっと、ね。

 (この世界にまだ醤油がないから誰も真似できないけど。)



 アイテムボックスからご飯とカツはまだ出さないよ、冷めちゃうからね。作るのは、卵を使った方のカツ丼だよ。グンマーはソースカツ丼もあるけど、昨日の夕食がとんかつにソースだったから今日は卵でとじる方にして、三つ葉は無いから長ネギで代用する。



 厨房でぼーっと待っていると、エイラさんを先頭にぞろぞろと皆が食堂に入ってくる。


「清掃が必要な箇所はありませんでしたので、鍵を閉めて来ました。」とエイラさんから報告を受ける。

 改めて見ると、美人メイド(それもリアルだよ、2次元じゃないんだよ。)が並んでいる姿って壮観だな。この娘達は皆、自分の側室候補なんだよね。うん。何か邪な考えが頭の中で首をもたげそうで、負けないようにせねば。ええい、煩悩退散!


「じゃ、お昼ご飯を作るよ。今日はグンマーの料理だけど皆に作ってもらうよ。作り方を教えるから、ひとりひとり自分で作ってね。

 先ず材料を揃えるからね。タマネギを剥いて、小指の幅位に切って。長ネギを細かく切ってね。ソフィーア、マルティナ、アレクシス任せる。」


 どんぶりは無いからね、大きめの木製のサラダボールで代用。

「エディット、マルギット、エヴェリーナ、テレーサ人数分のサラダボールを洗って。」


「ディオーナはお湯を沸かして、グンネルとスサンは人数分のスープカップにこれをちぎって入れて。」ととろろ昆布を渡し、そのあとに醤油と鰹節粉を分量を指示して入れておくように指示する。


「イヴァンネは、味噌漬けを切っておいて。」


 自分は手を出さず、指示するだけにする。




 ご飯とカツをアイテムボックスから出す。

「さて、じゃ始めるよ。よく見ててね。 まず、

1 卵をボールに割って軽く混ぜる。

2 カツを好きな幅に切る。

3 フライパンにタレを入れて、火を付ける。味がしみたご飯が好きな人は多めにね。

4 沸騰したら、タマネギを好きなだけ。

5 タマネギが透明になり始めたら、カツを並べて入れる。

6 再沸騰したら、上に卵を掛けて蓋をして1分くらい待ってね、火が通った方が好きな人はもう少し煮ていいよ。

7 ボウルにご飯をよそって、カツを乗せ、その上にネギを載せればできあがり。

 本当はね蓋付きのどんぶりに入れて蒸らすともっといいのだけどね。こんな感じに出来れば完成。 どう?出来そうかな。」

「「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」


「じゃ、まずイヴァンネ、スサン、グンネルとエイラさんでやってみて。皆よく見ててね。」


「「「「やってみます。」」」」と、4人がコンロの前に立って調理を始める。さっきの見本で理解した様で、なんか手際がいい。何事も無かった様にカツ丼ができあがり、4人のどや顔がちょっと悔しい。

 次は、エディット、マルギット、エヴェリーナ、テレーサ。危なっかしい手つきだけど、ちゃんと出来た。

 その次は、ディオーナ、ソフィーア、マルティナ、アレクシス。何事もなく、皆そつなくやってる気がする。普通に出来た。

 あれ?焦がしたり、吹きこぼしたりするのかと思ったら、ちゃんと出来てる。

 騒がしさといい匂いに誘われたのか、イヴァンネ達が作っているときにフェシリアとマルディダ様も厨房にやって来て、興味深そうに見ていた。


「じゃ、イヴァンネとスサンは、フェリシアとマルディダ様の分を作って。グンネルはスープカップにお湯をいれて。できあがったら食堂で食べよう。」




「太郎様、私も作りたいです。 マルディダも作ってみたいよね。」


「はい、とても興味があります。あまり難しいことは出来ませんが、今皆さんがやっていたことなら、教えていただければ出来そうです。太郎様よろしくお願いします。」


「あ、はい。いいのかな王女様にこんなことさせて・・・。」


「私は王女である前に太郎様の妻です。いつまでも夫の方が料理が上手などと言うのは問題です。ですから、太郎様が作れる料理はマスターしなければなりません。是非、ご教授をお願いします。」


「あ、では。イヴァンネとスサンに付いて教えてもらって。初めてだから僕が居ない方が気負わないで済むでしょ。食堂で待ってるからね。」と、告げて皆をつれて食堂に移動する。

 とろろ昆布汁を並べ、味噌漬けは大皿盛り。 お茶も用意したよ。勿論、箸は使えないから、竹スプーンと竹フォークだけどね。


 皆着静かに席しているが、蓋がないからいい匂いが立ち上り、「待て」状態の犬のような感じで、ソワソワ感を感じる。





 暫く待つと、フェリシアとマルディダ様が満面の笑みで、ニコニコしながら入って来た。

「お待たせしました。」2人とも、うれしさが隠せない。


「じゃあ、席に着いて。 みんな大丈夫かな? じゃあ、いただきましょう。」


「いただきます。」



 みんな、無言で食べ始める。 なんかペースが速い。大丈夫か皆。カツとめんつゆと卵だから特別じゃ無いよ。夕べの弁当の方が色々入っているんだからね。


「ご主人様、お代わりです。」


「いやいや、作れるのだから自分で作っておいで。」


「とんかつが無いですよ。」


「あ、そうだね。うーん。じゃあ、鶏肉を入れて親子丼にしたらどう。」


「なんですかそれ。」


「カツの代わりに一口大に切った、鶏肉を入れて火が通ったら卵を入れて蓋をして少し煮ればいいのだけど・・。エイラさん 鶏肉ありましたっけ。」


「昨日からパーティのお世話していたので買い物に行けていませんので、ストックがないと思います。」


「あ、そう。 あ、前に作った芋コロッケがあるから、コロッケ丼にしよう。」


「コロッケってなんですか。」


「あ、ジャガイモを潰して、肉とか入れて揚げた物だよ。閣下が泊まりに来たときに作って余ったのがあるはず。」と、言って大皿盛りのコロッケをアイテムボックスから出す。


「これも、作り方は同じだよ。ただ、余り煮すぎるとコロッケが解けちゃうから気を付けてね。」と、グンネルを厨房に送り出すと、ぞろぞろと皆空になったボウルを持って着いていった。


「みんな、食欲旺盛だね。」と、フェリシアに声をかけたら、フェリシアも空になったボウルを持って立ち上がるところだった。目があったがニコッとほほえみ「太郎様行ってきます。」と厨房にそそくさと出て行った。あっけにとられてしまったが、気を取り直してマルディダ様に声を掛けようとしたが、マルディダ様も「では私も。」と空のボウルを持って厨房に急ぎ足で入っていった。

 ふと気づくと、テーブルには自分しか残っていなかった・・・・。 なんなんだんだろう。


 そして、前回と同様に「ご飯が終わりました。」とエイラさんが呼びに来るのであった。


「はいはい」と答え、厨房に向かいながら、「うん、ウチはエンゲル係数高いな。」と思った。


 グンマーのカツ丼はソースカツ丼の方が有名なんでしょうけど、自分は小さい頃から卵でとじる方のカツ丼(それも近所のそば屋さんのカツ丼)で育ってきたので、ソースカツ丼を見たときは違和感満載でした。でも、食べてしまえばこう言うものなんだなと一人納得してましたね。


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