表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
テイルズオブサイレンス  作者: 敬愛
ファイナルアウト ~邂逅への道~
90/100

フェルドナドの最期

 フラウが目覚めた時には辺り一面火の海地獄であった。

 「何が起こっているの?」シドは言った「謀反さ。面倒だなぁ」

 フェルドナドはいなすような感じで「あらお嬢さんお目覚めですか。死ぬ前に逃げた方がよろしいですよ」そう言って笑っている。


 「馬鹿にしないでよね」明らかにフラウの口調が変わった。「こういう事なら仕方ない。何故マルクはこの長い事モンスター等、それもS級のもいたわね、その中で平穏無事であったのは、この私フラウ・アリス・ザックハルトがワンダオブシュリビオンで最強の召喚術師であったからよ」


 「なんだと?」フェルドナドの顔色が変わる。怯えの表情が見える。

 「まさか貴様が伝説の聖と魔の最高位の召喚を行えるマスターオブシュリビオンだとでも!?」

 「その通り。悪には悪がふさわしい。ルシファー、ベルゼブブおいで!」

 「そ、そんな馬鹿な!最上級の召喚をしかも思念体で行っていたとでも言うのか?」 

 後ずさりするフェルドナド。ルシファーの漆黒の翼で覆われたバハムートは炎をまき散らすが、堅固な黒い闇が視界を遮るのみ。そしてベルゼブブの幼虫である蠅、それも無数の蠅が翼の隙間からバハムートの息の根を止めんべく侵入する。ルシファ―の翼が開き放たれた時にはバハムートは骨すら残っていなかった。


 「ふふふ、フラウよやはりお前に広い場所を与えると恐ろしいな。禁呪の塔に留めおいた方が良かったか」

 「ふん、一度使うとかなり長い期間魔力が0になるのよ。完璧じゃない」


 マリアード後はブラックアウトの要領で魔剣から魔獣を召喚し壁を撃破しろ。我はフェルドナドをやる。

 

 「ひぃぃ、シド様命だけは! 命だけは!」そう言ってシドが近づいて来た時にジャケットの中の鎖帷子からとブーツの仕込み刀を投げた。しかしシドには全く届かない「あれ? あれ?」狼狽するフェルドナド。まるでシドの周りに壁でもあるかのようだった。

 シドはすーうっと右手に仕込んでいた剣を天に掲げ「色即冥界破……」そう呟くとフェルドナドの体が宙へと上がっていく。「え? え? ぐわぅ、ぐわおーん!」フェルドナドは断末魔の叫びを上げ風船の様に破裂した。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ