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テイルズオブサイレンス  作者: 敬愛
ファイナルアウト ~邂逅への道~
97/100

怒りのシド 

 あれ俺は……。健人は目を覚ました。すっかり転生する前の姿に戻っている。静香は心の底から良かったと思った。シドの私怨で健人を慰み者に等させない。「君は?ここは何処?」若干記憶障害があるようだが転生の副作用は無いようだ。「大丈夫貴方は私が守るから!」


 マルクの方からは何やら轟音のような音と耐え切れない程の熱風が押し寄せている。何だこれは? 正に呪われた力が唸りを上げて解放されそうな邪悪な力を感じる。それと共に怒りの様な咆哮の様な叫び声、無念さの思念が頭の中に響く。


 「マリアード……愛しき我が娘、何故だぁ! 邪魔しおって貴様等許さんぞぉ!」

 鬼の様な顔をして変態するシド。「大僧正逃げて!ここは私と静香王で。」「マギドPCを占有されれば我々は生きていけない。君らも元の世界に戻ることも出来ない。頼んだぞ」大僧正は転身した健人を連れて玉座の間に入った。実は静香王を守る為に見えない結界が幾重にも張り巡らされているのでここが一番安全なのだ。


 そこにカイベルとプレードも合流した。「私達にも戦わせて頂けるかな?」「全く私は争い事は嫌いなんだけどねぇ」静香王は「今は一人でも多く魔力の強い者が必要です。お願いします!」「分かっているよ。君達に協力する為にわざわざ隠居の身から出てきたのだからね。でも期待しないでくれよ。私達はあくまで導く者でそこのジョージ君やモリスよりも弱いからね」「それでも良い。お願いします。貴方達はマギドPCへと続くヘブンズドアを守護して欲しいの」「分かった」現在の戦力はジョージ、モリス、譲、静香王。これでもマギドPCを利用されない為には戦力的に足りない。それ程までにシドの変態した姿が放つ邪気は天を割りそうな勢いだ。


 ギューンの第一師団も50人程居る。やっかいだ。そこへ中級から上級のキューア100人程が、譲から教わって錬成していた「カタナ」を持って戻ってきた。「私達にも戦わせて下さい!」声をそろえて言うので、静香王は「危険に巻き込みたくないのだけれど、シド以外の敵は貴方達に任せるわ。お願いね」「はい、静香王の為なら命を投げ出す覚悟です」静香は怒って「死んではダメです。それは異世界に転生してきた人とも天空人ともいまや違えてしまった私達の犠牲のもとでしか平和は訪れないから!」

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