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テイルズオブサイレンス  作者: 敬愛
ファイナルアウト ~邂逅への道~
95/100

マリアードVS静香(剣戟)

 マリアードは一瞬で静香の間合いに入ってくる!

 軽くいなす静香「疾風丸ね。せこい真似して……」

 「黙れ」マリアードは真剣モードにチェンジして剣戟の威力を上げる。

 「おっと。女のくせにゴリラみたいな腕力だな。でもこうして捌けばどうだ?」

 マリアードの魔剣がすっ飛ぶ。「ちっ」焦って拾いに行くマリアードだが、後方から静香が首を狙う。

 抵抗できないマリアード。「ちょっと痛いかも知れないけど天封針解かせてもらうぞ」


 おっとお嬢さんそこまでだ……。

 黒いマントに身を包んだ大柄の男が、静香とマリアードの間に立ちはだかる。

 「何よあんた。楽しんでいたのに。あれ、あれはフラウ様?」エルクスの入り口で倒れているフラウを静香が見つけた。


 静香は助けに向かう。「おっと、そうはさせないぞ」男は笑う。

 「ちょっとあんた人と剣を交えるなら名乗りなさいよね!私は艦夏姫静香!」

 「私はシド。貴様は転生人だな」「そうだ、お前に関係ないだろう」

 「それが大有りでな」「?」

 「ふぁぁかったるいわ。本気だそうっと。その前に、貴様は何者だ?」

 マリアードは再び問う。

 「今、言ったでしょ!」「聞いてなかったわね。無駄な情報に興味は無い。おい行けるか?」

 剣に話しかけるマリアード「あいよ、姉さん」

 「剣が喋った?」ビックリする静香。

 「シド様御下がり下さい。このような小物の相手をしても仕方ありませぬ。ここは私に任せてマギドPCの制圧を」

 「ふむ、それ程までに言うなら先に行かせてもらう。第一師団の残兵も利用するのだぞ。一人では勝てないだろうからな」

 「そうでしょうか?私もまだまだですね」クスッと笑うマリアード。

 「静香とか言ったか?第二回戦だ」

 「ふん、どこまでもズルい奴だな。勝てないと言ってるだろうに」

 また高速で静香の間合いにマリアードが入って来た。

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