表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
101/300

101 正夫人会議2

「ミミリィ、私も動議っていうのをしていいかな。」


「ベルタ、何かあるの? いいわよ。 では、第五議案に移ります。提案者:ベルタ説明を。」

 ベルタなんだ?


「はい、私ベルタは、タロー様の第三夫人としていただき、感謝の念に堪えません。が、その責を解いていただこうと思います。私は、タロー様が大好きです。生き返らせてくれたことも、優しくして下さったことになんのお返しも出来ていません。でも、タロー様は私に謝ってくれます。「君の唯一になれても、僕の唯一にしてあげられなくてゴメン。」って。それでもいいと思っています。でも、今日皆タロー様のお嫁さんになりたい人が一杯いるなら、私を唯一にしてくれる人の方がいいんじゃ無いかって。タロー様にはこんなに可愛い子が沢山居るのだから、私が1人くらいいなくってもいいんじゃないかって思った。昨日幼なじみと話してたら、「太郎様には勝てないって」言うんです。「本当はもっと前に伝えるはずだったって。」私を唯一にしたいって。だから、太郎様の唯一になるのは諦めて彼の唯一になろうと思うんです。だから、第三夫人から降ります。」


「ベルタ、それでいいの?」ミミリィが心配そうに尋ねる。


「もう、決めたことだから。でも、タロー様が大好きは変わらない、私の唯一の人だから。」


「彼は、ベルタの唯一の人でなくてもいいの。」エレオノーラ的確なツッコミ


「無理だけど、慣れる様に頑張るって言ってくれた。」惚気話かい!


「そう、じゃ決まりね。私は同意するわ、ただし、後で詳しく説明してね。」フェリシア鬼だな。


「ベルタが幸せならそれでいいよ。」わ、スヴェアがうるうるしてる。


「私も構いません。」エレオノーラは冷静だな。


「では、決を採ります。承認して宜しいでしょうか。」


「待ってね。基本的にはベルタの意思を尊重する。それに異議はない。ただ、僕は妻を寝取られるということだから、少し、そうだな7日間位、時間が欲しい。あと、彼に合わせて欲しいな。それまではベルタは誰がなんと言おうと僕の妻だからね。」


「はい、そうですよね。分かりました。」


「他には?」


「異議なし。」


「では、7日後に第2回再度正夫人会議において太郎様の回答を待って決定とします。それまでベルタの扱いはそのままです。本日の会議はこれで」 あれ、マルディダ様が手を上げた。なんで?


「私も動議の提出を許してもらえますか。」


「マルディダ様は部外者ですが、どの様な動議をお求めですか。」


「欠員となったら第三夫人に私がなります。」 え、ぇ 何それ聞いてないよ。


「それはどういう事でしょうか。」ミミリィも困惑している。


「議案としていただければ説明いたします。」


「あ、はい。では、フェリシア、ベルタ、スヴェア、エレオノーラも宜しいですか。」


「はい、構いません。」


「では第6議案に移ります。 提案者:マルディダ説明を」


「私はこの国の王女で王位継承権第4位であります。バカ兄の取り巻きからは、バカ兄を祭り上げるために優秀な妹は邪魔な存在でしかありません。

 一つ目、学園内は比較的安全であると思われますが、休日には王宮に戻らねばなりません。本来安住の地である筈が、一番安全では無い場所となっています。ですから私には安全な場所を確保する必要があります。ここでしたら、太郎様の庇護のもと安全が確保されています。此所を居場所とするためには太郎様を夫とする以外にありません。

 二つ目、太郎様はフェリシアが言うとおりの方でした。これは王家の子孫を優秀な遺伝を持って残すためにも太郎様のお子を私が身ごもらなければなりません。

 三つ目、太郎様の食事は美味しいです。これに比べれば王宮の料理など残飯に等しい。そんなところに帰るのは嫌です。

 四つ目。此所は皆優しく他人を思いやって下さる方ばかりです。王宮の下卑た顔を見ないで済むなんて此所は天国です。 私は天国を手放すことはしません。ですから、太郎様の正夫人となることを求めます。」


「・・・・・・・・・・・」


「あ、はい。  なにか、意見はありますか。  フェリシア」


「マルディダ、本当にいいの? 貴方王族で太郎様は平民なのよ。」


「理解しているつもりです。」


「太郎様の妻になるって王族から平民になるってことよ。」


「貴方だって、そうでしょ。」


「それはそうだけど。私は領地も持たない貴族の娘だけど貴方は王族よ。」


「フェリシア、身分の事なら問題無いわ。私が第五夫人になったことで、太郎様をアンドレアソン公爵家の養子に迎える事が決まっているの。それで、アンドレアソン公爵家次期当主の太郎様に私が第五夫人として輿入れするの。だから、太郎様は手続きが済めばアンドレアソン公爵家次期当主。貴族に叙爵されるわ。そうなれば、王女様も公爵家に輿入れすることになるから身分の問題は無い。それから、側室も太郎様は貴族となるから大手を振って側室を名乗れることになるし、一石二鳥よ。」

 テレーシア様を見たら、和やかに頷いているし、エレオノーラ本当に画策してたのか。


「私はどっちでもいいよ。王女様が夫人ならもう、変な虫は寄ってこないだろうから夫人の座は安泰だろうし、王女様もフェリシア様と並んで才色兼備の聡明な女性と聞いているので異議はない。」スヴェア自分のこと以外も考えようよ。


「私も承諾します。悔しいけど皆で太郎様を盛り立てて下さるなら異議はありません。」

 エレオノーラまで如何して殊勝なの。


「では、決を採ります。マルディダを第三夫人と承認してよろしいか。」


「異議なし。」


「ちょっと待ってよ。ねえ、僕の意見とか意思とかは聞いてくれないの? それに今の第三夫人はベルタだから、ベルタが第三夫人である限りそれは認められない。たとえ夫人になるとしても第六夫人だよ。」


「太郎様、私の親友でライバルのマルディダに何か不満があるというの。」フェリシアが睨む。


「だって、昨日会ったばかりの男と結婚しようとするってこと普通はないでしょ。」


「一目惚れという言葉がありましょう。旦那様」 マルディダ様如何したの。


「平民ならともかく、貴族は・・・。それに王女様はもう沢山の見合い話が来ているでしょうに。」


「その件なら、全くありません。バカ兄の取り巻きが私にすり寄る貴族牽制のため、見合話は全て握りつぶしているので一件も来ていません。「見合の話すらない、ダメ王女」と言うことになってます。」マルディダ様ぷるぷるしてるよ。


「はあ、ご両親はお嘆きになりませんか、どこの馬の骨とも分からぬヤツと結婚なんて。」


「父はバカ兄に盲目状態で、私など気にしていない。母上は一昨年病で身罷りました。」


「あ、はい。失礼な事を聞きました。お許しを。」


「夫に全て話せない様な妻では、これから先やっていけません。お気になさらないでください。」


 これ、完全に退路断たれているよね、この世界の女性はなんでこんなに積極的なんだろう。王女様は美形だし性格も良さそうだし不満なんてないんだけど、なんだろうこの引っかかりは。


「では、承認されましたので、マルディダを夫人とすることに決しました。太郎様の判断の結果を持って、第三夫人とするか第六夫人となりますが、マルディダの正夫人扱いについては、王家の了承の後効力を発するとします。以上をもって、本日の正夫人会議を終了します。」




 会議終了後、テレーシア様とアンナリーナ様はエレオノーラを連れて帰っていった。

「午後、荷物を持って戻ります。昼食は実家で食べてきます。」嬉しそうにと一言残して。


 派遣メイドさん達や警護担当もアンナリーナ様達と一緒に帰って行った。勿論スヴェアとベルタもミミリィも一緒に本邸に行ったので、残ったのは、フェリシアとマルディダ様、エイラさんと側室候補生だけになった。あと、フェリシアの馬車のお世話しているメイドさんが詰め所に残っているけどね。


「じゃあ、一応皆で別館の確認をお願い。エイラさん指示して。フェリシアとマルディダ様は本邸に戻ってて下さいね。」


 そろそろお昼だから、何にしようかと思い、旧本邸の食堂に行って見たが綺麗に片付けられていて何も残っていなかった。揚げ油だけは残っていたが、綺麗さっぱりお代わり用にとって置いた予備の食材も全て・・・・。


 うーん、どうしよう。王女様にジャンクフードっていう訳にもいかないよね。ワンパターンで「つみっこ」か。フェリシアは好きだろうけどそればっかりじゃダメだよね。


 アイテムボックスにご飯は前炊いてコピー取ったのがあるよな。夕べのとんかつは?半分にしてアイテムボックスにしまったのか少しはある筈。 よし、カツ丼だね。

 じゃ、揚げ油をアイテムボックスに仕舞って別邸に戻ろう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ