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長編小説 4 『花纏月千(かてんげっち)』  作者: くさなぎそうし
最終章 『月花美陣(げっかびじん)』 
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最終章 『月花美陣』 PART9

  ●.


「頑張って、お姉ちゃん」


 姉の背中を見送りながら彼女の無事を祈る。


 たとえ本当に時間が巻き戻っていたとしても、彼女は忘れるはずがない。彼と共に過ごした時間を。

 私もあなたと過ごした時間を忘れない。肉体はなくても、あなたの精神は私の中で生きているのだから。


 

  影封弔花かちょうふうえい

 

 ~あなたの影をもう一度封じよう。そして今、あなたを純粋に弔おう~



 私が用意したあなたへの花はやっぱり姉が持っていくべきだ。本当の恋人であった彼女が。


 あの人に再び会えた。それだけで私は幸せだった。この思いをあの花束に込めよう。あなたの名前が入った花に思いを込めよう。


 紫苑の花言葉は『あなたを忘れない』


 私は絶対にあなたがいたことを忘れない。


 この熱い思いは魂が尽きるまで胸に封じ込めておこう――。

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