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テイルズオブサイレンス  作者: 敬愛
三人の日常 ~夢見ていた頃~
7/100

変わった出会い系の使い方

 俺はメールはあまり好きじゃない。絵文字とかは確かにカワイイ。だが文面だけだとどうしても誤解が生じ易くなるから必然的に短くなる。それが何回も来るのがウザイ。


 メールが好きだった頃もあった。出会い系サイトが無料を詠い出すその前の時代だ。写真だけを見て妄想を膨らまし会ってHする。単純だなぁと思っていた。ポイント制で一回メールを送るのに百円かかる。写メを見たければ三百円だ。ホントに短い自己紹介文で「今暇なの」とか「誰か夜の相手してくれない」とか喰い付くと思うだろ。


 俺はそういう男じゃない。俺が狙っていたのは13歳から15歳くらいの女の子だ。ロリコンじゃないぞ。「両親が離婚したんです。誰か話し相手が欲しいんです」とか「周りの友達は皆Hしてます。私処女捨てたいんです」とかいう自己紹介だ。


 実際会って説教してやろうと思ってた。16歳くらいの時だったかな~。ケータイを二個使ってそういう子にコンタクト取る為に大人ぶる必要があった。高速で、いいよ、話し相手になってあげる、大人の世界はね、だの、俺なら優しくリード出来るよ。だから会わないかとか。


 下心全く無いわけじゃない。で会える事になった女の子が一人いた。クリスマスイブの日に。そうしてクリスマス・イブの日に説教するのもムードがないなと思いつつ、出かける身支度をしているとこんなメールが来た。「当サイトをご利用いただき誠にありがとうございます。お知らせがあります。初回登録料二十万円が未払いとなっております。御入金をお早目にお願いします。なおポイントは全精算され、お客様は退会扱いとなります」ってね。

 

 それもメール嫌いの一因。でも携帯ない頃って家電で健人とたわいもない話を四時間も五時間もしたものだけどな。今は携帯は一台しか持ってない。静香とバンドのメンバーくらいとしかTELしないから。携帯電話の普及は世界を確実に変えたね。昔取った杵柄で携帯には少しうるさい。


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