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テイルズオブサイレンス  作者: 敬愛
三人の日常 ~夢見ていた頃~
9/100

倉木麻衣とウタダ

 今日は静香の買い物に付き合う。季節は夏だ。蝉が鳴いている。I-podしてるからよくは聞こえないが。SUMMER SONGとSUMMER FREAKとFEEL FINE!をリピートで聴いている。倉木麻衣は結構好きだ。一時期ウタダのパクりが現れたぞと話題になったが、しょっぱなから全然違う音楽性を志向しているのは確かだ。野次馬の類、ゴシップ、俺は大嫌いだ。人の足を引っ張って金をもらう奴生きてく為に仕方が無いんです。という顔はしていないだろう。面白おかしければそれで良いなんていう享楽的な奴は反吐が出るぜ。


 何を買うかと言うと女性用水着だ。なんで?俺に見せてどうするの?静香は結構なスポーツマン。ソフトボール部でエースで四番だ。


「譲これどう?」


 めっちゃ露出度の高いビキニ。鼻血出そうだ。冗談だろ。冗談だったらしく紺のスクール水着みたいなのをお買い上げ。地味だな、と思ったが静香の性的嗜好からいって妥当だろう。


 海水浴これ着ていくから。静香は言う。え?海水浴って何?大学の夏休み海に行こうよ。って、え~全然聞いてない。


「昨日決めたんだもん。少し息抜きしないとね。」


 俺がアウトドア派じゃない事を知っていて言っているのか。海なんてもう何年も行ってないぞ。真っ暗なライブハウスでこの世の果てを、ギラギラ尖がった夜を演出している俺に海に行こうというのか?本気ですか?


「本気、譲、音楽ばっかり聴いたり歌ったりしてるでしょたまに外で遊ぼうよ」 うーんこれまでそんなお誘いてんでなかったんだけどな。どういう風の吹き回しか。

「シェークスピアは音楽を聴かない人間は信用するなって言ってたよ。」

「あの人暗いでしょ。友達じゃないけど。オセロだのリア王だのマクベスだの

後何だっけ」

「ハムレットだよ。」

「ああ、そうそう、それそれ。」


 一番有名なのを忘れている。

この娘は時々天然ボケをかます。頭は良いのだが。

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